京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「年度の終わりに」
 先週の金曜日、3年生が卒業していきました。我が校のことながら、とても立派な卒業証書授与式が挙行できたと思います。
 さて、あの子たちは、実に多くのものを残していってくれましたが、後輩や我々教職員にとって最も大切だと思うのは、真面目に一生懸命やることの尊さです。彼らは、何事に対してもたいへん真面目に取り組んできました。中学生にとって、真面目に取り組むことは、時として照れ臭かったり馬鹿らしく見えたりするものです。しかし、彼らは、そんな気持に打ち勝ち、真面目に誠実に取り組むことで、感動や真心、共感、賞讃などの、今の時代に簡単には手に入らない尊いものが得られることを、自分たちの姿を通して示してくれました。
 私は式の前日に、卒業証書授与式では合唱の歌声と、担任の先生の呼名に対する返事の声に力を入れてほしいと伝えました。果たして、式ではその通りにしてくれました。呼名に対する何人かの大きな声での返事は、それだけでたいへん感動的でした。合唱については、合唱コンクールや卒業生を送る会での姿からの期待を裏切らないものでした。
 彼らは、自分たちの力で、最後の学習である卒業証書授与式を実に感動的に、一生の思い出となるものに作り上げたのです。
 多分、彼らはよく知っているのです。先生を信じて、先生の言うことに一生懸命に取り組んでいれば、成功や感動が得られることを。そのことは、彼らと彼らを担当してきた教職員とが、3年間かけて結んできた強い信頼関係にしっかりと裏打ちされています。彼らは、信頼関係の大切さも改めて教えてくれました。
 もうひとつ、卒業生から学んだことがあります。それは、日々の学習の大切さです。
 昨日、公立高校の合格発表がありました。これで、全部の高校の発表が一通り済んだことになります。ほとんどの生徒が志望する高校に合格しましたが、残念ながら思った通りの進路につけなかった者も何人かいます。その子たちも、それはそれは一生懸命に努力してきました。しかし、結果はあまりにも無常です。そういう子たちに対して、私はかける言葉を見つけることが出来ませんでした。
 今後、1・2年生の諸君には、教師の責任として思いっきり勉強させたいと思います。来年度から、公立高校の入試制度が大きく変わり、これまで以上に実力がものをいうようになってきます。あんなに真面目に頑張ってきた3年生でさえ苦しんだ進路の問題が、来年度は今の2年生の課題になります。そして、誰もが決してそこから逃げることはできないのです。だからこそ、生徒やその親との信頼関係を大切にし、学習や進路について、お互いが、素直で誠実に話し合える関係を育てなければならないと思います。
 今年も卒業生が、ちゃんと私たちに「学び」を与えて巣立っていってくれました。学んだことを次に生かしてこそ、彼らを真に大切にしたことになります。

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