京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「みんな一緒にがんばーる!」
 早くも、今年度の修学旅行が終わりました。課題がなくはなかったですが、全体としては、とてもよい修学旅行になりました。3日間も一緒にいると、それまで見えてこなかったことに気付くことができます。特に、子ども達のよい面は課題よりはるかにたくさん見つけることができ、私にとっては大変有意義な時間となりました。ハプニングも含めて、旅行中に特に強く印象に残ったことを綴っておきたいと思います。
 那覇空港への着陸時のことです。天候が芳しくないとのアナウンスがありましが、窓外は晴れていて特に気にしていませんでした。ところが、着陸しそうになった飛行機が再び急上昇していきます。すぐに機長の次のアナウンスがありました。「天候がよくないため、着陸をやり直します。」再びチャレンジ。ところが、今回も目の前に沖縄の陸を見て急上昇を余儀なくされました。傍にジェットコースターなどの乗り物が苦手な女の子がいて、可哀想に隣の子にしがみつき恐怖と闘っています。三度目の挑戦でようやく着陸に成功。流石にこの瞬間には機内で大きな拍手と歓声が上がりました。後にCAから聞いた話ですが、3度目のチャレンジに失敗していたら、鹿児島へ引き返す手筈になっていたということです。
 一泊目の夜のレクレェーションは実に楽しかったです。毎年この時間を楽しみにしてはいますが、生徒だけの運営でこれほど盛り上げられたことが素晴らしいと思います。新着任で担任をしてもらっている先生方もよく協力しました。生徒が、ゲームに参加した担任の先生方をきちんと尊重していたことも良かったと思います。5人のうち3人が新しい担任なので、このレクリェーションをきっかけとして関係が深まったことを期待します。旅行会社の方曰く。「これほど生徒さんと先生とが一緒になって楽しんでいるレクを初めて見ました。」
 今年も入村式では「伊江島の皆さん、ただいま!」と挨拶を始めました。そんな言葉が自然と出るくらい、この島は花山中の生徒と教職員に馴染んでいます。当然のことながら、今年の生徒ははじめて伊江島を訪れるのですが、この馴染んだ感覚は一体どこから来るのでしょう。初めの頃は、「知らん人の家に泊まるのなんか、絶対イヤ!」という生徒がいたように聞きます。ところが、今ではそういう言葉は全くありませんでした。先輩や先生方からその良さを聞かされ、不安感が期待感や安心感にかわっていったのでしょう。
 これもまた、収穫祭や合唱コンクールに通じる“伝統の力”です。
 3日目の朝、伊江港でおじいやおばあ、おとうやおかあと別れを惜しんで涙する生徒の姿に、何とも言えない愛おしさと安心感とを覚えました。最後にギターの弾き語りで見送って下さったお母さんがいました。「…私たちが出会ったという事実は決して変わらない」そんな歌詞に心を揺さぶられます。贅沢なものやハイテクなもののない島に、人間の真心がしっかりと残されています。そしてそれを丸ごと感じ、受け入れることのできる花山中の子どもたちを誇りに思い、この子たちを大切にしたいという気持ちが強くなります。沖縄の風土や人情に触れた子ども達は、また確実に成長しました。いい旅でした。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「発信」
 「はじめはどんな子たちかなとか、めちゃくちゃヤンチャだったらどうしようとか不安がありました。でも、実際顔を合わせてみると、すばらしく素直で人懐っこいなと感じ、校長先生がおっしゃっていた通りだと思いました。まだ、教科指導もこれからですし、進路のこともあって、一人ひとりの生徒と深く関わっていくのでどうなるか分かりませんが、周りの先生たちの助けを得ながら、生徒や保護者に真心をこめて付き合っていこうと思っています。よろしくお願いします。」今年度赴任して、3年生の担任をしてもらうことになった奥村道也先生が書いてくれた花山中学校生の印象です。
 大変残念なことですが、未だに「山科」とか「花山」ということば(地名)に悪いイメージが残っているようです。
 「自慢する」ということばは、あまりよいニュアンスでは使われないように思うのですがどうでしょう。「謙譲の美徳」ということばもあります。私たちの周りには、自校の優れた点をPRする機会や場面は意外にないし、日本人にはそういうことを進んでしようとは思わない人が多いようにも思います。実際、これまでは私も人から尋ねられれば話しもしましたが、積極的にPRをしてはきませんでした。本当にそれでよかったのでしょうか。現在の花山中の生徒達は大変礼儀正しく落ち着いています。挨拶もしっかりと出来るし授業にもきちんと向き合えています。また、人前で自分の思いを自分のことばで語ることができるという点では、京都市内はおろか、他府県の中学校と比べても、相当高いレベルにあると言っても過言ではないでしょう。今の実態が、あまりにも知られていないことに、苛立ちを越えて怒りを感じる程です。
 そこで今年度は、本校の様子を上手く周囲に伝える術を工夫することを目標の一つとして掲げることにしました。研究部長がPR用のポスターを作成してくれました。これを地域の皆さま方の目に触れるよう、回覧して頂くと共に掲示板に貼っていただけることになりました。また、明日出発する修学旅行は、花山中学校をPRする絶好の機会だと思っています。卒業生のおかげで、伊江島では既に「花山中学校の生徒は素晴らしい!」と受け止めて頂いているようにも思います。行く先々でこの印象を更に強くしてきたいです。
 とても人懐っこい生徒が多くて驚いています。また、こちらにとって居心地のよい、ちょうど良い程度のラフな感じもいいですね。実は、東山の西の山裾に広がる、生徒の耕す素朴な菜園の風景にも似た、掘りたてのジャガイモのような飾らない純朴さを生徒達に感じます。
 初任者研修指導員として赴任された岩見洋一郎先生の花山中学校生像です。
 これから、いや明日の修学旅行を契機として、ドンドン本校生徒のよいところを発信していくつもりです。これは、私に課せられた重要なミッションだと捉えています。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「好スタート」
『入学式を迎えるまでは、今までと環境がちがい、不安な気持ちで一杯でした。でも、花山中学校の門をくぐった瞬間、今までのいくつもの不安は晴れて、不安よりも期待の方が大きくなっていきました。たくさんの教科書。はじめての教科。すべてに感動しました。そして、これからの部活動や様々な学校行事がとても楽しみです。これからは、自分に自信を持ち、花山中学校のキャッチフレーズにある「ゴーフォワード」のように、未来に向かって前向きに努力し続けようと思います。まだまだ分からないこと、不安に思うことはたくさんあると思います。また、先輩方に助けてもらうこともあると思います。私達も先輩方の姿を見て精一杯頑張りますので、どうぞあたたかく見守って下さい。宜しくお願いします。1年生代表 森根菜絵』                
 「校長先生が、さぞかし聞きたかっただろうと思いまして…」
 全市校園長研修会のために『新入生を迎える会』の場面に居られなかった私に、1年担当の先生が生徒の手書きの文章のコピーをくれました。上のがそれです。
「絆」をキーワードとして綴られた、南杏優さんの入学式での“新入生代表のことば”も大変素晴らしく驚かされましたが、それに劣らない出来です。
 先月卒業していった生徒達が、進学先で活躍する姿も聞こえてきて、こちらも嬉しいです。写真の新聞記事は、4月5日付の京都新聞の夕刊からとりました。白河総合支援学校東山分校の開校式で本校卒業生の大湊麻璃菜さんが新入生代表の言葉を述べているシーンです。また、京都府立洛東高等学校の入学式でも、新入生代表の言葉を述べたのは本校卒業生の寺田澄さんです。これらをライブで聞けなかったのは残念ですが、あの子たちのことです、きっと立派にその大役を果たしてくれたことだと思います。
「様々な分野で活躍を見せる花山中学校は、正直、一目置く存在の学校でした。そのため、憧れの花山中学校へ赴任が決まったときは嬉しさ半分、自分がそんな学校でやっていけるのか不安な思いが半分でした。しかし、出会う生徒、先生の全員がとてもあたたかく、どんどん新しい者を受け入れてくれる学校であることに気付き、生徒に関しては、“この子達にいろんな場面で、どうかいい思いをさせてあげたい”とこんな短期間で思うほどです。今は、かわいすぎる子ども達と一緒にいる時間が楽しくて仕方ありません。」今春お迎えした音楽科の小泉未来(みく)先生の感想です。新しい年度、新しい出会い、新しい出発。今は皆がフレッシュな気持ちでいます。
 今日から普通授業が始まりました。各教室を見に行きましたが、緊張感の中にも温かいムードを感じました。また、6時間目には、生徒会オリエンテーションがありました。こちらも緊張感と楽しさのけじめのついた良い集会となりました。
 久しぶりに担任をもたれた岡本昌人先生が次のようなコメントを寄せてくれました。「元気な生徒たちと出会えて、頑張ろうという気持ちになっています。」
 25年度、たいへん良いスタートが切れたと思います。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「ゴー フォワード 〜前へ〜」
 平成25年度の始業式と入学式を終えました。やっぱり学校には生徒がいなくていけません。春休みの間、毎日会議に次ぐ会議で新年度の準備を重ねてきました。新しい教職員と新しい組織、意見を交わしながら25年度を構想すると、それなりにワクワクした気分にはなってはいました。部活動に来る子たちとも毎日のように接してきました。しかし、やはり何かが違います。
「集団の前に立ってはじめて我々は、自分が教師であると感じることができます。」
昨日今日、この歳になって改めてそのことを感じることができました。
 さて、2年前から我々教職員が、生徒や保護者の皆様と共に花山中学校をつくっていくうえで、思いを共有できるキャッチフレーズを定めてきました。一昨年度のそれが「京都で一番の中学校」。そして、昨年度のが「カサンズプライド」でした。どちらも上手く生徒や保護者、地域の中に浸透していったように思います。そして今年度、これまでの3年間をふまえて、「更に前進する」といったイメージの言葉はないかと探し続けてきました。「カサンズプライド」が、人の心を捉えた理由は、英語に置き換えたからではなかったでしょうか。そうして考えついたのが「ゴー フォワード」と「ゴー アヘッド」でした。どちらも同じような意味なのですが、その微妙な違いが自分には分かりませんでした。
 卒業証書授与式の日。来賓として来てくださった前任校での先輩、河口芳嗣元校長先生に尋ねてみました。現在、学校指導課でALT事業を担当しておられる英語科の先生ですだ。先生曰く「目標にするんやったら、“Go forward”やと思うけどなあ。ALTに訊いてみるわ。また連絡する。」数日後、次のような返事が届きました。“Go ahead”は、位置的に「前へ進め」という感じ。それに対して、“Go forward”は、「未来へ進め」のニュアンスがある。学校目標や学年目標として用いるならば後者が適当。
 「未来へ…」が決め手にりました。まさに求めていた答でした。「未来」という言葉が欲しかったのだということにも気付きました。「未来」とは、生徒や教職員の未来、そして花山中の未来です。生徒を含めた私たちが、目の前の課題に取り組むことが、きっとそれぞれの未来を切り拓いていくのだと思います。みんな、これまでにいろんな事を経験してきました。花山中学校としてもそうです。圧倒的に感動的なことや嬉しいことが多かったですが、悲しいことや辛いことも確かにありました。過去を振り返ることには大きな意味がありますが、今は敢えて未来を見据えようではありませんか。過去を変えることはできません。しかし、未来は、気持ちと考え方を切り替えることで変えることができるからです。
 学習から逃げてきた。子どもや生徒との向き合い方が十分ではなかった。煩わしい人間関係を避けてきた…等…。そんな自分にきっぱりと決別し、皆でひたすら「前を向いて」進んでいきたいと思います。
 平成25年度のスタートにあたって、「ゴー フォワード! 〜前へ〜 」と皆で合唱しようではありませんか。

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