京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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育てよう一人一人の人権意識

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              人権月間によせて

 12月は人権月間です。1948年(昭和23年)12月10日に,フランスのパリで開催された国際連合で『世界人権宣言』が採択されたのを記念して,12月10日を「世界人権デー」としました。また,京都市では12月を「人権月間」と位置づけ,みんなで人権について考え行動する契機としています。12月1日には,伏見支部PTAとして大手筋商店街で人権街頭啓発活動に取り組みます。本校でも,12月7日「桃山タイム」の時間に校長の「人権講話」があり,各学年の人権の主題に従って学級における「人権学活」が行われます。
今年は「いじめ問題」が大きく課題として取り上げられています。この問題の根本は,一人一人の生徒が,自尊感情を高めるとともに,お互いを尊重し,認め支え合い,共に生きることの大切さを学び,人権尊重の精神を育むことだと思います。
 ここで,そもそも「人権」とは何かを考えたいと思います。人権を易しく表現すると「人間が生まれながらにして誰にでも等しくある,幸福を自由(人に迷惑になってはいけない)に追求することのできる当然の権利」と言えると思います。「人権は空気のような存在」と言われ,この存在を日頃意識することは少ないのですが,人間が生きていくうえで絶対になくてはならないものです。「人類の歴史は人権獲得の歴史である」といっても過言ではありません。長い人類の歴史の中で,『世界人権宣言』がなされてから65年しか経っていません。現在世界の中では,人権が十分に保障されていない国が多くあります。
次に子どもの人権を考えるとき,「児童虐待」が大きな社会問題になっています。大人の勝手な都合や欲によって,子どもの命や健やかな成長が脅かされています。
 子どもの人権・暴力防止活動をしている団体NPO法人きょうとCAP(Child Assault Prevention)では,子どもがもっている大切な権利として「安心する権利」「自信をもつ権利」「自由に行動する権利」を,すべての子どもが生きていくためになくてはならないものとして謳っています。子どもは安心できる居場所が必要です,それも無条件に受け入れてくれる居場所です。子どもは自分自身を好きになることが必要です。そのためには,教育の機会均等が保障され,出来ることが増えることにより自信をもつことができます。子どもは自由に行動できることが大切です。子どもは大人の従属物ではありません。子どもの人格は尊重されなければいけません。社会の宝である子どもたちの今と未来に責任を持つのは,私たち大人です。
 最後に,人間は誰にでも「差別する心(差別性)」を持っています。その心を小さくするのは研修(学習)です。人権問題について,迷信や予断・偏見に惑わされることなく正しい判断ができるためには,正しい認識が必要です。12月は人権に関する研修会が多く企画されています。私たち大人が子どもの模範となり,一人一人の人権が尊重される社会を,みんなでつくりましょう。


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学校行事
12/17 三者懇談会
12/18 三者懇談会
12/19 三者懇談会
2年学習発表会
12/20 三者懇談会
部活クリーン活動
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