京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

12月26日(水) 校長室ウェブログの記事を更新しました。

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 12月26日(水)、校長室ウェブログの記事を更新しました。

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校長室ウェブログ 12月26日 「数へ日」

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              数へ日

 12月22日から24日まで、第39回美工作品展「1・2年生展」を開催しました。京都市美術館が改修中のため、今年度から1年・2年・3年の作品を一か所で展示することができなくなり、10月に「3年生展」、12月に「1・2年生展」と2つの時期に分けて開催することとなりました。二期に分けた作品展でしたが、3年生展は4日間で約4000名の来場者、今回の1・2年生展は3日間で約1400名の方にご来場いただき無事終えることができました。これほど多くの方々に、本校270名の生徒の作品と出会っていただき、ご観覧いただけたことに深く感謝しています。

 今年もあとわずかとなり、1週間足らずで新年を迎えます。
  
  数へ日のともあれわたくしの居場所  土肥あき子

 「数へ日」(数え日)という冬の季語があります。今年もあといく日と指折り数えるほど暮れがおしつまる頃に使う言葉です。そのような年末の慌ただしさの中、一年を振り返ってみると、穏やかな、あるいは順調な日々ばかりではなく、うまくいかなかったこと、悲しかったこと、心穏やかでなかったことが次々頭に浮かんでくる、そしてことによっては年が変わっても向き合わなければならない、そのような思いをもちながら、ともあれ自分の「居場所」はここに存在する、先の俳句は、その様な心情を詠んだ俳句だと鑑賞しました。

 人にとって「居場所」は大事です。居場所は単に自分の身を置くところというより、安心感をもって自分の気持ちに沿った思索や活動、休息や休養ができる場、生の実感をもちながらエネルギーを発出できる場だと思います。今年は自然災害が多かった年。多くの人々が辛い、悲しい思いをした年でした。先日テレビで、西日本豪雨で被害を受けた小学校の児童が、約3キロ離れた別の小学校のグラウンドに建てたプレハブ校舎で授業をしていて、終業式もその小学校の体育館で行われたと報道されていました。災害から5か月、環境の異なる学びの場で生活した子どもたちが多数います。

 私は今年、様々な場面で「学校は希望を創るところ」だと話してきました。「学校」は万能ではありません。生徒の居場所は学校だけではありませんし、学校の中だけで成長するわけでもありません。それでも銅駝で学びたいと入学してきた生徒が、学校で「希望を創る」ことができるよう環境を整え、導き、支援をしていくことが私たち教職員の責務であると考えています。生徒も私たちも、多様な居場所がいくつも必要です。それでこそ他の誰でもない、唯一の存在としての自分を成り立たせることができるのでしょう。

 今年は、教職員の働き方が大きく取り上げられた年でもありました。本校でも、超過勤務の問題は看過し得ない状況であると認識しています。教職員にとって、学校がやりがいをもって働く場所であり、心身の良好な状態で教育活動ができなければなりません。校内では、超過勤務の課題を少しずつでも解消するために、京都市の方針や他校の状況を踏まえながら様々な変更、転換を進めています。保護者や生徒の皆さんのご理解をいただきながら電話対応について変更をしました。年明けには、月に1回、教職員の「定時退校日」、生徒の皆さんにとっては「自主学習日」を設定するお知らせをさせていただきます。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 「数へ日」の頃となり、私自身この一年間、様々な人との出会いや関わり、わが身にあふれるくらいの多様な出来事をふりかえっています。銅駝美術工芸高校という「わたくしの居場所」のおかげで、生徒の、時には卒業生や教員の作品に心を動かされました。そしてその「居場所」で、生徒の生き生きとした、きらりと輝く姿を見る一方で、心穏やかでない、課題や悩みを背負い込んでいる表情も観ました。その課題や悩みをともに考え、解決していけるよう支援していきたい  行く年にその思いを確かにしながら、来る年を、希望をもって迎えたいと思います。

 2018年12月26日
                 校長  吉田 功

校長室ウェブログ 12月1日 「色 いろいろ」

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             色 いろいろ

 1年生の「造形表現」という専門科目は、2年生からの専攻実習につながる8分野の実習を経験する科目です。4月入学後8分野をひと通り経験した後、3分野を選択して学び、そこからさらに選択した2分野を現在、並行して履修しています。生徒はそれぞれ8→3→2と絞り込んできた実習を火曜日・木曜日に分けて取り組んでいるので、後期の各分野の制作は、1週間に一度ずつ年度末まで続けることになります。

 従って実習の様子を見に行くと一人の生徒が火曜日に制作しているものと木曜日に制作しているものが異なります。また1つの分野の実習を火曜日に見に行ったときと木曜日に見に行ったときは違った生徒が同じ課題に取り組んでいる場面に遭遇します。感性、観察力、創作力、実技力がふたりとして同じ生徒はいませんので、いつ見に行っても新鮮で、発見や驚きがあります。

 先日、デザイン分野の実習室に行くと、色面構成とタイポグラフィという課題が黒板に示されていました。生徒の実習机の上には、様々な色の葉っぱや花びらが置いてあり、生徒は絵の具を混ぜ合わせながらその葉っぱや花びらの色を再現しようとしていました。自然物を写真で撮影するのではなく、自分の目で観察して、それをどの様な色だと捉え、絵の具でどう再現するか。色のトーンを学ぶための難しい課題でした。日本画専攻の実習室へ行くと、サツマイモと南瓜という自然物、野菜の着彩課題に取り組んでいました。課題はその日1回の授業で完成するものではありません。1分野の実習は1週間に1度なので、前の週からの継続で制作を重ねていきます。当然自然物の野菜は、色や形が変化します。時間の経過とともに変化するモチーフを観ながら、自然物の色をどう感じ、岩絵の具でどう表現するか、1枚の紙に描ききるか。なかなか深い問いが含まれています。染織専攻の実習室では、花のろうけつ染めを制作するための下絵の段階でした。花を観察し紙に描きます。しかし、色は、目の前の花の色と同じようにそのまま着彩するのではなく、美しい作品として完成するよう自分のイメージにあわせて細かく塗り分けをしていきます。生徒の前には、その生徒なりの観察力、感性、表現力で描かれた写生ではない花が描かれていきます。陶芸専攻では、装飾を施した箱形の小物入れを制作しており、土の表面に模様を描いていました。陶芸でも、染織でも、釉薬、染料の色と、完成したときの色は異なります。出したい色を出すために制作の過程の作業が大きく作用します。

 8分野、8専攻の実習で生徒は様々な課題、制作を通じて、色を感じ、色と向き合い、色を創り、色を表現します。難しく、奥の深い学びです。美術の専門高校では色について考え、実践する場面がふんだんにあります。そして、常に形についても考え実践します。このようなアートの学びは、アートの中だけに収まらないような力を鍛え、磨いている。アートの専門家ではない私は、生徒の学びを見守りながら、そう思うのです。

2018年12月1日
                       校長  吉田 功

12月1日(土) 校長室ウェブログの記事を更新しました

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 12月1日(土)校長室ウェブログの記事を更新しました。

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