京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/14
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芸術探求事業「長唄講義」2

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三味線と長唄の体験

芸術探求事業「長唄講義」1

三味線/杵屋勝九郎先生、杵屋寿哉先生、長唄/今藤小希郎先生をお迎えし、6月12日(火)1,2年生合同で開催しました。解説は本校日本音楽史担当の井口はる菜先生です。
本物に触れる貴重な機会、京都の音楽高校だからこそできる豊かな時間を今年は実現でき、本当に良かったです。
三味線や長唄の歴史や解説のあと、動物の様子や情景などを表現した音楽を鑑賞しました。大変関心を寄せたようで「真顔で弾かなければならないのですか?」「今藤先生は扇子を持ってらっしゃいますが何か意味はあるのですか?」「座っていては声が出にくいと思うのですが、なぜ立って歌わないのですか?」などの質問が相次ぎました。先生方のお答えがまた楽しく和やかなもので、生徒たちは興味深く耳を傾けていました。
三味線の体験レッスンや、長唄も実践し(勧進帳)、最後には先生方のすばらしい演奏を鑑賞しました。 
感受する力を全開にして、邦楽を身近に、そして西洋音楽との違いやそれぞれの魅力をたくさん感じたことでしょう。先生方本当にありがとうございました。
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力を抜けば抜くほど,力が出る!

6月29日(火)〜7月1日(木)

文化庁の「芸術による子どもの育成事業」として,「野口体操」の講座を,各学年ごとに2時間ずつ,3日間にわたって開催しました。

講師は,野口体操創始者の野口三千三氏から直接教えを受け,現在,体奏家/ダンスアーティストとしてご活躍の新井英夫先生と,アシスタントの板坂先生にご指導いただきました。

「野口体操」とは,数十年前,東京藝術大学の体育の授業に取り入れられていた体操です。本校教員のなかにも,東京藝大在学中に体育で習ったという先生もいます。

お手本は自然界。「動」という漢字を分けてみれば「重力」。動きは,重力・重さの流れの関係によって生まれる。動きの主エネルギーは重さの流れ,そのきっかけを作ったり微妙なコントロールをするのが筋肉の役目,という自然の原理を体感する様々な方法・体操を教えていただきました。

大きな「ポリ幕」をみんなで持ち,ほんの少しのエネルギーで幕を動かすと,それが全体に伝わり波ができる様子=空気の重さの流れを全員で感じました。【写真1枚目】

寝ころんだ状態で,友人に両足のかかとを持ってゆすってもらうと,胴体から頭の先,手の先へと微振動が伝わってゆらゆらゆれる「寝にょろ」【写真2枚目】

同じく寝ころんだ状態で,片腕を垂直に上げ,友人にその手のひらを両手で包むように持ってもらって,腕の重さに任せて揺らしてもらうと,蛇のようにぐにゃぐにゃと揺れる「腕にょろ」【写真3枚目】

体重の移しかえで重さの流れを腕に伝え,両腕を回転させる運動【写真4枚目】などなど,様々な動きを体験するなかで,生徒たちは徐々に「脱力」することを体得していき,同時に,脱力したところにエネルギーが通っていく感覚をつかんでいきました。腹式呼吸と胸式呼吸についても学びました。

最後に新井先生が,前後に少し足を開いて長い鞭を手に立ち,鞭をゆっくり前にやり,後ろにやり,そして瞬間的に前にもってくると……「衝撃波」が生まれて,大きな音をたてました!【写真5枚目】

力を入れずに腕を前後に動かし,瞬間的に鞭を前にやるときに,体重移動とともにくっと力を込めるのです。鞭はどこにも当たっていないのに,パーンというすごい音が!みんな,びっくり!

講座終了後,何人もの生徒がトライして,成功していました。【写真6枚目】

様々な動きを学ぶなかで,一番力が抜けているところが一番よく動いていることを発見しました。
楽器を弾くとき,歌うとき,余計な力が入っているとよい音は生まれません。力を抜くと重力の重さを力に変えられます。フォルテッシモやピアニッシモ,高音の発声,速弾き…,演奏には「脱力」が大切であることを学びました。

体がほぐれて,とても気落ちがよかったですね。
今後の演奏に,日々の生活に,ぜひ野口体操を取り入れていきましょう。

新井先生,板坂先生,楽しく興味深いご指導をありがとうございました!
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