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最新更新日:2025/12/16 |
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表現基礎I(1年生)「音」の授業3
1年生の「音」に着目した表現基礎授業も 12/11(木)が最終回です。前回はオブジェからイメージした「音」の演奏会を実施しましたが、今回はその「音」を聞いて、再度粘土を使って「形」にする授業が行われました。生徒たちは、定期的に再生される「音」に耳を澄まし、イメージを膨らませ思い思いに粘土を「形」にしていきます。
ある生徒は、バラバラな音だけれども統一感はある、として一塊の中で凸凹したものを表現しようとしたり、またある生徒は、最初は鋭利な細く高い音がするが、その後の別の音がそれを喰っている感じとして尖らせた粘土に別の粘土を覆い被せたり、またある生徒は鈴がシャンシャンなる音を丸い球で表現し、最後盛り上がってくる上昇イメージを球がせり上がってくる形で表現したり、四方八方から見え方の違いを確認しながら皆一生懸命取り組んでいました。他者の様子や作品に気を取られることもなく、一心不乱に黙々と自身の感性の赴くまま取組んでいる姿がとても印象的でした。 最後はグループになって作成の狙いを共有し、個々それぞれに感じたこと、それをどう表現したかを言葉にしていましたが、多くのメンバーは感嘆の表情を浮かべていました。これからも自身の感性に正直に、自信をもって何事にも取り組んでくれることを期待します。 ![]() ![]() ![]() 実習3 特別講義「校内展示に学ぶ〜空間と表現の関係を知る」
12/10(水)実習3の授業で、後期作品展を間近に控えたアートフロンティアコースの3年生に向けて、山城大督氏(※)をお招きして特別授業が実施されました。
テーマは、「アートハンドリングを学ぼう」とし、生徒が自ら展示空間を構想し、作品と空間との関係を主体的に考える力を養うことが目的です。 自己紹介の後、「そもそも展示するのは何でしょう?」という質問から入り、生徒たちの中に入って距離を縮め、対話しながら講義は始まりました。展示することとは、「作品」と「人」を「出合わせる」こととされ、様々な人が来場する後期作品展で、作品をどこにどう展示するのか、どんな切り口で見せるのかをプロデュースする「キュレーション」の重要性を訴えられました。 作品には当然作者のメッセージや思い、狙いがある。それをどういう人に見せるのか。そして「出合わせた」人をどう変化させたいのか。その視点として、1)空間と環境の演出、2)情報とコミュニケーションの演出、3)広報とデザインの演出、の3つ示され、実際に体験してみました。全員が一旦会場の外に出て、展覧会を待ちわびる観客のワクワク感や臨場感を演出され、通常の見え方、照明を落としてスポットを当てた見え方、カーテンを開けて自然光の中での見え方、入口に壁を立てて壁面に椅子を並べた見え方等、様々なアートハンドリングの具体的手法を体験しました。 生徒たちは同じ作品が環境によって大きく変わることを改めて実感し、後期作品展を本校校内で開催する中で、限られた環境をどのように演出へ転換するかを身をもって学ぶ良い機会となりました。 是非、今回得た多くの視点を持ち寄って、しっかり準備をして展示会つくりに活かしてほしいと期待します。 ※山城 大督 氏(やましろ だいすけ 氏)プロフィール 美術家・映像作家、アートプロデュース、Twelve Inc.代表取締役、 京都芸術大学大学院准教授 ![]() ![]() ![]() 探究I授業(1年生)
1年生は探究授業の中で、現代詩(歌詞)の批評を通じて自身の考えを言語化し、他者と共有する技術を身につける批評プロジェクトに11月から取り組んできました。
生徒たちは興味を持った曲ごとに6チームに分かれ、選んだ曲の土台となる様々な情報を調べ、歌詞を解析し、何を感じたか、どこが気になったか等々、音楽評論家になったつもりで、互いに意見を出し合うことから始まりました。同じ歌詞でもメロディやキーの違いによって意味も違っている等の意見が出ていました。 その後分析した内容を文書化するにあたり、まず自身の主張を決め、主張を補完する根拠を探し、試行錯誤しながらも論理的になるよう文書を作成しいていきました。 12/10(水)の授業では、生徒たちは他者の作成した6曲すべての批評文を読んで、1)客観性や論理性を重視しているか、2)論点ははっきりしているか、3)説得力があるか、等を着眼点に振り返りを行い、共有しました。 歌詞やメロディ、出てくるモチーフや発売日まで様々な切り口で批評文が構成されており、それぞれが興味を持ち着目する視点の多様さが個性的で非常に興味深いものでした。 今後もこうした姿勢を貫き続けていくことが大切で、自身の作品を語る力に繋がってくる、説得力を増し思慮の深さに繋がってことを期待します。 ![]() ![]() ![]() 京都市役所でフィレンツェを知るパネル展を開催中
京都市とフィレンツェ市(イタリア共和国)は、1965年に姉妹都市提携を締結し、今年度60周年の節目を迎えました。これを記念し、フィレンツェ市の文化や、京都市とフィレンツェ市の交流のあゆみを紹介する展示「姉妹都市フィレンツェを知るパネル展」が京都市役所本庁舎1F正面玄関で開催されています。
京都・フィレンツェ姉妹都市提携60周年記念ロゴは本校生徒がデザインしたものです。本校では、平成8年度から京都パレスライオンズクラブ様の絶大なるご支援のもと、毎年フィレンツェでの海外研修旅行に代表生徒を派遣しています。本校ともゆかりのフィレンツェのパネル展、京都市役所のお近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。(〜12/26まで) ![]() ![]() ![]() 京都探究EXPO2025(12/20)でポスター発表を行います
1年生の探究Iでは、美工作品展で興味を持った作品の批評解説文を作成しました。その中から6名が代表として、京都探究EXPO2025(京都国際会館にて12/20開催)のポスターセッションで発表を行います。それぞれ今まであまり接点が無かった6名ですが、3名ずつ2チームに分かれてポスターを作成し、発表することになります。
最初のミーティング(12/5)では、何から始めて良いか、どんな発表をすればよいのか、手探りの状態からのスタートとなりましたが、まずはそれぞれの作品を読み合って感想を共有し、共通するテーマを考えることからスタートしました。お互い話すことは初めてでも「まずはやってみよう!」「何事も楽しもう!」という本校らしい気質から、それぞれ活発に意見を出し合っていました。 直感でどんどん進めてイメージを作成していくチーム、丁寧にじっくり構成を考えることから始めるチームとそれぞれチームのカラーは違いましたが、一人ひとりが楽しんでワクワクしている笑顔が印象的でした。 ポスター作成後は発表の練習も必要で、12/20の本番まで限られた時間しかありませんが、元気に楽しい発表となることを期待しています。 ※「京都探究エキスポ2025」について、中学生(保護者含む)、高校生、大学等関係者、教育・行政関係者、経済関係者の見学を募集しています。ぜひ本校の発表をご見学ください。(探究Iのほか、大阪万博の取組も発表します。) 申し込みはこちら ![]() ![]() ![]() 第17回美術工芸甲子園で本校生徒3名が受賞
12月14日(日)まで、「第17回美術工芸甲子園」が京都伝統工芸館にて開催されています。
この大会は、高校生の美術工芸教育の振興と、日本が誇る美術工芸の技を、次代へ継承する才能を発掘することを目的とし、高校生たちの創造性あふれる工芸作品を募集するものです。 そしてこの大会にて、本校生徒3名の作品が受賞しました。 上嶋 奏乃 金賞受賞 古城 美愛 優秀賞受賞 奥村 文香 DECORTÉ賞受賞 昨日12月7日(日)に授賞式が行われ、出席した生徒たちは緊張しながら賞状を授与していただいていました。保護者の方たちも含めて受賞生徒たちは非常に喜んでおり、出品した甲斐があったと思います。 ![]() ![]() 後期中間考査が終わりました
12月5日(金)の午前中で、3日間の後期中間考査が終わりました。
今週後半は、急に寒さが厳しくなりましたが、考査が終わった今日の中庭では、テスト勉強から解放された生徒たちがイチョウの落葉を楽しむ姿が見られ、束の間の癒しの時間を過ごしていました。 一方、午後からは実技模試を受験している2年生の姿もありました。 流れる季節の早さを感じながら、生徒たちは日々の学校生活を過ごしています。 ![]() ![]() 中庭の大銀杏
本校の中庭には、元崇仁小学校時代に植樹され、樹齢100年を超える歴史ある大銀杏の木があります。この大銀杏は、四季折々にその姿を変え、訪れる人々に自然の美しさと時の流れを感じさせてくれる存在です。
本日(12/4)京都にも初雪の便りが届くなど急に季節が進み、朝夕の冷え込みの影響でイチョウの葉が一段と黄金色に輝いています。 この大銀杏は、ロダン作の像とともに、本校のシンボルとして生徒たちや訪問者を静かに見守っています。今年の美工展のポスターに生徒が銀杏の木をデザインするなど、生徒たちにとって大きな存在となっています。これからも本校の歴史とともに生徒たちを見守りながら、季節ごとに美しい表情を見せてくれることでしょう。 ![]() ![]() ![]() 公開授業 実習1(2年生日本画)の紹介
2年生の日本画実習授業(11/26)の中で、「岩絵の具を知る」と題して公開授業が行われましたのでその内容をご紹介します。
生徒たちは「岩絵の具」の成り立ちや特性、使用方法を学び、顕微鏡でも観察し、天然鉱石ならではの複雑な色合いや顔料や粒子の重なりによって生まれる日本画の魅力を大いに体感する機会となりました。 粒子が大きいほど重厚で鮮やかな発色になる一方、細かくなるほど落ち着いた柔らかな色味になる「粒度差による階調」が日本画特有の深い色表現を生むこと、また膠の溶き方や量の調整が発色や定着性に大きく影響すること、比重が違うため塗り重ねにもその順序や量が影響してくること、さらに筆の走らせ方によっても色合いが変わってくる等、日本画の難しさや面白さを満喫していました。その後水干絵具を使うと色の伸ばしやすさがまったく異なることに「感動した!」との声も上がっていました。 生徒たちは、自身の好みの色合いを今後の参考資料にしようと、塗り重ねた色の横に絵の具の種類や番号を書き添え、独自のマチエールを作成していました。 様々な色合いを試してみて、自身のイメージする色を作り出し、今後の作品に生かされることを大いに期待します。 ![]() ![]() ![]() 1年生に向けて進路説明会が実施されました
11/28(金)、1年生学年集会で進路説明会が行われました。
今回は「目標」の決め方とそれに向けていかに「行動」を変えるかがテーマです。 良い「目標」とは、「今のままでは届かないからこそ、やり方を変えなければいけなくなるもの」であり、脳科学者の「全力でやって何とか超えられるもの、目標設定はギリギリ50%成功できるあたり」といった見解も示されました。 教員の経験に基づく事例や「現状維持のまま出来ることは目標ではない」と言い切られた生徒たちは、何かを考えながら一生懸命メモを取っていて、その姿がとても印象的でした。 目標への向き合い方に、生徒たちにはまだまだ温度差があるようですが、まずはこれから始まる後期の中間考査に向けて、数字で具体的に目標を定めながら、時間の使い方や行動の変容を期待したいと思います。 ![]() ![]() ![]() |
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