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最新更新日:2025/06/19 |
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表現基礎 II(2年生)
6/17(火)「色彩構成―音から感じる色や形―」と題して、2年生の新しい表現基礎II「抽象表現」の授業が始まりました。第1回は、BIKO steAm(「美」を通して様々な学びに横断的に取り組む教育活動)の一環で、倫理の教員から「抽象」について理解を深め、自ら主体的に抽象表現に対する感性と美意識を高める授業が行われました。
生徒たちは今まで「形」や「色」のあるものを対象を描いてきましたが、「音」には形がなく、聞いた瞬間に消えていきます。 ただ漫然と「聞く」だけでは描くことはできません。 また既にあるものが持つ意味にとらわれると自分の枠組みに押し込めてしまう可能性もあります。 感性を働かせながら作品を観察し、特徴や情報を読み取って言語化し、個性豊かで創造的な表現の構想を練ることが出来るか、これから生徒たちがイメージするものをどのように抽象的な「色」や「形」で表現してくれるか、ますます楽しみになります。 ![]() ![]() 1年生実習見学会
本校の美術工芸科には8つの専門分野があり、入学時から1年生の前期は8分野すべてについて体験し、後期に向けて専攻を3分野に絞り、1年次の終わりには1分野に絞って、より深く専門的に学んでいきます。
6/11(水)1年生実習見学会の様子を紹介します。それぞれのグループに分かれ自由に興味を持つ実習を見学していきます。当初は実習室の中に入って良いのか、廊下の掲示物だけを見ているなど戸惑っている様子でしたが、2・3年生が優しく迎え入れ1年生も徐々に思い思いの行動が取れるようになりました。 8分野すべてに興味を持つグループは精力的に広い分野を動き回り、ある程度思いが固まっている生徒はじっくり実習に見入りながら、先輩たちの話を聞きいっている様子が伺えました。将来のキャリアや自身の思いや適性を鑑みて、まずはじっくり3分野に絞って欲しいものです。 ![]() ![]() ![]() 校外学習 展覧会鑑賞(5/23)
5/23(金)京都市文化芸術企画課と連携した校外学習として、染色専攻とデザイン専攻の生徒たちが元離宮二条城で開催中の「アンゼルム・キーファー;ソラリス」展を見学しました。
職員の方から概要の説明を受けた後、まず生徒たちを迎えてくれたのは、10m×6mの巨大絵画で、そのスケールの大きさや独特の素材使いに生徒たちは皆圧倒されていました。その他にもアンゼルム・キーファーらしい重厚で立体的な多くの作品が二条城に差し込む自然光の中で輝きを放っていました。 近くに寄って見入る生徒、職員の方に積極的に質問する生徒、カメラで写真を撮る生徒と、それぞれの感動の瞬間をしっかりと真剣に目に焼き付けていました。「どうして書いているのか想像が付かない、プロセスを見てみたい」「明確なモチーフが無いので難しい」といった感想もありましたが、胸いっぱいで言葉にならない生徒もいました。 今回の校外学習を通して、彼の作品に魅了された生徒たちは、芸術の持つ力を改めて認識し、今後の創作の励みにしてくれることでしょう。 ![]() ![]() ![]() 公開授業の様子から【日本画専攻の授業より】
2年生の日本画実習では、生きたニワトリのデッサンに取り組んでいます。
最初は色々な構図を描き出し、どのポーズにするか向き合うことから始め、忠実に繊細に描写していきます。 4月末から始まりましたが夏休みまではひたすら描写し続け、夏休み明けから絵具を使って描きます。 「色や形だけでなく、生命力を感じて描くことが大事」と教員からの助言を受け、動いているイキイキとしたニワトリを前に、生徒は感性を働かせていました。 公開授業では、目で見て描写するだけでなく、知識を得て理解し、より正確に表現する力を身につけることに取り組みました。 4人1チームでニワトリの各部位を調べて、イラストや写真を用いて他のチームに発表し共有します。 骨格やその構造、関節の動きや機能、筋肉の付き方や動き方等、頭部や胴体、足別にそれぞれ発表し合いました。 様々な知識や他者の視点を通して新たな見方を得ることができたので、本授業で調べたことが次に描くときにどのように生かせるか、楽しみです。 ![]() ![]() 京都市会×美工デザイン専攻3年生連携授業(5/19)
本校デザイン専攻(3年生)では、京都市会との連携授業を行っています。5/19(月)には、市会広報につながる様々なアイデアの中間プレゼンテーションを行いました。
4名の市会議員の方や市会事務局、教育委員会の方々にご来校いただき、またTVカメラや新聞社の方も入られる仰々しい雰囲気の中、初めて大勢の大人の前で発表する生徒たちは大変緊張している様子でした。 そんな緊張感が漂う中、周知ポスターの提案だけでなく、請願書・陳情のハードルを下げる提案やフリーペーパーやAI描写を使ったインパクトを重視した提案、条例カルタやオリジナル下敷きを活用して京都市会に親しむ提案等、様々なアイデアが紹介されました。 緊張しながらも笑顔も交え、現段階では迷っていることや市会にお願いしたいこと、質問も含め、活発な意見交換が行えました。 どの発表も若者たちが市会と出会うきっかけづくりにつながる高校生らしい斬新な自由なアイデアがぎっしり詰まった内容で、今後の最終プレゼンテーションが楽しみです。 ※今回の授業は、京都市会のホームページでも紹介されています。 https://www2.city.kyoto.lg.jp/shikai/news/index... ![]() ![]() ![]() 公開授業期間が始まっています。【彫刻専攻の授業より】
公開授業では、教員同士が互いの授業を見学し、授業後に意見交換を行うことで気づきを得、授業内容をブラッシュアップしていきます。毎年々の教育方針を元に、生徒たちに伝えたい学びを工夫し、分かりやすさを高め、教科指導力の向上を図っていく大変貴重な授業研鑽の機会です。。
この期間には、いつもよりBIKO steAm(「美」を通して様々な学びに横断的に取り組む教育活動)を意識した授業に取り組んでいます。BIKO steAmの目標は、生徒たちの多様な学びへの意欲・関心を高め、他の教科にも興味関心を広げて好奇心を高め、主体的に学ぶ力を育むことです。興味を持ったことに対して自分で積極的に調べたり、行動することが、大好きな美術の力をさらに伸ばすことにもつながり、「ソウゾウ(想像と創造)」に向かう力を育成することになると考えています。 今日は2年生の彫刻の実習授業を紹介します。 二人の生徒がペアになり、粘土を使って相手の顔を創り上げていく実習ですが、この日が全14回中の7回目でした。 人体構造の生物学的特徴や骨格を意識し、手や様々なヘラを駆使して、細やかな表情を創り出していきます。顔の角度や表情、目線、小鼻のシワや唇の下の小さな窪みまでモデルの特徴を忠実に再現していきます。 モデル役の生徒は相手の生徒のために、出来るだけ同じ姿勢、同じ表情を維持し、目線も一点をずっと凝視して頑張っていました。 少し削っては遠目で確認し、また削ったり逆に付け足したりを繰り返して、徐々にモデルの顔に近づいていました。 少しの肉付きで表情が変わり、見る角度によって見え方も違ってきますので、生物学的な特徴や骨格を意識することで立体を形創るための要素がより理解でき、造形の複雑な過程に役立てられています。 ![]() ![]() 伝統文化に親しむ日(1年学校行事)
5月9日(金)は「伝統文化に親しむ日」として、1年生が3つのメニューに取り組みました。そのひとつが、本校を卒業された先生を講師にお招きしての「浴衣の着付け体験」でした。
本校では美術を学ぶ生徒たちに様々な感性を磨く体験を行っていますが、京都で生まれ育った生徒たちにとって貴重な体験ができた特別活動となりました。 まず先生から着付けの手順や着方を男女の違いも踏まえて実践して教えていただき、いよいよ生徒たちの着付け体験が始まりました。 それぞれ生徒たちは思い思いに浴衣と帯を選び、笑顔いっぱいの元気な歓声が上がっていました。 体験中は「どうするんやったっけ?」と戸惑いながらもチームで確認しながら、先生のアドバイスを元にそれぞれが徐々に浴衣姿になっていきました。着付けが終わる頃には「かわいい!」との歓声があちこちで起こり、お互いに見せ合い、写真を撮り合う姿もすごく満足そうでした。 最後は全員で写真を撮り、その後校内の好きな場所で写真を撮る時間も作れ、たいへん素敵な良い思い出になりました。 ![]() ![]() ![]() 造形表現<染織>
<染織>の授業では、藍染を実際に体験しました。
まず教員が一通りの手順を示し見本を完成させ、その手順に習い生徒たちは実践しましたが中々うまくいかないところもあり最初は苦戦していました。藍の色味を十分に出し、しっかりと定着させることは実は難しいことなので、その科学的な反応や仕組みを理解しながら、生徒達は粘り強く取り組みを続け、徐々に色が染まっていく様子を見ながら満足げな笑顔を浮かべていました。ついに完成した時はとても嬉しそうでした。 これから8つの専門分野のすべてを体験し、自身の適性や未知の感性と向き合い、発見しながら、どの専攻を選択していくのかが楽しみです。 ![]() ![]() ![]() 造形表現<ファッションアート>
<ファッションアート>の授業では、紙と絵具を使って自由に思いのままに小さなボディにアートを施していく内容です。
頭で思い描いたイメージを想像のままに3次元の形として具体化することは簡単なことではないので、イメージ通りのものが仕上がった時には喜びもひとしおです。自分の感性の赴くままに始めた作業が、試行錯誤を通して納得できる作品に仕上がると、生徒たちから歓声が上がる場面もありました。生徒一人ひとりが自分の感性に気づき、創造的な表現が生み出されることは本当に貴重なことだと思います。 ![]() ![]() ![]() 造形表現<洋画>
<洋画>の授業では、玉ねぎと布を題材に、油絵について体験してもらう内容でした。
パレット上の絵具を混ぜ合わせ自分の思う色を作り、玉ねぎの描写だけでなく布にきちんと置かれている重み感を出しながら黙々と筆を動かしていました。 初めて油絵具に触れる生徒もおり、水彩絵具よりも粘りがあることや、独特の重厚感や光沢感を味わいながら、一筆一筆を楽しんでいる様子でした。 ![]() ![]() ![]() |
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