最新更新日:2021/03/25 | |
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「今日の一冊」
今日、皆さんに紹介するのは「星の王子さま(Le Petit Prince)」です。作者のサンテグジュペリはその献辞の中で、「大人は誰でも元は子どもだった(そのことを覚えている人は少ないけれど)。だから、この献辞をこう書き換えよう―
小さな男の子だった時のレオン・ウェルトに」と書いています。 砂漠に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れて「ヒツジの絵を描いて…」とねだります。少年の話から彼の存在の神秘が明らかになっていきます。 王子さまは初め、ごく小さな星の上に住んでいました。生えてきた美しいがわがままな花の世話をして暮らしていました。ある時、その花とけんかして旅に出て、他の星々を訪ねます。一つの星には王様がいて、何にでも命令を下す。別の星には星を全部数えて銀行に預けることだけをやっている実業家が住んでいました。また、別の星では、探検家を待っていてそれを本に記すだけの地理学者がいたり、こうして王子さまは、うぬぼれ男、飲み助、点等夫の住む星を訪れました。これらの人々は自分のやっていることを振り返ってみることを知らない大人たちへの批判であるのですが、大人たちを見下すというより、もっと温かな目で作者は人間を見ているようです。王子さまは最後に地球を訪れ、「仲良く」なったキツネに教えられます。「心で見なくちゃ、物事はよく見えない。肝心なことは、目にみえない」ということを。 200以上の言語に翻訳され、長い年月を経ても色あせない「星の王子さま」。目に見えないものを『心』で読む。何度読み返してみても、いつも心に何かを問いかけてくるなかなか難しい作品でもあります。 「ファイナンスパーク学習」
7月1日(木)、1・2年生が京都府庁の近くにある京都まなびの街「生き方探究館」(旧滋野中学校)へ行き、施設の中に銀行・店舗等からなる「街」を再現したファイナンスパークで、自分たちと経済の関わりを実感するために、生活設計や家計の収支を実体験する学習を行いました。
具体的な内容としては、施設内に再現した「街」で、それぞれに与えられた条件(35歳、既婚、子ども1人、年収300万円など)で、店舗や窓口などの各ブースを回って情報収集し、税金・保険をはじめ食費や光熱水費、住宅費など生活に必要な費用の試算をしたり、様々な商品やサービスの購入・契約を行い、社会にあふれる情報を適切に活用する力や自らの生き方につながる生活設計能力などを育成するための学習をしてきました。 体験を済ませた生徒の感想に、「お父さんやお母さんの大変さがわかりました。でも、実際はもっと大変なんだろうなぁと思いました。」「一番難しかったことは、赤字を直すことです。2回ぐらい直してとても疲れました。これからは先の事も考えて大事にお金を使おうと思いました。」「少し難しいところもあったけど、すごく楽しく勉強できました。」などがあり、充実した体験学習ができたと感じています。 「小中一貫教育(合同授業)」
6月30日(水)、高雄小学校の5年生が音楽「和楽器の鑑賞」の授業で、高雄中学校2・3年生の選択音楽「和太鼓演奏」の授業に参加してくれました。
高雄小学校と高雄中学校は、「一小一中」の特性を生かした「小中一貫教育」の取組を進めており、グランド・体育館や特別教室(理科・音楽・技術家庭)の共同利用にはじまり、中学校担当教員が小学校の一部教科(音楽)を担当したり、教職員の合同研修や授業参観等での交流を進めています。今回の「小中合同授業」もこの「小中一貫教育」の一環として行われました。 2・3年生はフレンドリー班(3学年縦割りグループで学校祭など様々な活動を行う)ごとに創作太鼓「もみじ」を演奏してくれました。演目「もみじ」は3つのパートに分かれるので、小学生には担当パートの確認をしてもらってから演奏を始め、終了後に小学生は気付いたことや感想などをそれぞれにまとめていました。最後に、2・3年生全員で課題曲を演奏し、演奏後は中学生も本日の振り返りカードを記入していました。 演奏する中学生としては、慣れない「聴衆」を迎えて少し緊張し、また張り切っての演奏であったかと思われます。授業に参加してくれた小学生は、すぐ傍で聞く迫力ある和太鼓演奏をしっかりと鑑賞し、演奏する中学生の細かな動作までも見てくれていました。互いに良い刺激となった今回の「合同授業」でした。 |
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