京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/13
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

銅駝へようこそ(4) 歴史と伝統−2 銅駝の歴史

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●現校地 銅駝の歴史

 現校地は、戦前。「銅駝校」のちの「銅駝尋常小学校」があったところです。1869年(明治2年)、京都では,全国に先駆けて町衆の力で費用を出し合い行政からのお金と合わせて,64の番組小学校を設立しました。

 その番組小学校の一つ「上京第31番組小学校」は,二条通寺町東入る榎木町の北西角,妙満寺隣地に開校されました。のち「銅駝校」「銅駝尋常小学校」と称され,1903年(明治36年)に現在の土手町通竹屋町下る鉾田町,かつて舎密局(せいみきょく)があった跡地に移転しました。舎密局というのは,京都府が1870年(明治3年)に設立した理化学研究の施設です。本館の前に「舎密局跡」という説明板が立っています。現在の場所に移ってから昭和の初めに,本館は鉄筋コンクリートのアールデコ様式の校舎に改築されました。

 戦後は「銅駝中学校」となり,地域の子どもが通う学校として多くの人々に支えられてきました。1980年,銅駝中学校は,柳池中学校(現在の京都御池中学校)に統合されました。

 本校は1980年,「日吉ヶ丘高校」に普通科と併設されていた「美術工芸課程」から独立して「京都市立銅駝美術工芸高等学校」となり現校地に移ってきました。創立100周年にあたる年です。

 現在の本館は昭和の初めに改築されたときの建物で,歴史を感じさせる味わいのある建物です。明治の番組小学校以来,地元の方々の教育への熱い思いで支えてこられた学校の跡地に本校が移転してきてから40年たちました。この間,地域の方々のご理解とご支援をいただきながら教育活動を行ってきました。

 「銅駝」という名称は,中国の後漢の時代,都の洛陽からシルクロードへ出発する地点に銅製の駱駝(らくだ)の像があり,中国に倣って平安京が造営されたときに,このあたりが「銅駝坊」(平安京の東西に銅駝坊という地名がありました)と称されていたことに由来します。本校も,本校の校地や建物も深く永い歴史があります。

 銅駝自治連合会では,昨年実行委員会を作られ,「銅駝校150周年」記念行事を行われました。銅駝校の歴史を丁寧にまとめられた『銅駝校150年の歩み』という冊子を本校にもいただきました。


※写真上 ・昭和初期の学校正面・玄関の写真
      (『銅駝尋常小学校沿革史』)
     ・現在の学校玄関・玄関の写真
     
   下 ・本館前「舎密局跡」案内板
     ・『銅駝校150年のあゆみ』冊子
      (銅駝自治連合会・銅駝校150周年実行委員会編)
     

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銅駝へようこそ(3) 歴史と伝統−1 140年の歴史

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●明治時代〜大正・昭和・平成・令和 140年の歴史

 本校は、1880年(明治13年)に「京都府画学校」として創立したのが始まりです。今年2020年で創立140周年となります。それまでの時代、画家になるために師匠のもとへ弟子入りして修行を重ね、その流派の描き方を学ぶというのが一般的でしたが、画学校ができて、学校に通いながらさまざまな先生から絵を学ぶことができるようになりました。創立当初、京都御苑内にあった学校は、その後吉田、今熊野へと校地が変わりますが、戦前は長く「京都市立美術工芸学校」という名称でした。創立時は日本画、油絵を中心にスタートしましたが、その後彫刻や漆工、図案など学科が増えていきました。1911年(明治44年)には、絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)創立されました。

 戦後、日吉ケ丘高校美術課程として普通科とともに併設されていた時代を経て,1980年,現校地に、再び美術専門高校として開校しました。これまで卒業された方は,美術界,産業界,教育界など様々な分野で活躍されておられます。

 本校玄関にあるブロンズ像、ロダンの「青銅時代」は、本校が日吉ヶ丘高校美術課程時代1954年(昭和29年)に、当時の彫刻科の先生のご尽力で日吉ヶ丘の敷地に建立されたもので、本校が現校地に独立開校する際にこちらに移設されました。その後日吉ヶ丘高校50周年事業として、この像をコピーした像が1999年(平成11年)日吉ヶ丘高校に再び建立されました。

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銅駝へようこそ(2) 豊かな自然環境 山紫水明

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●豊かな自然環境

 学校は京都市内中心部、京都市役所の近く、鴨川のすぐそばにあります。グラウンドからは東山の山並みを望むことができ,夏の送り火で有名な大文字も眺めることができます。鴨川の水音,学校にある樹木にやってくる鳥の囀りが聞こえ,心穏やかに過ごせる環境があります。

 江戸時代後期の儒学者:頼山陽(らいさんよう)は、晩年、東山の美しい山並みが見え、清らかに流れる鴨川のすぐそばに住まいを構え、敷地内に建てた書斎を「山紫水明」と名付けました。「山紫水明」(さんしすいめい)という言葉は、日差しの中で山が紫色に映え、水が清らかに澄み明るく見えるそんな景色を表現する際に使われる言葉です。頼山陽の住まいの跡は、本校から少し北へ行った丸太町通りからすぐの所にあります。本校の校地もまさしく「山紫水明」という表現にあうような場所です。

 校庭には、水仙、椿、梅、桜、桃、ツツジ、藤、薔薇、花水木、牡丹など、花のリレーのように次々花が咲き、季節の移ろいを身近に感じられます。秋には、実習棟横の銀杏の木が黄葉し美しい姿を見せます。昼休みには、そんな校庭で昼食をとったり,バドミントンやバレーボール,キャッチボールをしてリフレッシュする生徒もいます。

 校庭の北東の門にあるクスノキは、「京都市立学校・幼稚園名木百選」に選ばれた樹です。樹齢約110年,高さ9m。もとは校庭の南隅にあったようですが,本校が現校地に日吉ヶ丘高校から独立移転する時,実習棟新築にあたって現在の場所に移植されました。

(つづく)

銅駝へようこそ(1) 美術専門学科を設置する公立高校

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【銅駝へようこそ・1】

●美術専門学科を設置する公立高校

 本校は、「美術工芸科」という美術の専門学科のみを設置している公立高校です。美術に関する学科・コースを設置している高校は全国にたくさんありますが、普通科や音楽科と併設している学校がほとんどで,美術専門学科のみを設置している公立高校はわずかしかありません。

 本校は1学年定員90名3クラス、1クラス30名。3学年あわせて生徒数270名で、高校としては小規模の学校です。しかし、美術専門学科単独の学校なので、普通科教員と美術工芸科教員がほぼ同数。少人数講座が多く、専門の教員がきめ細かな指導を行っています。2年生から専門実習を行う「専攻」は,日本画,洋画,彫刻,漆芸,陶芸,染織,デザイン,ファッションアートの8専攻。本校には,他の公立の美術専門高校には設置されていない専攻もあり,公立高校でその専攻を学びたい他の都道府県の中学生が,手続きを経て本校を志願するケースもあります。

(つづく)

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学校紹介「銅駝へようこそ」 新しく記事をアップしていきます!

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 本校のホームページは,平日できるだけ毎日更新し,学校の様子,生徒の様子を紹介しています。

 新年度に入って,すでにほぼ毎日記事をアップしていますが,例年なら授業の様子など本校の教育活動に関する記事をもっとたくさん紹介しているところです。現在,新型コロナウィルス感染拡大防止の対応として臨時休業に入っているので,授業の様子など,生徒の生き生きとした様子が紹介できていません。

 このホームページは,本校の生徒,保護者はもちろん,中学生や中学生の保護者,卒業生や地域の方々,市民の皆様など,たくさんの方々にアクセスしていただき,記事の更新を楽しみにしていただいている方も多くおられます。

 そこで,昨年度までに紹介した内容や写真も使いながら,銅駝の魅力を知っていただくための学校紹介記事「銅駝へようこそ」を掲載していくことにしました。

 今年度の1年生は,入学式の後すぐに臨時休業に入りましたので,学校の様子もよくわからないままだと思います。在校生は,いま一度自分たちの学校のことを知り,しっかり他の人に紹介してほしいと思います。中学生には,銅駝ってどんな学校?と興味をもっていただきたいと思います。

 今後少しずつ記事をアップして継続していきますので,振り返ってみるには,このホームページ左の欄 学校紹介「銅駝へようこそ」のカテゴリーをクリックしてみてください。
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行事予定
1/13 3年共通テスト説明会(3)(LHR/25号)
学校医健康相談(美術見学旅行)
1年専攻選択仮登録
1/15 午前中授業(3年)
1/16 大学入学共通テスト
1/17 大学入学共通テスト
1/18 3年共通テスト自己採点

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