京都市立学校・幼稚園
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山科の心  〜折れない心、熱い心、優しい心〜  「生きる力」を身につけ、心と知性ある豊かな人間を育成する。  山科の流れのほとり もえいでし若草のごと 緑なす年の友垣 日々にくむ誠と愛も 美しき命の泉 ああ楽し 吾等の学舎

山中伸弥教授、教育を語る

7月30日、洛北の京都国際会館で「全国コミュニティ・スクール研究大会in京都」が開催され、PTAの代表の方と参加してきました。
 大会に先立ってiPS(人工多能性幹)細胞の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授(50)の京都市名誉市民表彰が行われました。山中教授は、門川大作市長から表彰状を受け取り、「私は京都市民ではないので、一度も京都市に税金を納めたことがないのです」と会場の笑いを誘いつつ、自信の教育論を話されました。
 山中教授のお話を聞いて印象に残ったのが、中学時代の生物の試験での思い出で、「一つの生物の個体内で雌雄の生殖器官がともに発達したものを何というか?」という問いに、自分は生物が得意だったので「雌雄同体」と答え正解した。友人はその専門用語を思いつかなかったので、考えた末、答案用紙に「おかま」と回答した。当時の先生は、ふざけた答えと叱ることなく、笑いを堪えながら「正解ではないが、どうしても不正解にできなかった」ので「△」をつけたと仰ったという話でした。
 「子供だから書ける答えだが、『×』をつければそれまでだった。ユニークな発想の友人とそれを受け入れる先生に出会ったことは自分にとって幸せだった。このような先生との出会いが今日のノーベル賞受賞につながったと本気で思っています」と話されました。
 また、今では教授という立場にもなり、自らが若い学生や研究者を指導するようになったが、「立場が逆になると、自分がしてもらったことがどれだけ難しいかわかります。思いつかないユニークなことを言ってくると、『それはあかんで』と言いたくなってしまう。そこで『やってみたらどうか』と勇気を出して言うのがとても難しい」とも話されました。
 自分は研究者で、教育の専門的なトレーニングは受けてこなかった。だから学校の先生がどう授業しているのか学ぼうと、2人の娘の授業参観には研究を中断してでも駆けつけた。そのときの娘の担任の先生から「子供に対する愛情がすべてだと教わった」とも語っておられました。
 私たち教職員、保護者にとっても印象深いお話しでしたし、あらためて教育の大切さを考えさせられた一日でした。

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