京都市立学校・幼稚園
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

貫く

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「貫く」
 明けましておめでとうございます。
 本年も花山中学校教育活動に対しまして,ご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 
 毎年の元日は自宅が嵐山近くにあるため,渡月橋付近より初日の出を拝みに行っている。今年も意気込んでいってみたのだが,残念ながら雲が厚くみることができなかった。それでもと思い撮影をしたのが,今回掲載をした写真である。夕暮れのような写真であるが,正真正銘今年の初日の出である。くっきりとした日の出は見られなかったが,今年も精一杯力の限りがんばろうと思わせてくれるのに十分な日の出であった。
 
 あっという間に,第3期の始まりの5日をむかえ,全校集会にて第3期のKeyWordを発表した。それが「貫く」である。
「貫く」を辞書で調べてみると次にような意味が書かれてある。
1.物の端から端まで,または表から裏へ通すこと
2.始めから終わりまで方針や考えを変えないで続けること
3.糸などを通して一続きにすること
 平成28年度の締めくくりのこの2か月半,今まで築いてきたものを継続し,一つの成果として完成させる。そんな想いから「貫く」をKeyWordとしてみた。生徒個人が,学級が,部活動が,そして学校全体が年度の仕上げに向かって「貫き」通したい。また,それができたとき,次年度への大きな足がかり・準備になると思っている。

冬休みを前にして

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「真田丸」
 この1年間,NHKの大河ドラマ「真田丸」を50回欠かさず視聴を続けた(途中どうしても見られない時は録画であったが)。戦国の武将真田昌幸・信之・信繁(幸村)を中心とした真田一族の物語である。脚本が三谷幸喜ということもあり,一ひねりも二ひねりもした展開や登場人物のキャラ設定に魅了された。
 このドラマの主人公は,真田信繁(幸村)であるのだが毎回,主人公が変わっているのではと思わせるくらい,印象深く魅力的な人物設定が特徴であったように思える。そう一人一人が,その時代をどのように生きたのか,限られたドラマの時間のなかで活き活きと表現していたのだ。だからこそ真田一族を中心に据えながらも重厚な,時にはクスッと笑えるような人間ドラマに仕上がっていたと思える。
 花山中学校にも今年,様々な予期せぬような人間ドラマ(もちろん,こちらは生々しいノンフィクションであるが)が展開されたのではないだろうか。その主人公は生徒全員である。大河ドラマ「真田丸」のように,その局面局面で主人公が変わっていき,平成28年の中学校生活が紡ぎ織りなされていった。時には主人公であり,時には名脇役であった。
 平成28年もあとわずかを残すばかりである。学校は生徒あっての学校である。今年も多くの生徒の表情をみてきた。楽しげな表情ばかりであったといいたいが,哀しげな,つらい表情も数多見てきたのも事実である。何も力になれず,ただ見守ることしかできなかったこともあった。今年も多くの忘れ物をしてきたのではないかと,毎年のように後悔している。「主人公の生徒たちをしっかり育めているのか?」そんな想いに駆られるのである。
しかしながら,それでも時は流れていく。
 大河ドラマ「真田丸」の最後のシーンが,大阪城が落城し豊臣家滅亡(真田信繁落命)を察知した真田信之の,前を向いて新たに決意をしたような表情で「いざ,まいろう」であった。まさに,平成29年に向けて「いざ,まいろう」である。積み残した課題を克服しながら,平成29年を歩んでいきたいと考えている。
 ただし「おのおの,ぬかりなく」である。

英語暗唱会と合唱コンクール

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 明日,平成28年度花山中学校学校祭のフィナーレを飾る「英語暗誦会〜Kasan English Recital」と「合唱コンクール」が行われる。
 Kasan English Recitalは8:50より花山中学校体育館にて1年生・6組・2年生・3年生の順で行われ,3年生暗唱後にはBeatlesのHello Goodbyeの全校合唱,フロアで聴いていた生徒からの感想・意見発表,ALTのベンジャミン先生の講評が予定されている。そしてこの取組は,オールイングリッシュであり,このRecitalの約1時間は花山中は英語で覆い尽くされる。
 Kasan English Recital終了後,各学級は教室にて合唱コンクール直前の最終練習に入る。そして早い目の昼食をとり,京都コンサートホールへ移動。合唱コンクール本番を迎える。
 13:50 オープニングセレモニー
 13:55 1年生の部開始
        学年合唱「夏の日の贈り物」
        2組  「輝くために」
        1組  「今を生きる」
        3組  「大切なもの」
 14:20 2年生の部
        学年合唱「地球星歌」
        2組  「明日へ」
        3組  「あなたに会えて」
        1組  「時の旅人」
        4組  「永遠のキャンバス」
 15:05 6組の部
        演奏  「これはなんとすばらしい音だ」
        合唱  「上を向いて歩こう」
 15:20 3年生の部
        1組  「友〜旅立ちの時〜」
        3組  「ありがとうの約束」
        2組  「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ〜」
        4組  「青い鳥」
        学年合唱「君と見た海」
        全校合唱「翼をください」
       エンディングセレモニー
 このようなプログラムで合唱コンクールが進む予定だ。午後からは花山は歌声に覆い尽くされる。
 なんと贅沢な1日を過ごせることであろうか。今から楽しみでワクワクがとまらない。
 保護者の皆様はもちろん,地域の方々にも多く足を運んでいただきたい。
 

明日の学校祭体育の部について

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 明日28日の学校祭体育の部は,9月27日(火)午後4時現在においては実施する予定です。しかしながら,明日の午後あたりから天候の悪化の可能性もあるため,午後の部の開始を予定より早める可能性が出てまいりました。午後の部の開始時刻は,午前の部終了時にお知らせいたします。また,学校ホームページ並びにPTAのメールにても午前の部終了後,お知らせいたします。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
 なお,悪天候のため順延等の措置を講じました時は,お子様を通じまして文書による通知と学校ホームページ,PTAのメールにてお知らせいたします。
 午前の部 8:50開始
 午後の部 午前の部終了後お知らせします

学校祭に寄せて

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「花山魂〜つながり キセキ 大量発生〜」今年の学校祭テーマです。生徒会本部が生徒から募集をして練りに練ったものです。 花山魂…文字どおり花山の心・気力・精神のことですが,ならば花山魂とは何だろうか。答えは副題に生徒が出してくれている。「つながり」ということです。「つながり」とは「つながること」。「つながる」とは,「離れているものが結ばれて,ひと続きになる。継続すること。関係があること」
 生徒・教職員403名の花山魂は一つに結ばれ継続し関係を持ち続けるというメッセージである。「キセキ」とは「ミラクルの奇跡」という意味もあるだろうし,「つながりの跡形の軌跡」という意味もある。さらに帰責という「責任をもつ」という漢字もあてはめられる。「つながりを大切にするミラクル(奇跡)な花山魂のカタチ(軌跡)を学校祭で具体的により多く(大量発生)表現しよう。それは自分たちの責任のもとで(帰責)」それを,「こじつけだ」と思う人もいるだろうが,生徒たちが一見,単語を並べただけに考えらえがちであるが,必ず自分たちの「想い」を込めていると確信しています。
 今年の学校祭は,文化の部が9月21日(水),体育の部が9月28日(水),合唱コンクールが10月4日(火)という日程で行われます。合唱コンクールはPTAからの補助もあり昨年に続き京都コンサートホールで実施します。各学級のクラス合唱も楽しみですが,学年合唱や全校合唱は圧巻です。
1年学年合唱「夏の日の贈り物」
 ♪…明日に込めた願いをのせて 流れるよどこまでも…山の贈り物 
   美しい夏の 日よ♪
2年学年合唱「地球星歌〜笑顔のために〜」
  ♪…私は祈る明日のために まだ見ぬ あなたの笑顔のために…
   いつの日か出会う その日のために♪
3年学年合唱「君とみた海」
  ♪…海よ海よ海よ 大切なもの気づかせてくれる 君とみた夏の
   日の思い出は いつまでも いつまでも 輝いている♪
全校合唱「翼をください」
  ♪今 わたしの願いごとが かなうならば 翼がほしい…
   悲しみのない自由な空へ翼はためかせ ゆきたい♪
 今年の学年合唱・全校合唱は「想い」をテーマにしている。花山の想い=魂をより多く感じられる,この秋です。

 最後になりましたが,保護者並びに地域の皆様には,お時間の許す限り平成28年度京都市立花山中学校学校祭を,ご高覧いただきますようお願い申し上げます

Over the 東山4〜花山の底力発揮

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「気づき」
 今,手元に「熊本地震 募金活動を終えて」という感想文がある。先週の9日(月)〜13日(金)の5日間,4月14日に発生した熊本地震への募金活動を生徒会本部とPTA本部の共催で行った。その活動に対する生徒会本部の皆さんの感想文である。
<熊本地震 募金活動を終えて>
◎生徒会長M
花山中学校生徒会は,熊本復興のために募金活動に取り組みました。「ご協力よろしくお願いします」と生徒会は大きな声で呼びかけました。たくさんの人に協力していただき,本当に感謝しています。困っている人を助けるのは当たり前です。また,人を助けることはとても格好良いことです。募金をしてくださった方も清々しい気持ちになったのではないでしょうか。今後,コンビニなどで募金箱を見ることも多いと思います。花山中学校での募金をきっかけに,たくさんの場所で協力できればと思います。これからも花山中学校生徒会は募金活動で経験したことを活かし,たくさんの人の力になります。
◎副会長K
募金活動では,多くの人が募金をしてくれたので,とても嬉しかったです。熊本を助けるために,みんながお金を持ってきてくれるたびに,役に立っているんだと感じられました。募金は小さな活動ですが,みんなで協力すれば,熊本に大きな力を与えられる,小さな学校の小さな努力が,いずれは大きな力に変わっていくということを実感しました。募金をしてくださったみなさん,協力していただいたPTAのみなさん,本当にありがとうございました。
◎副会長O
4月14日に発生した熊本地震のことで,自分たちができる募金活動に取り組むことができてよかったと思います。普段とは違って,募金を集める側になり,実際に地震は体験していないけれど,協力してくれた人に感謝の気持ちでいっぱいです。活動初日から,募金活動を呼びかけることによって,協力してくれる人が毎日増えてきて,まずは呼びかけることが大切だと感じました。その呼びかけと協力の両方があって初めていい取組になったのだと思います。5日間,良い活動ができました。
◎庶務I
募金活動を行って感じたことが一つあります。それは,花山の生徒と先生方の思いやりの心,熊本県復興への願いの強さです。募金活動を見て「今日は忘れた!」「明日持ってくるわ!」と生徒会に声をかけてくれる皆さんがいました。花山のみんなの熊本への願いは強かったです。校長先生がいつもおっしゃっているように,さすが花山,素敵な学校だなと心の底から思いました。
◎庶務I
私は今回,初めて募金活動をしました。前半の3日間は雨でとても大変でしたが,たくさんの人が募金をしてくださったので嬉しかったです。今まで,募金なんてきっと誰もしないものだろうと思っていました。しかし,毎日協力してくださる人がたくさんいて驚きました。それと同時に,花山中学校生徒や先生,PTAの方々は優しさに,心が温かくなりました。募金活動をする側になって,たった1円でも嬉しい気持ちになり,協力をしようという気持ちが大切だということがわかりました。この経験を活かして,これからは積極的に募金活動に参加します。
◎生活保健委員長H
1週間も募金活動を行って,私は花山中の生徒たちや先生たちが入れてくれるお金に責任を感じました。初めは,全然集まらないのでは…という不安でいっぱいでしたが,毎日目標金額に近づいていくのがわかり,とても嬉しかったです。ある男子生徒が1万円を募金してくれたときは,責任を持たなければと強く思わせてくれました。またこのように,花山中の生徒たちが何かの役に立てれば嬉しいです。
◎美化栽培委員長Y
5日間にわたる募金活動をして感じたことは,改めて花山中学校はすごくいい学校だということです。私たち生徒会が募金を呼びかけると,登校するみんなの中に「あ!持ってくるの忘れた!明日持ってくる!」と言ってくれる人がたくさんいました。みなさんの協力で106,091円という,目標にしていた10万円を超える大金が集まりました。本当に嬉しかったです。みなさんで協力できたことが,何より素晴らしいことでした。
◎体育委員長F
初めは,本当に目標の10万円に到達するのか不安でしたが,初日から募金してくれる人が予想よりも多かったので驚きました。中には,1万円札を入れてくれる人もいました。その後も順調に募金が集まり,先生たちも協力してくださり,目標を達成することができました。10 万円という気持ちのこもったお金で,少しでも震災の役に立てればいいと思います。

 この募金活動は「被災をされて困難な状況にある方々の少しでもお役にたてればという純粋な気持ち」で始まったものであるが,この感想文を読んでいると,それぞれに「気づき」があったことが感じられる。
「人を助けることはとても格好良いことです」
「小さな努力が,いずれは大きな力に変わっていく」
「呼びかけることが大切だ」
「さすが花山,素敵な学校だな」
「協力をしようという気持ちが大切だ」
「お金に責任を感じました」
「みなさんで協力できたことが,何より素晴らしいこと」
「気持ちのこもったお金で,少しでも震災の役に立てれば」

募金活動の本来の趣旨以外に貴重な「気づき」を生徒会の皆さんは経験したことになる。5日間のうち3日間は雨の中の活動で大変だったが,誰一人文句も言わず笑顔で募金活動を行ってくれた。ただ単に募金活動に従事するのではなく,それぞれの「気づき」を得てくれたことに「花山中学校生徒会本部の底力」を見たように思う。
「さすが花山」である。

Over the 東山3〜花山の底力発揮

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「春体激励会」
 4月28日(木)5限,花山中学校体育館にて「春体激励会」が行われた。「春体激励会」とは京都市中学校春季総合体育大会に参加する選手一同を全校で激励する行事である。4月29日(祝)に西京極陸上競技場に京都市の90の中学校(公立・私学)が一同に会し,開会式をおこなうことから,花山中学校では前日の28日に激励会を実施している。なお,この開会式は今年で58回目を数え,全国でも例をみない京都市中学校体育連盟の伝統の行事である。中学生時代に経験されている保護者の方も多くいるに違いない。
 吹奏楽部の演奏を先導に男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・女子バレーボール部・男子ソフトテニス部・女子ソフトテニス部・陸上部・野球部・サッカー部がユニフォーム姿で体育館へ入場してくる。

男子バスケットボール部
冬場の厳しいトレーニングを経て,今大会を迎える。3回戦で新人戦優勝校と対戦することが,今から楽しみである。また,聴力に障害があるバスケットボールチームと交流するなど,心技体そろった好チームとなった。
女子バスケットボール部
 部員不足に悩まされながらも,工夫をしながらトレーニングを重ねてきた。新入生の入部も少なかったが,確実にチーム力をあげた今冬である。まずは1回戦突破。可能性は大である。
女子バレーボール部
 上級生がおらず,1年生だけでの活動が続いたが卒業生の支援もあり着実に力をつけてきた。今春,新入生も多数入部し活気がもどってきた。練習前の校歌の合唱もgood。春季大会で復活の狼煙をあげてくれること期待している。
男子ソフトテニス部
 現3年生は,毎年顧問の先生が変わる中,本当に粘り強く部活動に取り組み実力をつけてきた。また新入生も大挙入部し,本校で一番の大所帯となった。狙うは京都で一番。期待している。
女子ソフトテニス部
 土日は,ほとんど顧問の先生と遠征や練習試合。花山でいちばん学校外で活動してるのでは思えるくらい精力的な部活動。今大会は,賞状をねらえる組み合わせとなっており,楽しみだ。ただし油断大敵。気を引き締めて臨んでほしい。
陸上部
 スポーツのほとんどが,勝ち負けを争うことを主眼としているが,陸上はちがった側面がある。もちろん着順をあらそうのだが,その前に自分との勝負が待っている。つまり自己ベスト。今大会,参加する陸上部員には全員自己ベストを更新してほしい。
野球部
 離任式の日,野球部員は奥野先生に「全国大会出場」を約束した。奥野先生の目は本気だった。勝野先生,中井先生,そして部員全員も本気だった。今大会,その本気が試される時。優勝,それしかない。
 「闘争心 目指せ頂点 オンリーワンよりナンバーワン」
サッカー部
 新顧問を迎え,気合の入った練習が続いている。昨年までの顧問が一新されたが,黙々と練習に励む部員が頼もしくみえる。動きにするどさが増したサッカー部の躍進が予期される。

4月29日から始まる春体での花山中学校の活躍が待ち遠しい。
「花山の底力発揮。勝ってこい」

放課後3

新入部員もはいり,期待のできる吹奏楽部です
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Over the 東山2〜花山の底力発揮

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「式辞」
 今年の冬は比較的暖かい日が多く四月に入り一挙に桜が開花し、校門の桜も今日まで咲き続けてくれるかどうか心配をしました。
昨夜来の雨の影響もあり、緑が目立つ状態になってしまいましたが、なんとか皆さんの入学を桜も待ってくれていたようです。
 そのような中、本日この佳き日に、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席の下、平成二十八年度、第五十四回入学式を挙行できますことを大変嬉しく思います。
 さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。みなさんは今、どのような気持ちでそこに座っているのでしょう。
先ほど、一年担当の先生から一人ずつ名前を呼ばれて起立した時の緊張感を忘れないでいてほしいと思います。そう、皆さんは、今この瞬間から中学生になりました。今日から伝統ある花山中学校の生徒として胸を張って精一杯生活してください。
 花山中学校では、毎年、学校スローガンを掲げ、その年の行動の目安としています。
平成二四年度はカサンズプライド〜誇りをもて〜・二五年度はゴーフォワード〜前へ〜・二六年度はフォアザカサン〜君は花山のためになにができるか〜・二七年度はとことん本気の花山〜持ち味集団であれ〜でした。今年のスローガンは、花山の底力発揮〜もっとポジティブに、もっとアクティブに〜です。
 新入生のみなさんは小学校時代、様々なことに取り組んできたと思います。思い返してください。それらの取組に対してこれくらいでいいかという想いはなかったですか。今年の花山中学校は妥協はしません。学校生活のここぞという場面において、今まで培ってきた力を出し切る、底力を発揮するのです。そして、もっとできる、もっと考えられる、もっと行動できるという「もっと、もっと」という気持ちを前面に押し出していってほしいのです。
 今日入学をしたみなさんは、一人ひとりちがう個性・底力をもった人間です。一一七名のその個性・底力を紡ぎ結集させるのです。そしてその集団が、常に「もっと、もっと」という気持ちで取り組む。そのとき、さらに素晴らしいものが必ず生み出されていきます。
 みなさん、底力ある一年生になってみませんか。
 私たち教職員は、皆さんの力を伸ばすことが仕事です。そのために色々な取組を考えて提供します。どうかしっかりとついて来てください。必ず充実感のある中学校生活にしてみせます。それは、この学校を代表する校長としてこの場でしっかりと約束したいと思います。
 保護者の皆様、本日はお子たちのご入学、誠におめでとうございます。今日から新入生一一七名を大切にお預かり致します。微力な私たちではございますが、教職員一同一丸となってお子たち一人ひとりを大切に、教え育んで参ります。
 大人に憧れつつも大人に反抗するという中学生の時期は、人生のうちでも最も難しい時期です。どうか、ご家庭でも、温かい愛情をもって、適切なご助言と心配りをお願い申し上げます。難しい時期だからこそ、保護者の皆様との密接な連携が大切になってきます。
先月、立派な卒業をしていきました子どもたちも、実は一人ひとりを見ると色々なことがありました。しかし、保護者の皆様との間で強い信頼関係を構築でき、共に指導し共に見守る中で、立派に巣立って行ってくれたと思っております。
 子どもたちの健全な成長のため、今後はどんな些細なことでもご連絡いただきますようお願い申し上げます。また、学校も保護者の皆さまを頼りに、一緒になって指導して参ります。どうぞ、宜しくお願い致します。
 結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともにお忙しい中、本校の入学式にご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。私は花山中学校に着任して以来、常に地域の皆様方の本校教育への深い愛情と温かい励ましの心とを感じて参りました。「地域の子どもは地域で育てる」という京都市の教育理念がございますが、この花山中学校区においては、既にそれは理想の概念ではなく現実のものとなっております。
今後とも、これまで以上にご指導、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 さあ、新入生の皆さん、いよいよ花山中学校での生活が始まります。
三年後には、皆さんの全員が、先日の卒業生と同様に、「花山に行ってよかった」「花山の卒業生であることを誇りに思う」と言って卒業して行ってくれることを切に願っています。
 皆さんが、常に前を向いて、充実した中学校生活を送ってくれることを大いに期待して、入学式の式辞とします。

平成二十八年四月七日

                    京都市立花山中学校
                    校長  塩見 晃之

Over the 東山26〜花山の底力発揮

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「初日」
 本日,京都市立花山中学校の平成28年度が始まった。 
8:40生徒登校。8:50より体育館にて学級発表だ。体育館へ行き,学級発表を今か今かと待ち受ける生徒の様子を見てみる。ざわついた雰囲気で待っているかと思いきや,体育館のフロアに輪になって座ってほとんどの者が談笑している。立っている者も,輪になった状態で待っているという感じである。もっと混沌とした状態を予想していたが,意外と落ち着いている。
 8:50。新学級名簿が貼りだされた。生徒たちが名簿に集まってくる。「わー」「きゃー」騒然とする体育館。ところがそうではない。もちろん歓声のようなものも聞こえてくるが,想像したよりも冷静に学級発表を見ている。
 9:00。着任式。新しく着任された先生方の紹介である。ここは例年通り,「どんな先生だろう」という興味深げに見つめている。
 その後,平成28年度の始業式。そして最後に,学級担任・副担任の発表。ここは,さすがに,騒然となるんだろう・・・。ところが,これも思ったほどではなかった。
 こう書き進んでくると,何だか生徒が冷めているように思う方がいるかもしれないが,決してそうではない。ほとんどの生徒が,柔和な顔つきで口調で,対応している。一言でいうと「穏やかな」雰囲気なのである。決して無関心であったり,必要以上に興奮するのでなく,「温かい」集団であった。30年以上,教職についているが始業の日にこんな「穏やかで温かい」生徒集団を見るのは初めてである。
 なぜなんだろう。もっと子供らしく,騒然としてもいいのに。先ほども書いたが,決して無関心であったり冷めているわけではないのは,生徒の醸し出す空気でわかる。これは私の勝手な推論だが,自信・安心感があるのではないか。新たな人間関係の中でも,やっていけるという自信,きっと大丈夫だという安心感が生徒たちから自然とでているからこそ「穏やかで温かい」始業となったように思える。もし,そうであったらワンランクアップしてくれたといえる。手前味噌な推論である。しかしながら,今年の始業は「穏やかで温かな」ものであったのは現実である。
 今年度の学校スローガンは「花山の底力発揮〜もっとポジティブに,もっとアクティブに」である。初日から「底力」を見・魅せられた。平成28年度,初頭から生徒に感動・感謝である。

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