京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール 事業推進中!

令和6年度 入学式

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< 式 辞 >

 校庭の桜も新入生を迎える日にあわせ、入学を祝福するかのように満開となりました。この春の佳き日、京都市立京都工学院高等学校第9回入学式を挙行するにあたり、京都市教育委員会、学校運営協議会、PTA役員をはじめ、ご来賓の皆さまのご臨席を賜り、高段からではございますが、厚く御礼申し上げます。

 また、保護者の皆さまにはご列席をいただき、ありがとうございます。本日、このように逞しく成長されたお子様の姿に、さぞ感慨深いものがあろうかと存じます。心よりお祝いを申し上げます。

 さて、先ほど入学を許可いたしました232名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学までの義務教育を終え、自分の将来を考えるうえで、普通科ではなく、理数・工学系専門学科が設置される京都工学院高校を選択されました。皆さんの入学を教職員一同、心から祝福し、歓迎いたします。

 理工学系専門高校である本校は、開校以来、時代に先駆けて、STEAM教育(Science Technology Engineering Arts Mathematicsを関連させて学ぶこと)を重点に教育活動を展開しています。また、昨年度からは、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールSSHに指定され、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う事業に取り組んでいます。本校の研究開発課題は、「未来を切り拓くSTEAM人材の育成」です。

 先ほど、お聞きいただいた校歌の2番に「ホモ・ファーベル」という一節があります。詩人の谷川俊太郎先生からいただいた言葉です。ヨーロッパの哲学者によるラテン語の造語で工作人と訳されます。ホモ・サピエンスとの対比で、人間を他の動物と明確に区別する本質的規定を「道具を作り、使用する点」に求める人間観を要約したものです。好奇心旺盛なホモ・サピエンスとして入学した生徒が、本校で楽しく学び、未来を創り続けるホモ・ファーベルとなって欲しいと願い、SSHの研究テーマにも「世界で活躍するホモ・ファーベルを育成するための研究開発」として掲げています。STEAM教育を展開する本校にとって重要な目標です。

 このSSH研究に伴い本校では、既存の教科の枠組みを超えるクロスカリキュラムでの授業や学校の枠組みを超える外部連携の取組を実践しています。また、本校には、従来から充実したICT環境はもとより、他校にはない、ものづくり・まちづくりの専門機器が揃っており、SSHによる研究支援を受け、さらに充実した環境が用意されます。研究2年目となる今年度は、研究内容をさらに発展させ、皆さんに様々な学びの機会を提供します。これから始まる高校生活で積極的にチャレンジし、多くのことを学んでください。

 それでは、高校生活のスタートにあたり、皆さんに一つお願いをします。

 本校では、何かと閉塞感がある社会情勢の中、少しでも前向きに教育活動を展開するため、3年前から端的な言葉でスクールメッセージを掲げています。今年度のスクールメッセージは、『常にプラス思考で 〜「できたらいいな」を「できる」に変える〜』としました。

 誰しも「こんなことが、できたらいいな」「あんなことが、できたらいいな」と想うことは沢山あると思います。しかし、それが勝手に実現されることはありません。「できたらいいな」と想うことが「できる」となるためには、自ら「できる」に変えるという主体性が必要です。「誰かがやってくれる」と他人任せでは、現状は何も変わりません。変えるという自らの意思や努力、主体的な取り組みが必要です。

 「できたらいいな」の実現にあたって、間違ってはならないのは、好きなことだけをやり、嫌なことはやらなくてよいということではありません。高校時代は学びの時、何事にも果敢にチャレンジし、知っていることを拡げ、その中から「やりたいこと」、「できたらいいな」と思うことを育て増やしていってください。

 何事にも主体的に楽しみながら全力で取り組んでこそ人は成長できるのだと思います。皆さんの高校生活が充実したものとなるよう、楽しみながら頑張りましょう。『常にプラス思考で 〜「できたらいいな」を「できる」に変える〜』を実践してください。学校も頑張る皆さんを最大限サポートして参ります。

 あらためまして、保護者の皆さま、お子様のご入学、誠におめでとうございます。私ども教職員は、教育目標に掲げる「豊かな人間性、確かな技術を身につけ、京都から社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を育成する」の実現に向け、全力を挙げて、教育に取り組んで参ります。そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。

 高校生活では、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。人は取組や経験を通して成長します。お子様が、自らの未来を自分で切り拓けるよう、お子様の成長を支え、見守っていただきますようお願いいたします。これからの教育は、学校のみではなく、学校、家庭、地域社会が連携して進めていくことがますます重要になってきます。学校と家庭がそれぞれの役割を認識し、子どもの成長という同じ方向を向いて協力し合って参りたいと考えております。

 また、お子様が在学中に18歳の成年年齢に達した際にも、現在、保護者である方を引き続き「保護者」として、成年年齢に達する以前と同様に対応させていただきます。経済的負担をはじめとする在学中の手続きや、学習指導、進路指導、生徒指導等の教育活動上の様々な面において、卒業までご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 結びに、新入生の皆さんが、充実した高校生活を送り、将来の夢に向かって大きく飛躍することを祈念して式辞といたします。


令和6年4月8日
                       校長 大窪 英行

年度当初にあたって

春爛漫の令和6年度スタートです。遅れていた校門の桜も一斉に開花し、新年度の生徒諸君を迎える準備をしてくれています。

本校は8年前に開校したまだ歴史の浅い学校です。開校以来、STEAM教育に重点を置き、理論と実践の往還を図りながら教育活動を展開してきました。この教育実践をさらに充実発展させるため、昨年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業に指定され、研究開発に取り組んでいます。

1年目の昨年度は教科横断型のクロスカリキュラムや産官学の外部連携を試行的に実施してきましたが、今年度はその成果を踏まえさらに充実を図る2年目となります。希望生徒対象の海外派遣(ベトナム、東ティモール)も実践の年です。

何かと閉塞感のある社会情勢の中で、常にプラス思考で行動できる学校を目指して3年前から端的な言葉で生徒たちにスクールメッセージを掲げてきました。今年度のスクールメッセージは、『 常にプラス思考で 〜「できたらいいな」を「できる」に変える〜 』としました。

誰しも出来たらいいなと想うことはいっぱいあるかと思います。しかし、想っているだけでは実現されることはありません。そこに自らの意思を込めて主体的な行動に移さないと「できる」とはならないものです。

学校といたしましても、昨年度からのSSH指定を契機に本校の特色の中核でもあるSTEAM教育のさらなる充実に取り組んでまいります。今年度も引き続き本校の教育にご理解とご支援の程お願いいたします。

                      校長 大窪 英行

<令和6年学校経営方針>
<京都工学院グランドデザイン(スクールポリシー)>
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学校行事
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