京都市立学校・幼稚園
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

2017年6月9日 校長室ウェブログ 更新しました

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 校長室ウェブログ記事を更新しました。

 こちらからどうぞ
https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?...

2017年6月9日  文化祭を前に

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 前期中間考査が終わると、文化祭準備が本格的に始まります。2日間の文化祭日程で、多くの時間をあてているのがクラス演劇です。1年生から3年生まで全クラスが取り組むこのクラス演劇は、銅駝美術工芸高校の前身、日吉ヶ丘高校に普通課程とともに美術課程として設置されていた時代から行われていた伝統ある取り組みです。私が日吉ヶ丘高校の普通科に籍を置いていたのが、1976年から3年間。当時は西本願寺前にあった本願寺会館で舞台発表があり、大道具を運ぶのもたいへんだったと思います。私は普通課程にいたので、美術課程の生徒が創る制作物にはいつも圧倒されていました。演劇は役者の身体表現はもちろん、大道具小道具、衣装、照明、音響など様々な要素が効果をだしあう「総合芸術」であり、多数の人々が協働して創り出す大きな作品です。例年、準備過程では様々な苦労があります。気持ちや考えの“ぶつかりあい”も起こります。しかし、一般的に演劇でも映画でも一つの作品が出来上がるまでには様々なことが起こり苦労があります。流れるように滑らかに出来上がっていくわけではないでしょう。協働して何かを生み出そうとするときは、たくさんのエネルギーが必要であり、個性をもったひとりひとりの力を掛け合わそうとすれば“ぶつかる”ことも当然のこと。それを制作する集団に属する者どうしの対話、知恵と力でどう解決するか。人も集団もここが成長するポイントだと思います。生徒の主体的な教育活動に教師がどのように関わり支援するかも重要です。この教育活動を通じて一まわりも二まわりも成長してほしいと願うとともに、その発表を大いに期待しています。

 先日、3年生アートフロンティアコースの総合的な学習の時間「表現探求F」に講師として招いたのは、本校卒業生で、劇団「ソノノチ」代表、劇作家、演出家、俳優の中谷和代さん。授業終了後、校長室で中谷さんとお話をする中で、高校時代のクラス劇は、やはり大きな思い出として残っていると話されていました。本校のクラス劇は、生徒の成長に大きく影響を及ぼしているのだと思います。少し経って中谷さんと是非お話がしたいという生徒が校長室にやって来ました。3名とも将来舞台に立ちたいという夢をもっており中谷さんに直接聞きたいことがあったようで、丁寧に答えてくれる中谷さんのお話に聴き入っていました。中谷さんは、演劇をやりたい、舞台に立ちたいという夢を実現し活躍していくためには、様々なものに興味をもち、学び経験することが大切であると話されていました。素晴らしいものを創り出すためには、山で言えば裾野の広さが、樹木で言えば張り巡らされた根っこが必要なのでしょう。専門学科としての学校、専攻に分かれた学びをする学校であるからこそ、幅広い興味・関心をもち、多彩な人との出会い、多様な経験を重ねながらプロフェッショナルになってほしいと願っています。

 そのようなことを書いている私自身、普通科出身ながら美術専門高校に転任したことで、思考の幅が広がりました。今まで経験しなかった美術教育、多彩な生徒と教員に出会えたからこそです。この学校で私自身も日々成長させてもらっている、そう思っています。

 2017年6月9日     校長 吉田 功

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