京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/02
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文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール 事業推進中!

令和5年度 入学式

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< 式 辞 >

 木々の緑が日に日に鮮やかになるとともに、草花も一斉に咲き出し、春の息吹がみなぎる今日の佳き日に、226名の希望に満ちた新入生の皆さんを迎え、京都市立京都工学院高等学校第8回入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。

 本日は、京都市教育委員会、学校運営協議会、PTA役員をはじめ、ご来賓の皆さまにはご多用中にも関わりませずご臨席を賜り、本校入学生を祝福していただきますことに心より御礼申し上げます。

 先ほど入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学までの義務教育を終え、自分の将来を考えるうえで、普通科ではなく、理工学系専門学科が設置される京都工学院高校を選択されました。皆さんの入学を教職員一同、心から祝福し、歓迎いたします。

 理工学系の専門高校である本校は、7年前の開校以来、時代に先駆けて、STEAM教育(Science Technology Engineering Arts Mathematicsを関連させて学ぶこと)を重点に教育活動を展開しています。

 本校のSTEAM教育を核とするこの間の教育活動が認められ、今年度から5年間、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールSSHに指定されることになりました。SSHは、国が将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う事業で、京都では本校の他に5校の研究が指定されています。本校の研究開発課題は、「未来を切り拓くSTEAM人材の育成」です。

 先ほど、お聞きいただいた校歌の2番に「ホモ・ファーベル」という一節があります。詩人の谷川俊太郎先生からいただいた言葉です。本校開校時に校歌の作詞を依頼し、学校のコンセプトを説明した際にいただきました。ヨーロッパの哲学者によるラテン語の造語で工作人と訳されます。ホモ・サピエンスとの対比で、人間を他の動物と明確に区別する本質的規定を「道具を作り、使用する点」に求める人間観を要約したものです。好奇心旺盛なホモ・サピエンスとして入学した生徒が、本校で楽しく学び、未来を創り続けるホモ・ファーベルとなって欲しいと願い、SSHの研究テーマにも「世界で活躍するホモ・ファーベルを育成するための研究開発」として掲げています。STEAM教育を展開する本校にとって重要な目標です。

 このSSH指定に伴い、皆さんに説明しておくことがあります。本校は、文部科学省から指定を受けた教育課程の研究開発学校になります。皆さんに「入学のしおり」でお示ししていたカリキュラムの枠を超えて学ぶことが出てきます。研究開発に伴い、科目の名称も現行の学習指導要領の枠を超え、国から特別に認められた独自の科目名となるものもあります。大きな枠組みは変わりませんが、教育課程が一部変更され、内容はさらに充実したものになります。新たな学びに期待してください。

 このように今年度入学する皆さんは本校SSH研究の第1期生になります。本校には、従来から充実したICT環境はもとより、他校にはない、ものづくり・まちづくりの専門機器が揃っていますが、SSH事業による研究支援を受け、さらに充実した環境が用意されます。これから始まる高校生活で様々なことにチャレンジし、積極的に学んでください。

 私の所感ですが、伸びる人というのは、総じて「何事にも前向きに取り組み、それを楽しんでいる人」だと思います。コロナ禍にあって何かと閉塞感がある社会情勢の中、少しでも前向きに教育活動を展開するため、2年前から端的な言葉でスクールメッセージを掲げています。
 今年度のスクールメッセージは、

『常にプラス思考で 〜「ないものねだり」から「あるもの探し」へ〜』

としました。隣の芝生は青く見えるもの。現状を悲観したり、羨ましがってばかりでは、何も生み出されません。限られた条件の中であっても、これならできる。楽しめる。自分にはこれがある。楽しんでできることを探してください。強みを活かして楽しみながら全力で取り組んでこそ成長できるのだと考えます。皆さんの高校生活が充実したものとなるよう、楽しみながら頑張りましょう。学校も頑張る皆さんを最大限サポートして参ります。

 次に、保護者の皆さまに一言申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、本日はご列席いただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。私ども教職員は、教育目標に掲げる「豊かな人間性、確かな技術を身につけ、京都から社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を育成する」の実現に向け、全力を挙げて、教育に取り組む所存です。そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。

 高校生活では、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。人は取組や経験を通して成長します。お子様が、自らの未来を自分で切り拓けるよう、お子様の成長を支え、見守っていただきますようお願いいたします。これからの教育は、学校のみではなく、学校、家庭、地域社会が連携して進めていくことがますます重要になってきます。学校と家庭がそれぞれの役割を認識し、子どもの成長という同じ方向を向いて協力し合って参りたいと考えております。

 また、お子様が在学中に18歳の成年年齢に達した際にも、現在、保護者である方を引き続き「保護者」として、成年年齢に達する以前と同様に対応させていただきます。経済的負担をはじめとする在学中の手続きや、学習指導、進路指導、生徒指導等の教育活動上の様々な面において、卒業までご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 結びに、新入生の皆さんが、高校生活を楽しみ、自らを磨いて大きく成長されることを祈念して式辞といたします。

 令和5年4月10日
                      校長 大窪 英行

ご挨拶

暖かい春の日差しいっぱいの令和5年度のスタートです。校門の桜も満開で新年度の幕開けを飾ってくれています。本校も開校8年目を迎えることとなりました。

この3年間は新型コロナウイルス感染症に振り回された日々でした。学校における対応指針も見直され、ウィズコロナの社会にまさしく移行する年度となります。ウイルスがなくなったわけではないため、引き続き基本的な感染拡大防止対策を取りつつ、日常の教育活動を進めてまいります。

この間、閉塞感がある社会情勢の中、少しでも前向きに教育活動を展開するため、端的な言葉でスクールメッセージを掲げてきました。一昨年度の「常にプラス思考で〜できない理由を探さない〜」から、一歩進めて昨年度は「常にプラス思考で〜何事もチャレンジすることから始めよう〜」としました。

何かと制約がある中ですが、与えられた条件下のもとで生徒一人一人が前向きにチャレンジをして欲しいとの願いを込めていました。学校も大きな事業にチャレンジし、昨年度末に文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に採択されることになりました。今年度から5年間、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、理数系教育に重点を置いた研究開発に取り組みます。

今年度のスクールメッセージは、『常にプラス思考で 〜「ないものねだり」から「あるもの探し」へ 〜 』を掲げました。隣の芝生は青く見えるもの。羨ましがってばかりでは、何も生み出されません。自分にはこれがある。強みを活かして全力で取り組んでこそ次のステージに進めるのだと考えます。

学校といたしましても、SSH指定を契機に本校の特色の核となるSTEAM教育のさらなる充実に取り組んでまいります。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

<令和5年度学校経営方針>

                     校長 大窪 英行
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