最新更新日:2024/04/25 | |
本日:79
昨日:130 総数:550399 |
授業探訪 2年生 国語科
瀧川先生の国語の授業を見てきました。
この時間の目標は【『黄鶴楼にて孟浩然の広陵へ之くを送る』を理解する】です。 まず、次の時間の漢字テストに備えてきびきびと漢字プリントに、ぴったり5分間取り組みました。それから先生の問いかけに答えるかたちで前の作者についてなどの復習です。何人もの生徒が答えていました。 今日学習する漢詩を解るための最初のステップは、音読です。短く切って先生が読む後に続いて読む。1句(1行)ごとにそれをする。生徒だけで一斉に読む。みるみるうちに初めての漢詩を、全員で声をそろえて音読できるようになりました。 復習しやすいようにワークシートに各自読みを書き、続いて、「書き下し文から訓読文を完成させる」という高校の授業でも行われる学習です(漢字だけの詩に、レとか二・一の記号や送り仮名をカタカナで書き込む=訓点を打つ)。1句目をみんなで考えてやり方を確かめることで、それを例にあとの3句を各自が取り組みやすくなりました。「例」にはそんな効果があるんですね。そしてその答えを、先生ではなく生徒が黒板に書き、先生がそれを確かめました。 その後、4人グループになり、もう一度 漢詩の音読、説明の文章の音読というステップをたどり、この時間の目標に迫る、作者の心情や表現の工夫についての問いを考えていきました。 高校でも取り上げられる学習活動を含む授業で、国語や古典が苦手な生徒がやる気をなくすかと言えば、その逆でした。生徒だけの一斉読、訓読文の完成といったレベルの学習活動を全員に求める先生の姿勢が、むしろ生徒のチャレンジ精神をかき立て、1分たりとも無駄のない、充実した授業をもたらしたのでした。 後の時間で、雄大な風景の中のとてつもなく長い距離を、心細いような船で去って行った様子を想像したり、感想をもてたりすると、さらにいいですね。 |
|