京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/20
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 令和6年度より、京都市立西京極中学校の校長として着任いたしました、乾 茂樹です。みなさんとは2年間、教頭として一緒にすごしました。
 私は、生徒のみなさんが、いろいろな事に興味が持て感動する人間に成長してほしいと思っています。そこで、「15歳のピカソ」を紹介します。みなさんが思い描くピカソのイメージはどんな感じでしょうか。「変な絵を描く人、私にも描けそうな絵」などでしょうか。
 ピカソは、8歳で初めて油絵をはじめ、中学生の年齢の15歳、1897年に「科学と慈愛」という作品を描きました。貧しい家庭の母親が重病でベッドに横たわり、医者と修道女が見守るという悲惨な場面をリアルに描きました。この作品は、ピカソ自身の私生活と関係しています。2年前に妹を亡くし、絵の先生だった父親の影響、当時スペインで流行していた社会的リアリズムという絵画スタイルなど当時の社会問題や人間性を描いています。私は、みなさんと同じぐらいの歳のピカソが、社会問題や妹の死、そして父親のことを深く考え、テーマにし、「科学と慈愛」という絵に15歳のピカソを詰め込んだことに感動します。そして、時代が変わろうが15歳のピカソが感じた社会のリアルは、今のみなさんにも伝わると思っています。残念ながら、この作品は希望よりも絶望が勝っており、科学や慈愛が社会の不平等や不幸を解決できないことを暗示しているようです。
 しかし、私は「科学」や「慈愛」は、不平等や不幸を解決できると信じています。どうしたら解決できるのか?みなさんと一緒に、授業や行事で、考え、判断し、行動しながら、その理由を探していきたいと思っています。
 作品は、著作権があるため残念ながら載せることができません。下記のアドレスをクリックしてバルセロナのピカソ美術館のHPにある作品を鑑賞して、ピカソのメッセージを考えてみてください。
■バルセロナのピカソ美術館
↓ クリック!!
https://museupicassobcn.cat/colleccio/obra-dart...



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