３年７組学級通信「叶 かなう」より

中学校最後の夏休み！そして勝負の秋・冬へ・・・
3年生として，スタートを切った4月から，あっという間に約3か月が経ちました。3年生としての自覚が少しは芽生えたでしょうか。

自分の進路について少しは向き合うことができたでしょうか。タイトルにも書きましたが勝負の秋・冬に向けて，夏が過ぎると，今以上に時が流れるのが早くなります。今までに味わったことのない壁に立ち向かうこともあると思います。そこを戦い抜くためにも，この夏休みの過ごし方は大切になってくるのではないかと思います。いい夏休みを過ごし，秋冬へ向けていい準備をしましょう。

7月9日，野球部最後の夏の大会がありました。激励会でも話をしていましたが，初回にいつも点を取られることが課題だったチームは，鬼門の初回を切り抜け，その裏の攻撃で2点を先制するという最高のスタートを切ることができました。その後，一進一退の攻防が続き，2対0のまま5回を迎えました。ピンチの場面から4点を失い逆転され，7回にも2点を奪われ，試合が決まったかと思いましたが。最後の攻撃で2点を返し，なおもチャンス。しかし，あと1本が出ず結果は負け。野球部の短い夏は終わってしまいました。
今までとは異なるような展開で最後まで諦めず，選手たちは本当によく頑張り感動的な試合をしてくれました。

先生は，この試合を終えて，大きく学んだことがあります。 「普段からの準備の大切さ」です。今回，野球部の3年生は，公式戦において，初めて勝っている時間を長く経験しました。回が進むにつれて，勝ち切らないとと，先生も含めて，チームとして緊張感がすごく高まっていったような気がしています。勝ち切る経験を多く積むことができていれば，もっと楽な気持ちで試合の終盤を迎えることができていたかもしれません。
「試合」で何かを出し切ろうではなく，そこまでの過程で結果は決まっているのかもしれません。だからこそ，3年生にとって最後の夏休みとなる期間を大切に過ごしてください。

まだ，夏季大会やコンクールが残っている人は，短い時間ですが残りの練習を大切に過ごしてください。そして，夏休みが明けると，いよいよ「受験」という大本番に臨んでいくこととなります。その「受験」の本番を頑張ろうではなく，その本番までの過程を大切にしてください。ここまでしたから大丈夫と，自分に自信が持てる準備ができているようにしましょう。

進路を決める時に，あの夏休みにもう少し頑張っておけばと思い返すことの無いように，自分に厳しく接し，頑張りきってほしいと思います。塾の夏期講習に行く人，家庭教師と勉強を頑張る人，自分で参考書や宿題を使って勉強する人，努力の仕方は人それぞれですが，この夏の努力の積み重ねが高校に向けて，またその先の進路や人生に向けても大きく関わってきます。お母さんやお父さんのためでもなく，先生のためではなく，すべては自分のためです。

世の中は厳しい世界なので，努力をして結果が必ず出るとは限りません。しかし適当な努力では必ず適当な結果しか出ません。夏の過ごし方次第で今後の結果が変わるはずです。

最後に，この夏は苦手なこと，教科を少しでも克服するような夏にしてください。
次の長期休暇である冬休みには目指す，受験しようとする高校が決まっているはずです。そこに向かって勉強をしていくため，ゆっくりと自分のペースで勉強できるのはこの夏が最後だと思います。3年7組の全員が受験を無事に終え，笑って卒業式を迎えられるように。この夏休みが明けて，みんなの顔を見るとき，成長したたくましい姿が見られることを期待しています。よい夏休みを。（楽しくたくさん思い出も作るように！）