京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/27
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

12月4日(月) 校長室ウェブログの記事を更新しました

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 校長室ウェブログの記事を更新しましたのでご覧ください。

 12月4日記事 
 「アートのうまれるところ」

こちらから→https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?...

校長室ウェブログ(12月4日) アートのうまれるところ

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           アートのうまれるところ

 今秋も多くの作品展、個展、共同展の案内をいただき、素晴らしい作品に出会わせていただきました。銅駝に着任するまでは考えられなかったことです。学校では週末に公務が入ることが多く、それなりに予定しておかないと期間が過ぎてしまうので、案内をもらうと行けそうな日を探して書き込むようにしています。銅駝で勤務していると、日々、生徒の制作を間近に見ることができ、それだけでも素晴らしい日常だと思っていますが、校外から案内をいただくと、実際に行くまでちょっとしたワクワク感があります。アートが“わかる”とか“わからない”とかということではなく、これまで見たこともないものと出会い、美しい、かっこいい、不思議、どのようにして作られたのだろうという疑問や制作者への敬意、そんなことを経験できる機会として足を運んでいます。多忙であっても、そんな日常に豊かさを感じています。

 昨日は、卒業生の共同展に行ってきました。各々の場所で活動している7人の卒業生が10年目に開催した共同展です。ギャラリーは、その卒業生のひとりが友人と古い町家を見つけて2年がかりで自力でリフォームしたCAFÉ兼工房です。アートを生み出す空間を自ら創りだしたというわけです。作品のおもしろさはもちろん、そのバイタリティとユニークな町家に感心しました。

 11月末、3年生のひとつの講座の生徒が、老人介護施設に行ってアートのワークショップに取り組みました。施設入所者の方がアートを楽しむために、自分たちができることは何か、入所者の心身の状態からどんな活動であれば楽しく取り組めるのかを考え、準備を進めました。事前に学校の授業で模造紙に春と夏の風景を描き、花や鳥や動物の手作りスタンプや、塗り絵の用紙を作りました。当日、生徒は入所者の方と会話しながら介助して制作を進めました。午後の限られた時間ではありましたが、制作中は入所者の表情が柔らかく穏やかに見えました。完成した大きな作品は廊下の壁面に貼り出し、その前で全員で記念写真。生徒や入所者のどちらにとっても今まで経験しなかった豊かな時間となり、施設の何もなかった空間にアートが生まれました。アートに触れる時間は人の心身に力を与える、アートの作品があることで空間を変え、さらにその空間にいる人を変える、そう思いました。

 学校では今年もホスピタルアートの講演をしていただきました。外国では、ホスピタルに専門のアートスタッフを配置するのだそうです。調べてみるとスウェーデン政府は公共建築の新築・改築に際して、全体予算の最低1%をアートに充てることを法律で定めており、病院の場合は2%を上限としてアートを採用する旨が示されているとのこと。アートは、“空いている”スペースのためのものでもなく、“あとで添える”ものでもない、そして“余分”で存在しているわけでもない。豊かな時間、空間を保障せず素晴らしいアートが生まれるはずがない。アートが豊かな時間と空間に支えられ、教育の中で、生活の中で当たり前に存在している、そのことが非常に重要なのだと思います。

               2017年12月4日        
                        校長  吉田 功

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