京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

銅駝美術工芸高校から美術工芸高校へ


3月31日、京都市立銅駝美術工芸高等学校として最後の日となりました。いよいよ明日4月1日より校名を「京都市立美術工芸高等学校」と改称し、京都駅東エリアに移転をします。

元銅駝中学校であった校舎をお借りして、43年間という長きにわたり現校地で教育活動を行ってきました。その間、支えていただいた地域の方や教育関係者の方に感謝いたします。

4月より本校への連絡先等は下記の通りとなります。
通常業務は4月3日(月)より開始します。
よろしくお願いいたします。

■新住所:〒600-8252 京都市下京区川端町15番地

■新電話番号:075−585−4666

■新FAX番号:075−341−7006

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ユース・アントレプレナーシップ「活動報告会」に本校生徒が参加


3月27日(月)、ユース・アントレプレナーシップ「活動報告会」で本校生徒活動報告や商品の説明を行いました。

京都市と公益財団法人京都高度技術研究所では、若者のアントレナーシップ醸成を目的に、中高生が商品やサービスの開発から販売を体験機会を提供する「ユース・アンプレナーシッププログラム」を開催しています。

このプログラムでは挑戦したい内容に応じて、市内の地域企業と連携し、約3か月間で商品・サービス開発。WEBを活用した販売やサービス体験会等を実施しました。

本校からは、3年ファッションアート専攻の宮田采奈さんがこのプログラムに自主的にエントリー、選考され、当日の活動報告会となりました。商品名は「心から魅力的になれる車いすクッション」です。参加された宮田さんから以下のようなコメントをいただきました。

●宮田さんのコメント

3月27日に、企業体験プログラムの活動報告会がありました。
このプログラムに参加するきっかけは、学校の授業後に配られたプリントでした。それは中、高生に向けた企業体験プログラムで、大人の方達と一緒に自分の思うものを商品化するという企画です。

私は車椅子ユーザーさんが「オシャレを楽しめて、オシャレをする事によってより自信が付くという車椅子クッション」をテーマに車椅子のクッションを作りました。

車椅子と聞くと、マイナスのイマージの言葉を耳にします。それらの言葉は偏見まではいきませんが、その言葉を聞いた方は自分自身に対してネガティブなことを思い浮かべ、もしかしたら自信を失ってしまうこともあるかも知れません。

そこで、この商品を作る事にしました。

商品を作るのに、まず車椅子が無いという所から始まり、私に沢山の壁が立ちはだかりました。沢山の挫折を経験し、もうだめかもしれないと沢山落ち込みました。ですが私ひとりでは出来ない事があっても、大人の方々達が自分の問題点を探し、選択肢を与えてくれ、こうすればいいんじゃないかな?と一緒になって考えてくれました。

心が折れそうな時も、「大丈夫だよ!」「分からない事があったら、何時でも相談に乗るよ!」と言ってくれた言葉を励みに挑戦し続けることができる私の支えになりました。そして、そのような言葉掛けの大切さに気付かされました。

最後まで協力を惜しまず、支えになった多くの方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
後輩の皆さんも様々な取組に対し、臆せず一歩踏み出す勇気を持って欲しいと思います。

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ヨーロッパ美術研修活動記録7


ヨーロッパ美術研修がコロナ禍のため4年ぶりに実施できました。今回は高校2年生から大学1年生までの3学年、8名の代表派遣生が参加しました。

旅行を終え、京都駅に到着した派遣生は、家族との再会に安堵した表情を浮かべていたように思えます。派遣生は口々に「楽しかった」「勉強になった」「またすぐにでも海外に行きたい」などと感想を述べていました。

派遣生は今後京都パレスライオンズクラブでの報告会や校内での報告会のため、プレゼンテーションの準備に入ります。


この度に多大な支援をいただきました京都パレスライオンズクラブの皆様に感謝申し上げます。

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ヨーロッパ美術研修活動記録6


(ヨーロッパ美術研修 3月20日〜27日)

●3月25日

午前は、美術館観賞、午後は観光です。

ミケランジェロ広場は、観光客であふれていました。夕日がフィレンツェの街を朱色に照らす絶妙のタイミングで生徒達もその美しさに見惚れていました。

下の写真は、イタリア最後のディナーの様子です。パスタやリゾットなどをいただきました。


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ヨーロッパ美術研修活動記録5

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(24日の続き)

ジョットの鐘楼からの風景は赤茶色の屋根から生み出される統一感と街全体の文化あふれる歴史で別世界にいるようでした。おそらく10年後20年後もこの風景は守られ世界中の人が訪れこの文化を同じように体感するだろうと思います。

京都の街も歴史的ではあるがそのスケールはあまりにも違いすぎます。決して後付けでは作れないもので一度失ってしまうと元には戻せないんだと改めて感じました。

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ヨーロッパ美術研修活動記録4


(ヨーロッパ美術研修 3月20日〜27日)

●3月24日

午前中は、陶器の修復、銅版画、製本、皮細工4つの工房巡りをしました。どの工房も職人の技やプライドを感じられ魅力のある時間でした。

特に印象的だったのは、陶器の修復では、美術館からの依頼を受けたものやオークションに出品される前の15世紀の修復中の作品も見れ職人の信用の高さが感じられました。
修復も単に元通りの復元ではないようです。依頼者によっては完全に復元するものから復元跡を残すものまで内容は幅広いみたいです。あくまでも依頼者の思いや希望に寄り添いより良い形の創造的な修復を心がけていられると感じられました。

また有名な彫刻家の作品の修復を手がけることもあり、作家の仕事ぶりやその工夫に触れその作家の仕事にダイレクトに感じ取れる喜びも語られていました。歴史的なものにはその当時の素材や表現形式等も細かく調査すると説明されていました。技術的のみでなくクレバーな仕事でもあると思いました。パズルのような仕事かつ創造的でご本人達も仕事を始めたきっかけはたまたまと謙遜して話されるものの修復という仕事に魅力を見出し誇りを持たれる姿には素敵だと感じました。他に金継ぎの話題もあり、ヨーロッパでは壊れたものは価値が無いものになるが、日本の壊れたものから新たな命を吹き込む金継ぎの考え方に感銘を受けたと話されているのも印象的でいくつになっても学ぶ姿勢を維持されているので仕事に対する真摯な姿勢に尊敬の念を抱きました。

午後のマーブル紙作り体験では孔雀模様の作り方を始めとした技術的なデモストレーションを行ってもらった後、一人一人色を選択して自分のマーブル紙を作成しました。色によって広がり方が異なったり、さす順序が異なります。教えてもらったテクニックを選択、組み合わせて生徒は楽しそうに作成していました。

工房見学、マーブル紙体験は美術に関わるものとして、自身の「好き」とどう向き合うか考えさせてくれる体験でした。銅版画、製本、革職人さんどの見学も手作業の美しさや機械、大量生産では生み出せない魅力は、AIでは実現不可能で人同士の関わりから生まれるものだと思えた。街中にたくさんの種類の職人たちがいるのは、減少しているとはいえ、なくてはならない存在であり守られなければならないものと感じました。日本はそう思うとさらに危機的な状態なのかもしれません。生徒も同じように感じたのではないかと思われます。

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ヨーロッパ美術研修活動記録3


(ヨーロッパ美術研修 3月20日〜27日)

●3月23日

午前中はウフィツィ美術館へ。
大理石の彫刻、絵画の数もさることながら、教科書や美術史にも登場する作品が数多く見ることができました。写真とはまた異なり実物だからこそ見れる筆跡や細部を見れたのも非常に貴重な体験だったと思われます。

ボッティチェルリのの「春」は教科書で見るよりも色彩豊かで美しく、描かれた地面の植物も一本一本がみずみずしく描かれているのは圧巻でした。また、ダヴィンチの「マギの崇拝」という作品は、未完成の作品であるが、ダヴィンチの制作過程が見れる上でとても興味深い作品でした。モノクロで描かれた部分の上に画面を明度差に分け、コントラストが利かされていました。筆跡もリアルに見てとれますが線に迷いがなくダヴィンチは遅筆というエピソードもあるもののそうは思えないスピード感を感じるもので何よりも線そのものも無駄のない美しい線でした。

出口付近には有名なラオコーン像があり、私が想像してたよりも大きさは小ぶりでしたが、苦悶の顔、噛み付く蛇の表情は非常に鋭く迫力のあるものでした。

午後、アカデミア美術館へ。
ミケランジェロのダヴィデ像は迫力もさることながら身体の線も美しかったです。背後からも見れるようになっており、背中の筋肉もゴツゴツせず滑らかで力強さと優しさも感じました。様々な角度から見たダヴィデ像は写真からは見えない内面をも感じさせるものでした。絵画はキリスト教絵画がほとんどですが、受胎告知という同じテーマでも、マリアの表情は異なり、同じルールで描かれている中でも作者の解釈の違いがこのような表現の違いによって現れるのは面白いと感じました。

生徒に感想を聞くとダヴィデ像は本物に出会えた上にその大きさにも驚いた様子でした。体感したことは写真や映像からは得られないもので、ふと目の前に立った瞬間の感動や驚きは生徒たちにとって忘れられず、貴重な体験になったと思います。

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ヨーロッパ美術研修活動記録2


(ヨーロッパ美術研修 3月20日〜27日)

●3月22日

午前は教会へ。SMN教会は外観も大きいですが、中はさらに大きく広く感じられました。壁面の石や柱には削られたノミの跡も残り、中世の人々の痕跡を身近に感じられました。ゴシック様式の建築のため、教会内はスポットライトはあったものの明るくステンドグラスを通して入ってくる光がより空間の荘厳な雰囲気を醸し出していました。壁面という壁面に聖書の一場のフレスコ画が描かれていて当時教会の巨大化に伴って、市民にキリストの教えを広めようとした教会の意図も感じられました。

教会見学の後、SMN薬局に行き、まず店の格式の高さに圧倒されました。様々な香りを感じつつ、香水、石けん、アロマ等生徒も何を買おうか迷いながら買い物をしていました。
一度、ホテルに荷物を置いて、セントラルマーケットへ。2階はフードコートのようになっていてたくさんのお客で賑わっていました。合流時間を決め各々、何を食べようかお腹と相談しながら食事をすませました。

食事後、サンロレンツォ教会へ。午前のSMN教会より以前のバシリカ式建築のこの教会は美術史ではゴシック形式以前の発展途上のイメージ個人的に勝手に描いていましたが、大理石や金、銀の装飾が要所要所に使われその完成度の高さに驚かされました。ステンドグラスこそはありませんでしたが、教会内部は光の差し込みで決して暗くはなく、また天井は金の装飾で絢爛さも兼ね備えて、声がよく響きドーム型の天井に描かれた絵と相まってより天の世界を彷彿させるものでした。

大理石の彫刻、金銀の工芸品は緻密かつ表情豊かに表現され日本の正倉院にある宝物の精緻さを思い出しました。教会の規模、素材等から当時の教会がこれだけのものを作るには相当な財力及び力があったことを想像できます。実際ガイドさんにそんな事を話すと教会は今も絶大な力を持っていると説明されていました。
バシリカ様式、ゴシック様式両方見ることができその違いや魅力と日本との空間に対する世界観の表現の違いと共通点も考えることができました。

その後、Sec hi color belleへ。油絵画材が豊富で油絵専攻にとってはとても魅力的な画材屋でした。顔料もあり、比較的リーズナブルな値段で売っています。絵画専攻でない生徒にとっては物足りなかったかもしれませんが日本ではあまり見られない身の丈ほどの筆などもあり美術好きには退屈しない空間でした。

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ヨーロッパ美術研修の活動記録1


(ヨーロッパ美術研修 3月20日〜27日)

●3月21日

出国後、ドバイ経由で14時にローマに到着。
フィレンツェに行く高速列車に乗る時間までの間、観光を行いました。

ローマの街は城郭の跡がそこかしこに残り世界遺産となっています。ローマの松は日本の松と異なり傘のような形状で街の至る所にあり、ローマの街の歴史ある雰囲気を強調しています。観光では徒歩で移動したが坂道の多いこの街の見える風景はどこを切り取っても一方向の線ではなく変化に富み、魅力的で絵画的でもありました。

ローマはイタリアの首都でもあるので都市開発されていると想像していましたが、近代的な無機質な感じは無く、一つ一つに歴史が刻まれ日本とは全く文化の異なるローマの匂いを感じることができました。日本で言うと東京にあたる街ですが、エリアによって異なる表情をみせる東京には無い、重厚さがこの街の魅力と思われます。街全体が美術的で歴史の長さやスケールの大きさが日本と大きく異なる理由かもしれません。京都は比較的景観を大切にしていますがやはりこのスケールの大きさは大きな差と言えます。

コロッセオは壁面も洗われて思っていた以上に白く、より大きく美しく感じられました。トレビの泉、スペイン広場は映画の舞台になる程の観光地ですが、ここも思っていた以上に大きく感じられました。彫刻やそこから見える風景も丘陵地であるが故に角度を変えると様々な美しい表情を見せます。

生徒たちは緊張しつつも、その異国感溢れる風景にイタリアに来た実感とこれから行くフィレンツェに大きな期待を持っていると思われました。

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桜満開

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新校舎の建つ鴨川沿いの桜並木が今、満開を迎えています。
鴨川湖畔沿いの桜は、昔から桜の名所となっており、まだ京阪電車が地上を走っていた当時は、車窓から見える対岸の桜を見ようと電車に乗られていた方がいたとか。

新校舎のHR教室から東山を望めば、目の前に広がる桜の花が目に飛び込んできます。素晴らしい眺めに時間の過ぎ去るのを忘れるほど。

この校舎で4月から本校生徒270名が通学することになります。ここで生徒たちは学び、作品づくりを行っていきます。
こんな素晴らしい環境に、新しい校舎ができたことを感謝します。



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