最新更新日:2024/05/17 | |
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第2回入学式
4月8日、城巽の地に移転後、2回目の入学式を行いました。期待に胸を膨らませた音楽家の卵たち40名が入学してきました。本校の恵まれた音楽環境を生かして世界で活躍する音楽家になってくれることを期待しています。
(入学式式辞の要約) 入学式式辞の前に、三月十一日に発生しました東日本大震災で犠牲になられた方々への哀悼の意と、被災者へのお見舞いを申し上げ、まだ余震や福島原発事故についても予断を許さない状況の中、今こそ日本中が一丸となって被災地への支援と、一日も早い復興に立ち向かう決意を述べました。 入学式式辞では、新入生の入学に対する歓迎の言葉と、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに最高の音楽環境の中で思う存分音楽や学業に取り組むようことと、創設以来60数年の歴史の中で、国内外で活躍する音楽家を数多く輩出してきた本校の一員となったので、その誇りと自覚をもって行動すること伝えました。 さらに、本校の教育目標「人権尊重の精神を基盤に、心豊かな人間を育てるとともに、将来幅広く音楽専門家として活躍し、文化の発展に貢献する人材を育成する」を達成するために、三年間で身に付けてほしい三つの力について述べました。 人間力:人の痛みが分かる人間なってほしい。今東日本は未曾有の大震災に見舞われ、数万人に及ぶ犠牲者を出し、原発事故で大きな打撃を受けている。この状況に世界中に大きな支援の輪が広がり、明日への復興に向けて大きな力となっている。今こそひとり一人の人間力が問われるとき。同じ日本の東北で命や夢、家族や家を奪われた高校生に思いを巡らせてほしい。本校の生徒は音楽という共通の目標をもって仲間である。是非、音楽を通して何ができるかを考えて、ひとりの自立した人間として自分にできる貢献とは何かを見つけてほしい。 音楽力:音楽の世界で飛躍するために必要な感性と各専攻の実技力、ソルフェージュの力、そして、音楽史や音楽理論など専門的な知識などを最高水準のホールや数多くのレッスン室・ソルフェージュ室など施設・設備、全国でもトップクラスの優秀な教授陣、これらの素晴らしい教育環境を十分活用して音楽力を身につけてほしい。 学 力:これから社会の一員として、有用な人間として成長するために必要な基礎基本となる教養や学力、自ら考え行動できる力などを身につけるために、どの教科も大切に積極的に取り組んでほしい。さらに大きな目標である音楽の専門家になる夢を実現するためには、目の前の目標である大学受験を乗り越えなければならない。最後まで粘り強く取組んでほしい。特に、音楽力と学力は車の両輪であり、どちらも大切で必要な力なので、音楽という厳しい目標を達成するために人の二倍努力して、その結果として人の二倍以上の成就感を味わってほしい。自分の夢を実現する近道はない。人よりも沢山練習し、沢山勉強するしかない。決して受身になることなく何事にも真剣に積極的に取り組でほしい。 最後に、保護者へのお祝いとご協力のお願いをし、教職員一同、誠心誠意、時には厳しく、時には愛情をもって指導する決意を述べ式辞を締め括りました。 |
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