京都市立学校・幼稚園
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

校長室ウェブログを更新しました  7月17日記事

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 校長室ウェブログの記事を更新しました。

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校長室ウェブログ 7月17日 「自然の力 人間の力」

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           自然の力  人間の力

 大雨洪水警報発令により臨時休校の措置をとってから1週間が過ぎました。7月初めからの豪雨により西日本各地で大きな被害が出ています。心より亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。そしてまだ安否の確認ができない行方不明者がおられ、懸命に捜索活動が続けられています。住宅が損壊するなどして猛暑の中、避難所での生活を余儀なくされておられる方が16日の報道では約4800名にも上るそうです。お店や事業所の被害により、仕事を再開できない方もおられます。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 今回の大雨で、先週、学校東側の鴨川もいつになく水位が上がり、濁流が大きくうねっていました。よく知られているように平安時代後期、権力を誇っていた白河法皇が「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」(・賽=さいころの目 ・山法師=比叡山延暦寺の僧兵)と、嘆いたと平家物語に出てきますが、古くから人間は自然の恵みを得ながら生命、生活を維持し自然に感謝しつつ、時に自然の脅威に直面し、大きな被害を被って、その計り知れない力を恐れてきました。先人の経験が言い伝えられ、自然の力が人間の力を凌ぐほどであることは誰もがよくわかっているつもりですが、近年、地震や津波、台風や豪雨による被害に悲痛な思いをすることが増えました。厳しい経験から教訓を学び、また科学技術の発達により予測、予報の精度が高まり、「防災」「減災」の取り組みが進められています。AI(人工知能)が人間の力を超えるのではということがよく話題になっていますが、AIを「防災」「減災」に役立てるという研究はすでに進められており、この分野における人間の力の及ばない課題をAIにより解決できるのであれば、是非期待したいところです。

 先日の大雨の後、学校グランド横の花壇の草花が倒れていたのを園芸部の生徒が手入れをし元に戻す作業をしていたと、教員が知らせてくれました。連日報道されている西日本各地の被災地の深刻な映像とは、一見隔たりのある画像ですが、私は、本校生徒のその姿に心を揺さぶられ、とてもうれしい気持ちになりました。人間の力の及ばぬ自然の力、しかし、やはり人間の力、心でしかできないことがある。言い方を変えれば、人間の力の及ばぬ分野をAIに頼ったとしても、人間にしかできない、人間だからこそできる行為がある、ということです。この連休3日間で全国各地から現地に入って活動した支援ボランティアは3万人を超えたそうです。命を授かり生かされている人間だからこそ、他の命と向き合い、心を動かし、行動を起こすのでしょう。

 「人間の力」 大雨のあとの生徒の行動で、大切なことをあらためて確認させてもらいました。


 2018年7月17日     
                 校長  吉田 功


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