京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/13
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3期始業式のお話

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 平成25年が始まりました。今日1月7日は,学校では元旦になります。明けましておめでとうございます。「1年の計は元旦にあり」という諺があります。この1年の計画を,その年の初め,すなわち元旦に決めておくと良いという意味です。3期の始業式にあたり「今年こそは」と希望とか目標を掲げてください。2期の終業式でお話をしましたビジョンを持ってください。今年の目標・ビジョンを持って,自らを高めていくことや,自分の将来設計を描くことは,大きな可能性を持った皆さんにとって最も大切なことだと思います。そして,夢は大きく目標は高く持ってほしいと思います。
 年頭にあたり,先生の好きな書道家 相田みつお の詩を紹介します。相田みつお の詩は,1年生の校舎の廊下にも掲示され,これまでにも多くの先生方に愛され,紹介されてきました。相田みつおの詩には,人としての弱さや醜さを認めつつ,それを乗り越える人としての気高さや,より良い生き方が書かれています。
 一番好きな詩を紹介します。「美しい心」について書かれています。「美しいものを
美しいと思える あなたの心が美しい」 繰り返します「美しいものを 美しいと思える あなたの心が美しい」 
 人のやさしさや思いやり,そして良い行い,自然の美しさや雄大さ,環境の素晴らしさなど,目に見えるものを,心の中で「すごいな」「きれいなだ」「感心だな」と感じる心が大切であり,このように感じる人が「美しい心」を持った人だと思います。美しいことに感動や感銘して,そして憧れる「美しい心」を持った人になってください。
 人は皆この「美しい心」を持っています。反面,人は自分本位になったり,嘘をついたりと「醜い心」も持っています。この「醜い心」を,少しでも小さくする努力をして「美しい心」を持った人になってください。そのためには,常に反省と向上心が必要です。人は失敗や過ちをするものです。しかし,その後,何がいけなかったのかと深く反省し,同じ過ちを繰り返さないという決意を抱くことが必要です。いじめの問題の解決の根本は,一人一人が,この「美しい心」を持つことです。
やさしさや思いやりに溢れ,それを美しいと感じ,大切にする生徒に溢れた「桃中」に,生徒と先生が一丸となって創っていきましょう。

 最後に,この3期は各学年とも締めくくりの段階に入ります。3年生はあと僅かで卒業です。締めくくりが良ければ,新たな進路先での活動も充実したものになります。「有終の美を飾る」という言葉があるように,最後までやり通して立派な成果をあげてほしいと思います。一人一人の志望する進路が100%実現できることを心より願っています。
 2年生は3年生に代わって最高学年としての動きが求められます。進路選択を現実のものにしていかなければなりません。1年生はもうすぐ「先輩」と呼ばれるようになります。学校をリードする意識を高めるのと共に,そろそろ自分の将来を見極めていかなければなりません。
 このように新年にあたり,美しい心・夢や目標をしっかりと持ち,自分をさらに成長させるために,自分自身の課題を自覚して着実に前進をしてほしいと思います。

2期終業式のお話

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 今日は12月21日「冬至」です。そして2期の終業式です。「冬至」は最も昼が短く,夜が最も長い日です。この日から1日1日と昼が長くなっていきます。昔から冬至の日に,かぼちゃを食べるという風習があります。かぼちゃを食べるのには,風邪をひかないとか金運を祈願するという意味があるそうです。「冬至にかぼちゃ」は現代的に解釈すると,緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ,風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵だといえます。「かぼちゃを食べて風邪知らず!」になってほしいと思います。同時に今年の冬は,ノロウイルス等の感染性胃腸炎が流行しています。手洗いやうがいを励行して,自分の「健康管理」には十分に注意してほしいと思います。
 特に,受験シーズンに突入する3年生にとって「自分の健康管理」は最も大切になってきます。昔から「健康も実力のうち」と言われています。受験に際し,万全の体調で臨めるように努力することは,テスト勉強と同じぐらいに大切です。自分の健康管理を自分でしっかり行えることが求められています。是非,健康管理を心掛けてください。

 さて,この2期を振り返ってみると,大きな行事がたくさんありました。部活動では2年生が中心となり新人戦がありました。多くの行事で,3年生が立派に活躍してくれました。1・2年生をリードして,よい見本となってくれました。部活動では,多くの部が素晴らしい成績を残してくれました。先生も,土・日曜日には部活動の応援に行きました。皆さんの頑張っている姿を見て嬉しくなりました。そして,桃山タイムの時間では,いろいろな分野で活躍をして,多くの表彰状を伝達することができました。このように桃山中学校の生徒の皆さんは,すばらしい生徒です。文武両道で,心優しいすばらしい生徒にもっともっとなってほしいと思います。そして,みんなが通っている「桃山中学校」を好きになり,誇れる「よい学校」に,さらにしていきましょう。

 次に,先日,今年の世相を反映する漢字が発表され,「金」が選ばれました。オリンピックの金メダル,ノーベル賞の金メダル,消費増税等のお金が,選考理由に挙げられていました。特に,先生にとってIPS細胞の研究でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授が印象的です。それは,ノーベル賞受賞者の発表の3日前に,大阪で山中教授の講演を聴いていたからです。山中教授の受賞インタビュウーのコメントを聴くたびに,講演会の内容と重ねて聴いていました。

 山中教授の座右の銘(戒めとする格言・自分の生き方)を紹介しますので,皆さんも,少しでも参考にして,より良い生き方・ノーベル賞を目指してほしいと思います。それは,「VW」です。京都新聞のコラム欄にも紹介されていました。「V」はビジョンです。見通しや展望のことです。自分の今している仕事の目標や段取りをはっきりと持つということです。中学生の皆さんにとっては,勉強や部活動の目標を,より具体的にはっきりと持つということです。そして,その目標を達成するための道筋を自分で描くことです。「W」は「ワーク・ハード」です。一所懸命働くという意味です。目標に向かって努力することです。中学生の皆さんにとっては,「スタディ・ハード」という言葉があります。2年生で習っていると思います。一所懸命勉強するという意味です。
 まとめると,山中教授のことば「VW」は「ビジョン」と「ワーク・ハード」です。目標を持って,その実現への道筋をしっかり立て,一生懸命に働く・動くことだと言っています。
 受験を控えている3年生にとっては,まさに「VS」だと思います。「ビジョン」と「スタディ・ハード」です。志望している高校を目指して,今何をしなければいけないのか明確にして,一所懸命に勉強することです。その結果に対して,「合格」という金メダルが授かるのだと思います。受験勉強は大変だと思いますが,必ず通らなければならない道です。この道は,自分の足で,自分の責任で,障害を乗り越えて前に進まなければゴールはありません。自分の進路は自分の力で獲得してください。

 いよいよ今年も大晦日で終わりです。除夜の鐘が鳴り始めたら,もうすぐ新年です。
来年は「巳年」です。新しい年が来ると「今年こそは」と心の中で決意を新たにします。
このように,「ゆく年」を振り返り「くる年」への決意を掲げることは大変良いことです。心静かにゆったりとした気分で今年の目標を考えてください。「ビジョン」を持ってください。
決めた事に対しては,「ワーク・ハード」で,心を働かせ体を一所懸命動かしてください。

来る年が,皆さんにとって,良い年でありますことをお祈りいたします。




12月は人権月間です

 私たちは,多様な個性や可能性をもったかけがえのない存在です。すべての人が,いきいきと暮らすためには,一人一人の人権(人が自分らしく幸せに生きるために必要な権利です)が尊重されなければなりません。

 そのためには,そもそも人権とは何かを各人が理解し,人権尊重の意識を高めることが大切です。このように,12月は人権や人権問題について深く考える月間として設定されています。12月4日〜10日までの1週間を,世界中で人権週間として設けられています。そして,最終日の12月10日は「世界人権デ−」です。京都市では12月を「人権月間」として人権を大切にするいろいろな取組がなされています。

 なぜ,世界中で人権週間が設けられているか,皆さんは知っているでしょうか。今から約70年前の第二次世界大戦は,5,600万人以上の犠牲者を出した悲惨な出来事でした。この戦争が終わった時,世界中の人々が,どうしたらこの恐ろしい戦争をなくすことが出来るかを考え話し合いました。そして,次のような結論に達しました。
 それは,「日々の生活の中で,お互いの人権を大切にすること,人それぞれの生き方を人間として当然の権利として認め合うこと,皆が力を合わせてお互いが幸せな生活が出来る社会を築いていくこと,このことが戦争のない平和な社会を築き,最も大切なことだ。」という考えに達しました。
 そして,1948年(昭和23年)今から64年前の12月10日に,フランスのパリで開催された第3回国際連合総会の場で,全世界の代表の人々は,この考えが正しいということをはっきり認め合い『世界人権宣言』を採択しました。その日を記念して12月10日を「世界人権デ−」としました。

 この宣言の第一条で「すべての人々は,生まれながらにして自由であり,かつ尊厳と権利については平等である。人間は,理性と良心とを授けられており,互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」と述べています。
 しかし,現実は,いまだに恐ろしい戦争がなくならず,多発するテロにより,なんの責任のない子どもや多くの人の命が無残に奪われています。21世紀は「人権の世紀」といわれ,世界の人々が平和を心から願っているにもかかわらず,このような状況があるということは大変悲惨なことです。一刻も早くなくしていかなければなりません。

 さて,わが国の憲法でも,人間が人間らしくいきる権利,基本的人権は,侵すことの出来ない永久の権利であるとうたっており,人類の長い歴史の中で獲得され,民主主義社会の実現のため,すべての人々はこの基本的人権を大切に守らなければなりません。
 しかしながら私たちの回りにはこの人権が不当に侵害され守られていない差別の実態があります。子どもにかかわる課題・男女平等等にかかわる課題・障害のある人にかかわる課題・同和問題にかかわる課題・外国人,外国籍市民等にかかわる課題・HIV感染者等にかかわる課題 等があります。

  一人一人の基本的人権が大切にされる社会を実現するために,私たち一人一人が,あらゆる差別を無くす為に行動しなければなりません。
 皆さんの最も身近な問題として,人の生命や人権にかかわる「いじめ」問題があります。今年は特にこの「いじめ」問題が社会的にも大きく取り上げられ,一人一人が自分の問題として考える,どのように解決に向けて行動するのかが,今まさに問われています。
 からかい・持ち物隠し・仲間はずし・集団による無視・暴力などのいじめにより人間としての誇りを傷つけられ,人間として生きていく権利を踏みにじられ,言葉では言い尽くせない苦痛に絶えきれずに自らが自らの命を絶つという悲痛な事件がなくなっていかないことに,強い怒りと悲しみを感じます。
 いじめは人間として絶対に許されない卑怯な行為です,犯罪です。いじめはしてはいけないし,させてもいけないし,見逃してもいけません。いじめを見ていたり,知っていたりしても何もしないのは,いじめを認めていることになるのです。また,いじめは,いじめられている人にも原因があるようにいいますが,100%まちがいです。いじめなければいじめは起こりません。何か問題があれば,その人と話し合えばいいのです。いじめる必要はありません。

 今年の8月29日に「京都市中学校生徒会サミット」が行われました。本校からも前生徒会長が参加しました。この会議の中で,「いじめ」と「命の大切さ」について話し合いが行われ,次の宣言文が採択されました。
 いじめは,しない!させない!許されない! かけがえのない命が世界で一番大切!

 桃山中学校では『だれもが行きたい楽しい学校』『一人一人が徹底的に大切にされる学校』をつくろうと,皆さんと共に毎日努力しています。
一人一人が大切にされ,それぞれの人権を守るということは,言葉だけでなく,そのことが毎日の私たちの生活の中で具体的に態度や行動で示され,だれもが楽しく気持ち良く生活することができるようにしなくてはいけません。皆さんも,各学級で先生方と共に人権の大切さについて話し合い,一人一人が徹底的に大切にされ,温かな雰囲気の中で,のびのびと楽しく過ごせ学級を一人一人の努力で築いてほしいと思います。

育てよう一人一人の人権意識

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              人権月間によせて

 12月は人権月間です。1948年(昭和23年)12月10日に,フランスのパリで開催された国際連合で『世界人権宣言』が採択されたのを記念して,12月10日を「世界人権デー」としました。また,京都市では12月を「人権月間」と位置づけ,みんなで人権について考え行動する契機としています。12月1日には,伏見支部PTAとして大手筋商店街で人権街頭啓発活動に取り組みます。本校でも,12月7日「桃山タイム」の時間に校長の「人権講話」があり,各学年の人権の主題に従って学級における「人権学活」が行われます。
今年は「いじめ問題」が大きく課題として取り上げられています。この問題の根本は,一人一人の生徒が,自尊感情を高めるとともに,お互いを尊重し,認め支え合い,共に生きることの大切さを学び,人権尊重の精神を育むことだと思います。
 ここで,そもそも「人権」とは何かを考えたいと思います。人権を易しく表現すると「人間が生まれながらにして誰にでも等しくある,幸福を自由(人に迷惑になってはいけない)に追求することのできる当然の権利」と言えると思います。「人権は空気のような存在」と言われ,この存在を日頃意識することは少ないのですが,人間が生きていくうえで絶対になくてはならないものです。「人類の歴史は人権獲得の歴史である」といっても過言ではありません。長い人類の歴史の中で,『世界人権宣言』がなされてから65年しか経っていません。現在世界の中では,人権が十分に保障されていない国が多くあります。
次に子どもの人権を考えるとき,「児童虐待」が大きな社会問題になっています。大人の勝手な都合や欲によって,子どもの命や健やかな成長が脅かされています。
 子どもの人権・暴力防止活動をしている団体NPO法人きょうとCAP(Child Assault Prevention)では,子どもがもっている大切な権利として「安心する権利」「自信をもつ権利」「自由に行動する権利」を,すべての子どもが生きていくためになくてはならないものとして謳っています。子どもは安心できる居場所が必要です,それも無条件に受け入れてくれる居場所です。子どもは自分自身を好きになることが必要です。そのためには,教育の機会均等が保障され,出来ることが増えることにより自信をもつことができます。子どもは自由に行動できることが大切です。子どもは大人の従属物ではありません。子どもの人格は尊重されなければいけません。社会の宝である子どもたちの今と未来に責任を持つのは,私たち大人です。
 最後に,人間は誰にでも「差別する心(差別性)」を持っています。その心を小さくするのは研修(学習)です。人権問題について,迷信や予断・偏見に惑わされることなく正しい判断ができるためには,正しい認識が必要です。12月は人権に関する研修会が多く企画されています。私たち大人が子どもの模範となり,一人一人の人権が尊重される社会を,みんなでつくりましょう。


全国学力・学習状況調査より

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 平成24年度「全国学力・学習状況調査」は,3年生を調査対象にして4月17日に行われました。教科は国語A・B,数学A・B,そして今年度より理科が加わり3教科です。毎回「生徒質問紙調査」が行われます。これは学習を支える生活習慣や学習意識・環境調査です。国語と数学では,A問題・B問題と分かれ,大別するとA問題は知識理解等の習得形の学力を問い,B問題は思考力等の活用形の学力を問う問題になっています。理科は両方合わせた問題になっており,3年毎に実施する予定になっています。この調査の目的は「(1)全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上を図る。(2)教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。(3)各学校における生徒への教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる。」ことです。
 この調査結果については,8月8日に新聞報道等で概観が公表されました。なお,本調査の結果は特定の学年かつ学力の一部であり,学校における教育活動の一側面に過ぎないことなどを踏まえ,序列化や過度の競争に繋がらないよう,数値の公表は行いませんので,ご理解願います。本校生徒の個人票(個別調査結果)については,近いうちに返却する予定です。返却の際には,資料の見方や捉え方などを指導するつもりです。
 ここで,3教科共通してA問題においても「覚える知識・技能」から「知識・理解の意味理解」に移っています。これは単に,覚え知っているかだけでなく,正しく理解しているかまで問う問題が多くなっています。そして,○×で採点するのではなく,△で採点(部分点)する問題が増えています。これは,解く過程をみる問題や理由や説明を述べる記述式の問題が増え,思考力・考察力・分析力等を問う問題が増え,このような観点での学力が求められています。昨今の高校入試問題もこの傾向にあります。この力を伸ばすには,土台となる言語力を高めることが必要です。(言語力については前月号で説明しました。)
 次に,本校生徒(3年生)の平均正答率(いわゆる平均点)を全国と単純に比較すると,3教科共に数値を見る限りでは概ね良好といえます。生徒質問紙調査を全国と比較して視ると,計画的な家庭学習は概ね良好であるが,授業における発表や話合い活動の活発化に少し課題が見られます。教員の授業の改善が求められます。国語においては,長い文章を読むこと,数学においては,解き方や考え方等を大切にすること,理科においては,実験や観察が好きであること等に若干の課題が見られます。
 そして,生活習慣においては,テレビの視聴時間・ケイタイやメールへの依存度に課題が見られます。規範意識については,あいさつ・他者理解・自己有用観・遵法精神等において,課題が見られます。これらは,本校だけでなく京都市全体としての課題でもあります。
 このように,本校の実態を的確に把握し分析する中で,教員の授業力の改善,さらには,B問題が求める思考力・活用型の学習へと研究を進め,授業実践に繋いでいきたいと思います。

言語活動の充実を目指して

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 衣替えの時期となり幾分過ごしやすい頃となりました。文化の秋・スポーツの秋といわれるように,文化学習発表会・合唱コンクール・体育大会が行われました。例年よりも増して多くの保護者の参観を得て,生徒たちは元気よく楽しく取り組んでくれました。
 今年より各行事の名称を変更し内容に工夫を加えました。そのねらいは「言語活動の充実」です。より生徒たちの発表の機会を多く設定し,表現力(自分の考えたことを伝える力)を育てたいと考えています。企業経営者の求めている人材には,面接を重視し,出身大学や学業成績は大きな影響はなしと回答しています。(経済同友会会員企業アンケート:新入社員採用基準より)
 学力は知識の量はもちろんのこと質を高めることが必要です。ペーパーテストでは測れない要素が必要です。知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力,そして主体的に学習に取り組む態度が必要です。
自分の考えを人に伝えたり,人の話をしっかり聞いたりすることに苦手意識をもつ子どもが増えてきています。豊かな語彙や表現力を育てることはもちろん,自分の思いや考えをまとめ,相手の思いや考えを整理理解し,尊重できる力,等が「言語力」です。「書く力」「話す力」「読む力」「聞く力」が「言語力」です。
人と関わることが苦手な人が増えている気がします。攻撃的な言動を平気でする人が増えている気がします。言語力は人と人とのコミュニケーションの基本です。このような現状の中,「言語活動の充実・コミュニケーション能力の育成」は今正に求められている力であり,学校全体で取り組んでいく必要があります。

栄光の陰に努力あり

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 38日間の夏休みも終わり2期が始まりました。始業式では,京都市の小学校において,女子児童が水泳指導中における事故により尊い命を失うことがあり,「命の尊さ」と「安心・安全」について話をしました。
 そして,次の話をしました。この夏休みの夏季大会において,オリンピックのメダルに匹敵するようなすばらしい結果を本校生徒が残してくれました。
3年4組のS君は,200m平泳ぎで全国大会第3位,3年6組のO君は,陸上100mに出場しました。さらに,女子ソフトボール部は近畿大会出場という栄光に輝きました。
このような素晴らしい結果を出すためには,それ相当な努力があったからだと思います。柔道の創始者・嘉納治五郎の教えの一つに「力必達」(つとむれば,かならずたっす)という言葉があります。努力すれば目標は必ず達成されるという意味です。また,「努力は人を裏切らない」「努力なくして真に貴重なものはない」とも言います。
人は常に努力することが大切です。努力することから逃げれば逃げるほど,努力しなければならないことが追いかけてきて,人を苦しめます。
「栄光の陰に努力あり」,人生にはいろいろな苦難があります。「艱難(かんなん)汝を玉にす」ということわざがあります。「人は多くの困難を乗り越えてこそ立派な人物になる」という意味です。ぜひ,しんどいこと・難しいことから逃げない努力する人になってください。

食育について考える

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 6月20日(水)に,PTA教養委員会による「給食試食会」が行われました。京都市教育委員会の増田指導主事から給食の安全管理や成長段階における中学生のバランスの取れた栄養摂取量についてお話をしていただきました。
 ここ数年「食育」という言葉がよく言われています。社会情勢がめまぐるしく変化する中で,私たちは毎日の「食」の大切さを忘れがちになっています。
 平成17年に「食育基本法」が制定されました。様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し,健全な食生活を実践する力を育成することが求められています。食生活において,栄養の偏り,不規則な食事,肥満や生活習慣病の増加,過度の痩身志向などの問題に加え,新たな食の安全や食の自給率の問題等があります。
 現代っ子の食生活を見てみると,フライドチキンやポテトチップスなど油で揚げた物や糖分を多く含んだ清涼飲料水を好みます。一方で,植物繊維やカルシウムが不足しています。また,一人で食事する「孤食」が増えてきています。一人で食べれば嫌いなものは残し会話が無くなります。よく食事をする風景を見れば,その家庭の家族関係がわかると言われます。
「食事」という文字は,よく見ると「人」を「良く」する「事」となります。「食事」とは,「人を良くする事」です。「みんなと楽しい話題のなかで仲良く食べる」「好き嫌いなどないか自分の健康について考える」「食べ方,食べる作法について考える」など,こういったことも食生活のなかに入っています。

優桃生(ゆうとうせい)を目指して

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 6月14日(木)に生徒総会が行われました。今年の生徒会スローガンが本部役員から発表されました。
         『優桃生(ゆうとうせい)』です。
 そして,生徒会長から説明がありました。これは,ただ真面目で優秀な生徒という意味ではなく,『やさしい桃中生』という意味です。このスローガンのように,思いやりのある優しい桃中生になりましょうと全校生徒に対して呼びかけがありました。
 今年の学校教育目標の目指す生徒像として「思いやりのある生徒」を掲げています。まさに生徒と教師が同じ目標をもち,人を大切にし人権意識の高い学校風土をつくっていきたいと思います。

桃山タイムがスタート

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 6月7日(木)5限に「桃山タイム」がスタートしました。この「桃山タイム」は,生徒会が中心に企画運営する「生徒集会」と学校が中心に企画運営する「全校集会」を合わせて,全校生徒が一堂に会して,桃山中学校を「よい学校」にしていこうと,生徒と先生が心を一つにする時間です。
 生徒会からは各専門委員会が今取り組んでいることや,現状と課題について報告や呼びかけがありました。
 「継続は力なり」について,新井白石の逸話を紹介しました。
新井白石は,江戸時代の学者で,とくに6代将軍徳川家宣に仕え幕府の政治に貢献しました。この新井白石が幼小の頃遊んでばかりいるのを見て,父が米びつを持ってこさせ「一粒の米」の話をして諭したという逸話です。
「米びつから,一粒の米を取っても,米が減ったかどうかわからない。けれど1年間ぐらい,毎日一粒ずつ取っていると,減ったことがわかる。反対に,米びつに,一粒の米を加えるても,米が増えたかどうかわからない。けれど1年間ぐらい,毎日一粒ずつ加えていると,増えたことがわかる。勉強も同じである。1日勉強したから利口になるわけではない。1日怠けたから愚かになるのでもない。しかし,1年・2年続ければ確実に変わる。」と諭したそうです。
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学校行事
1/31 3年 学年末考査
2/6 1年 オーケストラ入門(午後)
京都市立桃山中学校
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