京都市立学校・幼稚園
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3年生人権学習

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 3年生人権学習を7月6日金曜日に行いました。
 3限目のLHRの時間に本校講堂にて、佛教大学教育学部長の原清治先生に「ネットいじめと人権」というテーマでご講演頂きました。ご自身が行っておられる調査など具体的なケースを挙げてお話頂きました。
 高校、大学などで生徒の身近に起こりうる、また実際に見られる問題について、具体的事例を交えた原先生の問いかけに、3年生たちは活発に発言し、すぐに答えられない質問に対してもヒントを頂きながら真剣に考えていました。
 最近の学生は、周囲の目を気にして、「この人は友達がいない」と思われるのが嫌でネットにつながりを求めていく。そしてネット社会の利便性に依存してしまい、その裏に潜む弊害にも直面してしまうということでした。「ネットいじめはなぜ『痛い』のか」先生が指摘された点は、1.相手が誰か分からない 2.周りの人間に対する不信感を煽る 3.誹謗中傷がエスカレートしてしまう 4.学校を卒業しても続く、の4点でした。
 生徒は、自分たちの巻き込まれる可能性や、自分たち自身もおぼろげながらに感じていた不安を指摘され時に、驚いた様子を見せながら、大きく頷き聞き入っていました。
 最後に原先生は、ネットに依存してしまわないように、人間力を鍛えるよう呼びかけられました。「今日の帰り友人と別れる時、『バイバイ、メールするね』ではなく『バイバイ、メールしないね。だからあと5分だけ話そう』と顔を見て話しましょう」とおっしゃっていました。
 約1時間の講演はあっという間に終わりを迎えましたが、原先生から、堀川高校の3年生は充分にメッセージを理解してくれたとお褒め頂きました。今回の人権学習で生徒一人ひとりが多くのことを得ることができたと思います。

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全校人権学習

 7月5日木曜日に全校人権学習を行いました。
 午後から長岡京記念文化会館にて東京芸術座による『赤ひげ』の劇を鑑賞しました。
 今年度の全校人権学習のテーマは「貧困と医療」です。
 劇の原作は山本周五郎の『赤ひげ診療譚』です。この劇中の小石川養生所責任者「赤ひげ」こと新出去定は江戸時代に実在した小川笙船がモデルとなっています。最初反抗していた若き医師、保本登も「貧困と無知」と闘う「赤ひげ」の姿に共感していきます。
 この劇は時代劇ですが言葉も分かりやすく高校生にも鑑賞しやすかったのではないでしょうか。また物語のテーマは現代にも通じるものでした。
 世界では今も同じ問題が起きています。また、日本においても問題の表れ方が違えども根本的に同質の問題が存在しています。つまりは貧困により「生きる権利」が侵害されているということです。
 「与えられた命を大切にできる生き方を、自分自身で見つけていきたい。」
 「苦しむ人のため、医者でない自分にもできることから行動していきたい。」
といった感想など、今回の人権学習を「貧困と医療」という側面から、また一人の人間の生き方を考える機会として、生徒たち一人ひとりが様々なことを考えました。

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第一回探究道場6.23

 6月23日(土)に、今年度第一回探究道場が開かれました。探究道場は、探究活動に興味をもつ中学生に活動と交流の機会を提供することを目的とした、探究的・発展的な講義・実習を行う取組です。
 各回異なったテーマで堀川高校教員が説明と問題のなげかけを行い、それに対して参加者は、少人数のグループで目標を立て、活動し、結果をまとめ、発表し、お互いに評価しあいます。道場では、進行や説明をする「師範」を中心とする本校教員だけでなく、堀川高校の1、2年生有志もスタッフとして活動をサポートします。 
 第一回探究道場は「理科で探究 おおきさのひみつ」と題し、生き物、特に昆虫の最大の大きさが何によって決まっているのかを、62名の中学生(高校生スタッフは26名)が探究しました。まず、簡単なゲームを題材に、「科学の探究というものは、ゲームの勝敗だけを見て、その勝敗のルールを推測するのに似ている」ということを確認しました(写真上)。その後、同じような形のものであっても、その大きさによって頑丈さが異なる、ということを、さまざまな視点から確認する活動に取り組みました(写真中)。
 参加者達は、在校生スタッフからのアドバイスのもと、折り紙などの知識を駆使して様々な形を作り、紙の大きさや厚さが異なると強度がどう変わるか、落下速度は変わるのか、などを調査する実験を行いました。その後のグループ発表では(写真下)活発な交流が行われ、本校の*探究五箇条の「朋(とも)と愉(たの)しめ」を体感できた様子でした。


*探究五箇条
一、知らないということを知れ
一、常識を学べ
一、常識を疑え
一、手と頭を動かせ
一、朋と愉しめ

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緊急 「計画停電」実施に備えた対応について

 7月2日(月)〜9月7日(金)(土,日,祝日及び8月13日〜15日を除く)の期間において,計画停電が実施される可能性が出てまいりました。教育委員会からの通知に基づき,対応いたします。6月29日(金),保護者の皆様に配布いたしました通知文をお読みいただき、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
 なお,配布しました通知文は,右の配布文書にあります。

コミュニティカレッジ プリザーブドフラワーアレンジメント

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 6月23日(土)、本校2階授業研究室において、この時期恒例となっている榎谷美幸先生(国際フラワーアレンジメント協会 プリザーブドフラワーデザイナーズ インストラクター / ヒビヤフラワーアカデミープリザーブドフラワーディプロマ取得)による、約2時間の講習会を行いました。今回のテーマは「ジューンブライドルービックポットアレンジ」で、パステルカラーのバラ五輪を中心とした季節感あふれる作品です。保護者・一般・教職員合わせて22名の参加をいただき、「ものづくりに熱中して取り組むいい時間だった」とのお声を多く聞くことができました。お持ち帰りいただいた作品は今頃それぞれのお宅でかわいらしく飾られていることでしょう。
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韓国明徳高校訪問(6.14〜16)

 6月14日(木)から16日(土)にかけて、本校生徒13名が、韓国明徳高校を訪問しました。
 この訪問は、探究活動を積極的に導入している韓国の高等学校の取り組みを本校での探究活動に生かし、異文化交流を通じて韓国およびアジアへの関心を高めることを目的としています。出発前日に行われた球技大会の閉会式では、川浪学校長より代表生徒が紹介され、1、2年生全員の前で代表者が決意表明をしました。
 現地では、科学教育の重点校である明徳高校生徒のプレゼンテーションがあり、同校科学部の取り組みのレベルの高さに感銘を受けました。本校生徒は、探究基礎のHOP、STEP、JUMPの授業で学んだこと、そしてJUMPの個人研究の途中経過についてプレゼンテーションをしました。
 交流の時間には、「韓国人について日本人はどう思っているのか」などの質問が交わされました。また、韓国高校生の海外の大学への進学率が高いことに驚き、アジアの教育レベルや意識の高さを改めて認識する機会となりました。

写真上: 球技大会閉会式での決意表明。
写真中: 明徳高校科学部の発表。
写真下: 明徳高校での集合写真。充実した訪問を終えて…。

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世界脳週間京都講演会

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 6月16日、世界脳週間京都講演会が本校講堂にて行われました。奈良医科大学より、西真弓先生を講師に招き、『脳とストレス』というタイトルで講演をしていただきました。1年生の全生徒に加えて、2・3年生の希望生徒5名、保護者32名、一般の方3名にもお越しいただきました。
 1年生各クラスの講演会係は、事前に西先生にいただいた資料、web、本などを利用して情報を集め、事前学習係が講演の概要や重点をまとめました。そして前日のLHRの時間を利用して、係よりクラスに説明するという事前学習も行って、当日の講演会に臨みました。
 約1時間半の講演で、スクリーンに図式化された脳の仕組みやマウス実験の様子などを映し出し、わかりやすく私たちの身体とストレスとの関係を説明してくださったのち、質疑応答を行いました。生徒たちはメモをとりながら熱心に聴き、身近な病気とストレスの関係、西先生のストレス解消法など、疑問に思ったことを率直に質問していました。最後に代表生徒が「講演の内容を今後の探究活動に生かしていきたい」と述べました。この日学んだことがさらに充実した学校生活に結びつくことを期待しています。

球技大会 その2

写真上:白熱の空中戦
写真中:応援にも熱が入ります
写真下:一致団結!
 
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球技大会(2012.6.13)

 1・2年生は西京極体育館,3年生は本館アリーナで,球技大会が行われました。これは生徒会行事で運営はすべて生徒が担当しています。
 生徒たちは,前日まで休み時間を利用して練習に精を出し,お揃いのクラスTシャツを協力してデザインしました。
 試合会場では,各クラスのTシャツが色鮮やかに舞い,白熱した戦いが繰り広げられました。勝利に歓喜の声をあげるクラス,一歩およばず悔し涙を流すクラスと,各クラスの様子は様々でしたが,試合や応援を通して,生徒たちはクラスや学年のつながりを深めました。
 

写真上:バレーボール部員による試合コートの準備
写真中:生徒会執行部員による会場設営
写真下:陸上部員のお手本で準備体操
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太陽系

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 5月の末,全国高等学校長協会総会・研究協議会が東京で開催されました。私は勿論初めての参加でしたが,堀川高校の「位置」というものと改めて向き合う2日間でした。多くの校長先生からの「堀川」へのお声がけを有難いと思う以上に,その重みをずっしり感じたというのが正確かもしれません。

 その会で元宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士,山崎直子さんのご講演を拝聴しました。演題は「宇宙・人・夢をつなぐ」。
 山崎さんがNASAの訓練中にもらったという通知表の話。通知表の評価のポイントは
1.自己管理。自分をコントロールすることに合わせて,仲間にどれだけヘルプが出せたか
2.リーダーシップ。個人の目標とチームのそれをすり合わせることができたか 
3.フォロアーシップ。チームの中で,人を支えることができないとリーダーにはなれない
4.訓練中に自分たちが置かれた状況の把握ができたか。メタ認知というものでしょうか。
この4つ。
 狭い宇宙船の中,いつ極限状態が訪れるかもしれない環境においてそれぞれのメンバーに必要な最も大切な力がこの4つなのでしょう。きっとどんなスケールの「社会」においても,その集団がよりよくあるために,一人一人が具えるべき力。

 6月に入って,市立高校の進路指導研究協議会主催のキャリア教育をテーマとした講演会が本能館で行われました。講師は前白河総合支援学校長 森脇勤先生,コーディネーターを前堀川高校校長 荒瀬克己教育企画監が務めてくださいました。
 企画監がまず,キャリア教育の「子どもの成長の連続の中で,社会的・職業的自立を支援していく」という大きな定義のご提示があり,森脇先生のキャリア教育を推進する意味のお話に。
 白河総合支援学校と堀川高校は,表層的な教育目標や課題は確かに異なっている。進路指導のあり方も一見異なっているように見える。しかし,生徒たちの成長の「節目」を教育的にマネージメントして竹のような「しなやか」な強さを形成していく学校の責務,生徒たちが持つべき「自己肯定感」は,通底するものだとストンと腹に落ちたように思いました。
 学校がこうありたいとぶれずに「意志」と「かたち」を持つこと,「学校という場に価値を生む仕掛けを」,「個人のものより組織としてのプライドの重要性」。日頃とても大切に考えているつもりのことも,明確に言語化してくださることは私たちにとって大きな刺激です。堀川でどのような具体的な取組や教員ひとりひとりの振る舞いに反映させていくか。体温をもったキャリア教育の実践。

 6日,先日の金環日食に続いて,金星の「太陽面通過」の紹介と,観測の呼びかけが地学の教員より。
 「我々が太陽系に住んでいるということを実感してもらえれば…」
 穏やかな口調ゆえに,余計にゾクッとするような意義付けのことばでした。
 これから堀川を巣立っていく生徒たちが住まう世界。私たち高校の教員が今想定できる規模や状況ではないでしょう。その時自分の属する集団の中で,たとえ太陽系という大きな枠組みの中でさえ,すっくと立つことのできる力。自負心。そして世界を正しく畏れる謙虚さも備えてほしい。

 翻って堀川高校の「位置」。全国規模で様々なご評価や期待を寄せていただいています。その声を傾聴して自己点検をすることはもちろんです。そして荒瀬前校長の大きなエネルギーを柱として今の形に創ってきた堀川を,今後どう繋げ,どのような発展形を見据えて創造していくのか,どこに何を発信していくのかということを真摯に考えていく必要性を痛感します。積極的に具体的に,遠くまで,広く見渡しての堀川の「位置」。

 生徒会執行部の生徒たちが,震災後に堀川が送ったメッセージ幕へのお礼にと仙台市立仙台高校からいただいたひまわりの種を玄関前で大切に育てています。

  向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ   前田夕暮

 梅雨の水の恵みを得て,真夏のからりと晴れた空に,金色の向日葵が花を咲かせることをとても楽しみにしています。

(写真)本校自然科学部が撮影した金星の「太陽面通過」

                    ・・・  川浪 重治  ・・・
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行事予定
2/16 PST(9:30〜16:00)
1年:スタディサポート
総合探究IIC-stageポスター発表会(14:30〜本館にて)
2/19 スクールカウンセラー来校日
2/21 2年アクセスガイダンス
2/22 2年アクセスガイダンス
一斉清掃
中学生及び保護者
2/18 (適性追検査)
2/20 特色選抜・適性検査・推薦入学結果通知(中学校を通じて)
京都市立堀川高等学校
〒604-8254
京都市中京区東堀川通錦小路上ル四坊堀川町622-2
TEL:075-211-5351
FAX:075-211-8975
E-mail: horikawa@edu.city.kyoto.jp