京都市立学校・幼稚園
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

7月18日 校長室ウェブログの記事を更新しました

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 本日、校長室ウェブログの記事を更新しました。

7月18日付記事は、こちらから
https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?...

校長室ウェブログ(7月18日) 〜すべては、「違う」ことから〜

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          すべては、“違う”ことから 

 今年も2年生の人権学習に「れいんぼー神戸」の内藤れん さんをお招きしました。「セクシャルマイノリティ〜LGBTをきちんと学ぶ」というテーマで、L−レズビアン、G−ゲイ、B−バイセクシュアル、T−トランスジェンダーという、多様な性のあり方についてのお話を聴きました。内藤さんは、人がその違いによって社会の中で生きづらくなることの問題を紹介され、自分とは異なるものとの共存、ということについて話されました。単に「性」の問題に留まらず、私たちの日常のものの見方、考え方への問題提起だと考えています。

 私は、昨年の人権学習で内藤さんのお話を聞いたあと、「性別」ということを意識して考えるようになりました。ある研修会に出席して、最後に提出を求められるアンケート記入の際、年齢や職種の項目の前に性別欄があるのに違和感をもちました。主催者側はこの研修に参加した人の感想や意見を聞くのに「性別」を本当に必要としているのだろうか? 研修の内容からして性別の違いによって感想や意見の特徴があるのだろうか? そもそも「性別」は二択を当然のことと考えて用意されている項目。
 インターネットで少し調べてみると、多様な性のありかたは「LGBT」の4つの分類で説明しきれるものではないという考えから、「LGBTs」と表記して「s」をつけることで「他にもいる」という意味を出そうとしたり、アメリカでは、「クィア(Q)」「クエスチョニング(Q)」を加えた「LGBTQ」という表記が一般的であるとも書かれていました。「性的少数者」という言い方に対して、当事者の中には、「マイノリティー(少数派)とマジョリティー(多数派)」という対立構図にしたくないという意見もあるようです。「性」のあり方について多数派か少数派かということではなく「どのように生きたいか」の問題だと。

 このように考えてくると、「普通」とか「特殊」という発想で人を分類して認識していることに問題があるのではないかと思えてきます。もともとすべて人は「違う」ということからスタートしなければならないのでしょう。つまり「違う」ことが「普通」であるということです。自分と異なる人がいて当たり前、異なる人と対話し、生活し、仕事をし、活動することが日常なのです。違うことをお互いが理解しながら、共通点を発見したり、一致点を探ったり、受け入れたり、受け入れてもらいながら「共存」することが追求されなければなりません。「違う」ことで否定されたり、排除されたりすることはあってはならないし、それとともに、自分の気持ちや考えを理解してもらうための働きかけや、他の人の気持ちや考えを慮ることを省略してはならないのだと思います。

 今年2月から、日本、中国、韓国の3カ国の中で選ばれた3都市(日本は京都、中国は長沙、韓国は大邱広域市)が文化芸術交流を行う「東アジア文化都市2017京都」事業が始まっています。その一環として今夏行われる青少年文化交流事業に本校生徒が取り組みます。中国や韓国の青年とともに過ごす時間は、「違う」ということを前提としながら、お互いを理解し、知らないことを教え合い、ともに力を出し合って課題に取り組む貴重な機会になるでしょう。「違う」ものが共存する社会、豊かに平和的に発展していける社会、その担い手になる青年の交流や活動に大いに期待しています。21世紀はそういう時代であってほしい、そう思います。

 2017年7月18日
                校長  吉田 功


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