最新更新日:2024/05/14 | |
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【授業の様子】2年生 保健体育(保健分野)
先週、2年生の保健の授業を見てきました。
暑いとき、寒いとき、身体にはどんな変化が起こる? こんな問いをきっかけとする授業は、人間の、環境、特に気温に対する適応力と、その限界からくる「熱中症」「低体温症」について知ることで始まりました。そして、知ったことを”テストに出すから覚えておきなさい”ではなく、2つの事例について考え、まとめ、伝える、活用する段階に進んでいきました。このような、今 必要とされている授業の組立になっていました。 事例は、ああ熱中症だな、とわかりやすいものなのですが、「どんな点からそう思ったのか」と根拠を大切にされ、「防ぐにはどうすればよかったのか」と生活する上での行動に結びつけるところまで求められました。各自で短時間 考えてから、4人の班でホワイトボードにまとめ、授業の終盤、全ての班から報告が行われました。 同じ事例についてどの班もだいたい同じ判断をしているのですが、後の班の人も”前の班と同じです”とはけっして言いませんでした。各自・各班が筋道立てて、取り組みまとめてきたものなので、「自分(たち)なりの説明がある」んですね。そして、よく聞いていると、根拠として挙げた点や防ぐ方法として、班ごとに少しずつ目新しいものが含まれていて、9つの班すべての報告を聞いた甲斐があったと感じました。 ある班が同じ事例を熱中症とは逆の「低体温症」と判断したのですが、先生は”不正解!”という反応をせず、「どこからそう思った?」と、やはり根拠を大切にして問うていました。なるほど、ボート競技で気温が25度程度という事例だと、全身濡れて、仮に風にあたり続けたのだとすれば、その可能性もなくはないな、たとえ疾病名は誤っても、根拠を大切にすることで誤答からも学べるな、と思いました。 |
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