京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/15
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山科の心  〜折れない心、熱い心、優しい心〜  「生きる力」を身につけ、心と知性ある豊かな人間を育成する。  山科の流れのほとり もえいでし若草のごと 緑なす年の友垣 日々にくむ誠と愛も 美しき命の泉 ああ楽し 吾等の学舎

朝読書のこと

 早いもので、新年度が始まって二ヶ月になろうとしています。一年生も標準服が板に付き随分中学生らしくなってきました。30日からのテストを控え、授業中や放課後の学習相談で頑張る姿を目にします。
 朝読書の時間はどの学年、どのクラスも静寂に包まれ、子どもたちは読みたい本を家から持ってきたり、学級文庫や図書室から借りたりして読んでいます。
 よく、「読書をすることで物事を深く考える力が身に付く」と言われます。文字を通して相手が言わんとすることを読み取る力が付くからだと思います。また、1校時目の授業に入る準備として、気持ちを落ち着けて授業への体勢づくりにもなっているようです。各学年の先生も生徒と一緒に本を読んでいます。このように朝読書を続けることで少しでも本に親しみ、本を読む習慣を身につけて欲しいと願っています。
 また、読書は生きる力を育む基礎基本だとも言われます。科学技術が進歩し社会がいかに変化しようとも、これからの社会を生きる力として、文章を読み取ったり文章によって伝えたりすることは,重要な要素であるでしょう。情報化が進めば進むほど、読み取りや表現能力の高度化・高速化が要求されるでしょうし、集中力や落ち着きなども必要となってくるでしょう。読書はそれらの要求される力を満たしてくれる「古くて新しい特効薬」なのかも知れません。
 本校の朝読書の約束事は簡単です。「(1)みんなでやる (2)毎日やる (3)好きな本でよい (4)ただ読むだけでよい 」の四原則です。(1)(2)については全校一斉に8時30分から40分まで行います。学校全体で教師も全員そろって取り組むことは、一人ひとりの生徒に対して無言の影響力を及ぼすと思っています。(3)については漫画・雑誌以外ならどの本でもよいことにしています。本を選ぶ過程で自分は何に興味があるのか、好きなものは何なのかと問い直すことにより、自分を見つめなおすことができるでしょう。(4)については感想文や記録の類は一切求めません。読書嫌いの一つに感想文を求められることがあるからです。
 最近の子どもたちが本を読まないというのは、本を読む機会が少ない、本に触れる機会が少ないことに原因があります。朝読書をすることによって、生徒は机の中に一冊本を入れておくことができます。昼休みの時間、休み時間等少しの時間を見つけ、少しでも本に親しんでくれるようにと願っています。
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修学旅行を終えて

 中学生にとって、学校生活最大の行事ともいえる修学旅行。5月15日から3日間、豊かな自然と素朴な人々が暮らす大分県の安心院を訪ねて来ました。生徒にとって、学校で学習し準備したことを自分の目で確かめ、肌で感じ取りながらしっかりと心に刻むことが出来たと思います。
 初日は暑いぐらいの天気の中、スケジュールも多少ハードでしたが、予定通りに各家庭での体験活動を終えることが出来ました。慣れない作業もあってか体調を崩した人もあり、保健の先生が駆けつけたり、担任の先生が深夜まで病院に付き添ったり。大変なこともありましたが、みんな翌日は元気に活動できました。
 二日目は本格的な農業・漁業などの体験。田んぼや畑に出かけた人、漁船に乗ったり港で魚を釣った人、細工や染め物などのモノ作りや食べ物を作った人。町内の観光に連れて行ってもらったり、おみやげを買いに行ったり作ったり。充実した一日が過ごせたと思います。
 三日目はスペースワールドで楽しく過ごし、お家の方や後輩達におみやげも買い帰途に就きました。
 「旅行では何が楽しかった?」と尋ねました。しばし考え、やや間を置いて『野菜の種まきやタマネギを引っこ抜いたこと』『漁船に乗り魚を釣ったこと』『蕎麦作りやおはぎ作り』『ハンカチ染めや竹を削って箸を作ったこと』などの体験をあげる生徒や、「農家の人の話しが面白かった」「朝ご飯なのにまるで晩ご飯みたいに豪華だった」「友達と夜遅くまで話し込んだこと」などをあげてくれました。
 みなさんはこの旅行で人々優しさにふれ、あらためて感謝の気持ちを学んでくれたと思います。君たちを修学旅行に旅立たせてくれた家族の方への感謝。民泊先の方、添乗員さん、バスの運転手やガイドの方、引率された先生方への感謝。計画から実行段階までゆだねられ、自主的に活動してくれた修学旅行委員さんとそれに応えようと頑張ったみんなへの感謝。
 集合に遅れたり、少しルールを守れなかったりと、つまずきや失敗もありました。いくつか課題も残りましたが、今後の学校生活での成長に期待したいと思います。最後に生徒の感想の一部を紹介します。
「私たちの受入家庭は畑仕事でした。農業は意外と力仕事だったのでとてもしんどかったけど、終わったときの達成感は初めての経験でした。自分たちでとった野菜などが夕食に出てくるうれしさを実感しました。出てきた量が多すぎて食べきれない物があった時、とても申し訳ない気持ちになったのは、普段平気で食べ物を残しているからだと思いました。
 外に出たら一面小麦色になった麦畑と山が広がっていて、空気がおいしいってこういう事なんだと皆で言ってました」 
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藤の花を見つけました

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5月初め、グラウンドの片隅、バックネットの近くに藤の花を見つけました。日本では園芸植物として藤棚に仕立てられることが多いですが、本校のものは自生という感じで他の樹木や金網に蔓(つる)が巻き付いてます。巻き付かれた樹木は大きく曲がってます。
 山林に自生するフジは、蔓性のため、樹木の上部を覆ったり幹を変形させたりします。そのため植林をしたところでは藤は刈り取ってしまいますが、この蔓(つる)が横に広がる性質を利用して観賞のための藤棚が作られるようです。そう言えば藤棚のある学校は多いですね。
 さて皆さんは、中学校の社会科の教科書や資料集で、古代の人々が木ぞりで大きな石を運ぶ絵を見た記憶があるかもしれません。藤の蔓(つる)はとても強くて古墳時代には巨大な石棺なども木ぞりに乗せ、蔓で編んだ「藤縄」で引っ張り運んでいました。何となく歴史を感じる樹木ですね。そういえば日本には「藤」がつく名字が多いと思いませんか?
 最近は東山や嵯峨の辺りでも、迫力ある野生の藤をよく見かけます。木材の価値が下がったので植林地の管理(刈り取り)をしなくなったり、藤蔓を使った籠(かご)なども作られなくなったからかもしれませんが何となく寂しい気がします。

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学校行事
7/10 3年生5.6限「出前授業」(高校の先生を迎えて)
7/11 〜12日2年生学習確認プログラムPre1
〜18日三者懇談
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