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最新更新日:2025/09/12 |
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【授業紹介】演奏研究〜作曲〜
「演奏研究」は音楽の専門の授業で、3年生に1時間設定されています。クラスを半分の講座に分けて半期ごとに2つの内容を学びます。今回紹介するのは小松先生講座の「作曲」についてです。
半期の授業内容は、まず最初に与えられた旋律に和音をつけることから始まり、メロディを作ることを学んだ後、そこからは自由に作曲を行います。これらはすべてグループで行います。そのグループは生徒たちの専攻を考慮した3〜4人で構成されています。 9月12日は、それぞれのグループが作曲した曲の発表会で、もう一つの講座の生徒たちも含めてクラス全員で演奏を聞きました。 自分たちの中のイメージを曲で表現したり、気に入った詩に曲をつけたり、既存の曲や旋律の変奏をいくつも作ってみたり、小松先生の名前から受けたインスピレーションを曲にしたりと、それぞれアプローチの違う作品で、聴いていてとても面白かったです。最後の先生の名前の曲は、歌詞も自分たちで考えていて、聴いている生徒たちも大喜びでした。 先生からは、「対照的なことを並べるのは効果的」「詩に曲をつけるのは難しい。いかに自然につけられているかが大切」「やりたいこと、できることをとにかく盛り込んだ超大作」「楽器編成がやりにくかったと思うがしっかりまとめてくれた」といった曲に対するコメントとあわせて、「先週まで曲が出来上がるかと思っていたが、底力を見せてもらった。曲を作るうえでいろいろ苦労したことや考えたことを活かして、演奏する曲の分析をしてほしい」というメッセージももらっていました。 終わってから先生に話を聞くと、「生徒には『できることをやってくれたらいい、小さな曲でかまわない』と伝えているが、毎年作り上げてくる曲はみんな熱のこもったものになる。その姿に自分も勇気をもらいます。」とおっしゃっていました。ほんとに生徒たち、頑張ってるんだなぁって思います。 ![]() 声楽特設講座その2
9月10日(水)、今年度の特設講座の5人目の講師として、京都市立芸術大学特任教授の小濱妙美先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生と2年生の声楽専攻の生徒2名ずつが、オペラ・アリアやイタリア歌曲を題材にレッスンを受講しました。
まずステージの上で名乗らせることからスタートしました。発音やイントネーションなど注意され、歌うということだけでなく最初のあいさつで相手に自分を覚えてもらうことの大切さにも触れて伝えておられました。 オペラのアリアでは、オペラの場面をイメージしやすいように、聴講していた生徒や先生方を舞台に上げてサポート役を務めさせ、実際の動きをしながら歌うことを指示されました。生徒たちはそれまでそんな練習はしていなかったのにしっかり演技をして対応できていたこと自体が素晴らしく、そして、にわか演技でありながらも、歌と表現が一体となった時には、声がより安定し、表情も豊かになっていくのが感じられました。 また、客席近くに移動しながら歌うことで「人に伝える意識」が一層高まり、表情や声の響きが生き生きと変化していく様子が見られたり、水を勢いよくバケツで投げるように、あるいは噴水が上がるように声を遠くに飛ばすイメージを持つなど、さまざまなアプローチで生徒たちの殻を破るような体験へと導いてくださいました。 他にも、可愛らしく軽やかに声を前に出す工夫や、遊び心を持って演じること、声だけでなく仕草や息遣いによって相手を引きつけることなど、多面的なアドバイスをいただきました。 生徒たちは「心も身体も解放して歌う」という成功体験を得ることができ、小濱先生のエネルギー溢れるご指導によって、自分自身の新しい可能性に気づいたように思います。今回のレッスンを通じて、それぞれの能力が大きく引き出され、今後の学びにつながる貴重な機会となりました。 小濱先生のご指導に、心より感謝申し上げます。 ![]() 2年 筝曲・尺八講座〜箏・尺八を体験しよう〜
9月9日(火)3・4限目、本校音楽ホールにて2年生を対象に、「文化芸術探究事業 筝曲・尺八講座〜箏・尺八を体験しよう!〜」が行われました。
3限目の冒頭では、本校で「日本音楽史」の授業をご担当いただいている京都市立芸術大学准教授・武内恵美子先生より、中国の楽器「古琴」について、実演を交えながらご紹介いただきました。日本の箏は、この古琴をもとに日本独自のアレンジが加えられて誕生した楽器であることを学びました。 続いて、箏曲家の中川佳代子先生より、日本の箏について教えていただきました。筝を竜に見立てて、筝の各部分の名称がつけられていることや、筝の楽譜のこと、そして演奏方法等について説明していただきました。また、時代によって表現方法が進歩してきたことを、実際の演奏を交えながら教えていただきました。 その後、都山流尺八の森田柊山先生より尺八について学びました。リコーダーや南米のケーナ等と対比させながら、音の出るメカニズムについて教えていただいた後、首ふりによるビブラートのかけ方等尺八独自の表現方法についても実演しながら見せていただきました。 この時間の最後は、明治生まれの箏曲家、作曲家である宮城道雄の作品「春の海」を筝と尺八の二重奏で演奏していただきました。お正月によく聞く曲ですが、生で聞く音色は本当に美しいものでした。 4時間目は生徒たちが筝と尺八のグループに分かれ、実際に演奏を体験しました。 筝のグループは、指に演奏用の「つめ」をつけ、基本的な奏法について説明を受けながら、実際に箏を弾いていきました。指示された糸番号をすぐに弾けなかったり、音階を弾くだけでも「つめ」が取れたり、悪戦苦闘しながらも、徐々に「さくらさくら」を弾くことができるようになりました。さらに、「さくらさくら」の曲もアレンジを加えたり、人が歌うメロディーに合わせ、筝でメロディーと異なる伴奏を奏でたりと、少しずつ形も変えていきました。筝はもともと歌に合わせる楽器というところからスタートしているためか、歌と合わせるとずいぶん雰囲気が変わりました。 尺八のグループは多くの生徒が音を出すのに一苦労。森田先生だけでなく、北原篁山先生も加わっていただき、身振り手振りや、様々な言葉で音の出し方を伝えていただきました。しかし中には、短時間で音が出せる生徒もおり、最後にはウエストミンスターの鐘(=学校でよく聞くチャイムの音楽)を演奏できるようになった生徒もいました。 2時間という短い時間でしたが、濃密に日本音楽と格闘した生徒たち。音楽の奥深さを知るとともに、海外研修旅行に向け「自分たちの住む国の音楽」について、しっかりと語れるものを持ってもらえればと願っています。 ![]() ![]() ![]() 声楽特設講座
9月8日(月)、今年度の特設講座の4人目の講師として、東京藝術大学教授の櫻田亮先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生の声楽専攻の4名がレッスンを受講し、イタリア歌曲を中心に、技術と表現の両面から深い指導をいただきました。。
櫻田先生はレッスンで、いろいろなことを伝えてくださいました。 発音の明瞭さや音の立ち上がりに関しては、ホールの響きの特性で自分の声を「聴いてしまう」ことや子音が弱くなる傾向があること、言葉に関しては、歌詞に込めらえれた感情を深く掘り下げて、言葉の発音や響きコントロールすること、言葉一つひとつに込める思いを丁寧に扱うといったこと、また、言葉の流れと音楽的な自然さを両立させるために、単語ごとのアクセントや文章としての自然な流れを意識すること、フレーズの中にある休符やコンマの存在にも注意を払い言葉の間を感じながら歌うこと、Ah〜といった感嘆詞はどういう意味を込めるかは自分で決める必要があるなど、他にもまだまだたくさんのアドバイスをいただきました。 中には、省略された音楽記号は、イタリアの作曲家の場合は一般的な意味合いとは違う略語であることも多いという、生徒たちが学んでいる一般的な知識とは違うものがあるんだといった知識の扉を開くようなこと伝えておられました。 今回は声楽専攻の特設講座で、1年生2年生の声楽専攻の生徒たちも途中から客席で聞き、楽譜を見ながら真剣に吸収しようとしていました。アドバイスされていることは声楽のみならず、ほかの楽器であっても同じように注意を払う、意識する、コントロールする、そういった内容だったように思います。他の専攻の生徒たちにも聞いてほしい内容でした。 今回のレッスンを通して、生徒たちは技術だけでなく、音楽に込められた感情や物語をどう表現するかという深い学びを得ることができたのではないかと思います。言葉の発音の仕方、ブレスの取り方ひとつで、表現がが大きく変わることが実感できたのではないかと思います。 櫻田先生のご指導に心より感謝申し上げます。 ![]() 【授業紹介】アンサンブル(総合的な探究の時間)
本校の2年生には「総合的な探究の時間」が3単位設定されています。そのうちの1時間はアンサンブルをテーマとして取り組んでいます。
現在は11月に実施されるヨーロッパ研修旅行において現地で演奏会を開催する予定で、そこで演奏する曲に取り組んでいます。全部で10グループあり、それぞれ2名〜7名で、楽器等の編成はピアノのペアや弦楽器のペア、弦管ピアノや声楽のみなど、多彩な組み合わせになっています。 1時間の中で先生方に見てもらう時間と自分たちで練習する時間を区切って行っています。 4月5月でグループと曲を決めてスタートし、実技試験やオーケストラ定期演奏会、文化祭などがある中でも地道に練習を重ねてきています。自分一人の音楽力を上げるだけでなく、チームとして音楽を作り上げるための礎をこの時間に築いていってくれていると思います。 ![]() ![]() ![]() ピアノ特設講座
9月4日(木)、今年度の特設講座の3人目の講師として、京都市立芸術大学准教授の田村響先生を本校にお迎えしました。今回は、3年生のピアノ専攻の3名がレッスンを受講しました。
指導していただく曲をまず通して客席から聞かれた後、「最初のところはどんなことを意識した?」という質問からスタートされてました。細かいパッセージを引くときにどこに意識を持っているか、どんなイメージで曲を作っているかなど、生徒たちが何を考えて音楽を創っているかを大事にしつつ、それと実際に出てくる音との差を見られているような気がしました。 音を連ねながら、「右向く?左向く?前?どっち向く?」と質問されたり、スラーを奏でる際に「ボールを自然に跳ねるように意識してみて」といったことや、「重力を感じるように、自然に寄りかかったとところに意識をもっていくことで、より自然に歌うことができる」といったアドバイスをもらっていました。 また、「体のどことどこがつながっているか、どことどこが連動しているかがもう少しピントが合うともっと良くなるのでは」ということで、口の形や、肩の入り方、上体の動き、力の抜き方やピアノとの距離など、具体的な体の使い方の指示もありました。 また、最後に生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。「いろいろなことを試すことで、引き出しが増える」「感覚と楽譜に書いてある音に対してちゃんとしアプローチができることが大切」「人間性を高めることも忘れずに」といった今大切にしなかればならないことをしっかりと伝えてくださいました。 特設講座の時、いつも講師の方のアドバイス一つで、こうも生徒たちの音が変わるのかと思います。自分では気が付かない“何か”に対してアドバイスを受けることで、音がとても柔らかくなったり、響きがとても豊かになったり、響きの向きが変わったり…。無意識のうちに自分に付けている鎖を、うまく外すことができて本来の音が出せるようになったということなのかもしれません。 自分の音が変わる、そんなとても貴重な体験を特設講座ではすることができるのは、ほんとに幸せなことだと思います。 ![]() ![]() ![]() 10/4(土)開催 秋のスクールガイダンス〜令和8年度選抜実技検査内容(課題曲等)説明〜のご案内![]() 先日令和8年度入学者選抜についての募集定員や入試日程についての発表がありました。定員・日程については例年通りですが、今まで楽理コースのみにあったユーフォニアムが器楽専攻にも付け加わることになりました。(詳しくは京都市教育委員会ホームページを参照) 秋のスクールガイダンスでは、具体的な実技検査内容についての詳しい説明を行います。春や夏のHORIONスクールガイダンスにいらしてくださった方は、ぜひとも申込みしていただき、課題曲等についての確認をしていただけたらと思います。 また、音楽に興味があるけど、まだ堀音についてはっきりと知らなかったり、音楽をしっかりと学んでみたいけど、どこに行こうか迷っている中学生のみなさんも、ぜひこの機会に堀音に来ていただけたらと思います。在校生の演奏を聞いたり、在校生や先生方と話をすることで、高校で音楽を学ぶことや本校で学ぶことの意味が見えてきて、本校に入学するにはどんなことが必要か分かるガイダンスになっています。 みなさんとお目にかかれることをお待ちしております。 チラシはこちら *********************** 秋のスクールガイダンス〜令和8年度選抜実技検査内容(課題曲等)説明〜 ■対象:中学校1〜3年生 ■日時:令和7年10月4日(土) 13:00〜17:00頃(受付開始12:30〜) ■場所:京都市立京都堀川音楽高等学校 ■内容 ★在校生によるソロ・アンサンブルのコンサート(声楽/ピアノ/弦楽/管打楽) ★学校紹介 ★令和8年度選抜検査内容(課題曲等)の説明 ★専攻に分かれての選抜説明・質疑応答 ★他府県からの受験説明 ★個別相談、生徒交流企画 等 ■申込:参加ご希望の方は、ホームページ( リンクはこちら )よりお申し込みください。 申込期間:9月2日(火)〜9月19日(金) 文化祭実施しました Vol.5
【写真】3年生ミュージカル
![]() ![]() ![]() 文化祭実施しました Vol.4
【写真】自治会企画、部活展示等
![]() ![]() ![]() 文化祭実施しました Vol.3
【写真】2年生ミュージカル
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