最新更新日:2024/05/02 | |
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授業探訪 2年生 社会科
丸田先生の社会の授業を見てきました。
この時間の目標は、【「産業革命」とはどんなことかを知る】です。 礼をして着席したら先生は、前の授業のまとめプリントを全員がやってきたことを一人一人確かめ、スタンプを押しました。それから復習のために、前の授業で班ごとに考えをまとめたシートを黒板に貼りました。全員が学んでいることを確かめたり、生徒のつくったものを生かしたりして、きちんとやれば報われることが実感されます。 丸田先生の授業は、覚えることを次々に出していくのではなく、「わけ」がわかるように何度も生徒に問いかけながら進みました。テレビに水車、風車、湯気を立てるやかんが映し出され、「最も大きな力を出せるのはどれ?」と問う。当時の農村を描いたイラストから、石の囲みは何のため?畑を牧場にしたけど飼う動物は衣・食・住のどれに役立てるため?飼われた羊の毛はどうするの?テレビには次に大きな機械が映し出され、それに蒸気機関が組み込まれていることに気づかせました。 産業革命とは、蒸気機関で物を作って終わりではありません。「作った物をどうすればいい?」という問いから、運んで売ることが引き出され、運ぶための鉄道・蒸気機関車の普及に話が至ります。 すでにこの授業は2/3が過ぎましたが、産業革命はこのような技術革新だけでなく、資本家と労働者という人たちを作り出したことも教わりました。 最後に「産業革命後、イギリスではどのような変化が起きたのか考えてみてください」という問い。これは難しいなあと思って見ていましたが、4人グループになった生徒たちは、そこここで「貿易」という言葉を口にしているのでびっくりしました。後で先生に尋ねると、貿易も大切だし、後の植民地支配へと話はつながるとのことでした。 4人グループでの学習活動は今日は5分ほどしかなかったのに、お互い教科の内容を気軽に話をして、小さなホワイトボードにてきぱきと班の考えを書き込んでいたのにも驚きました。 こうして生徒の考えが歴史の授業を紡いでいるふうに進められることで、覚えなければならないことも多いけれど、「歴史はこうして動くんだなあ」と実感しながら学べていたのではないでしょうか。 |
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