京都市立学校・幼稚園
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≪学校教育目標≫ 多様な人々と協働し 次代を自律して生き 未来を創造する生徒の育成

避難訓練

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 来週の17日で,阪神・淡路大震災から22年を数えます。そして3月11日で,東日本大震災から6年になります。この震災で,たくさんの尊い命を失いました。大切な人を失った悲しみは深く,計り知れません。しかし一方で,復興のためにたくさんの人たちが力を尽くしています。「今,私にできること」をこの機会に,考えてみてください。
 さて,日本は地震大国と言われています。世界の地震の2割は,日本周辺で発生しています。最近で言いますと,昨年の4月には震度7を2回も記録した熊本地震がありました。また,10月には,震度6の鳥取地震が起こっています。昨年1年間で,震度5以上の地震が30回以上も起こっているのです。何か大きな地震が起こる前兆のようにも感じます。今もっとも心配されているのが,「南海トラフ巨大地震」です。南海トラフは,東海から九州南部まで続くプレート境界で,次の発生は2030年頃とも言われています。また,30年以内に起こるとも言われています。マグニチュード9以上(阪神・淡路大震災:M7,東日本大震災:M9),震度は京都市で6強と言われています(阪神・淡路大震災では京都市は震度5)。太平洋側の広域にわたって起き,津波の高さは20mを超えるとも危惧されています。今後,いつ・どこで起こってもおかしくはないということを,忘れないでほしいと思います。
 災害時の心がけとして,「お・は・し・も」が言われています。「押さない・走らない・しゃべらない・戻らない」の頭文字で,阪神・淡路大震災の教訓として全国に普及しました。今回は授業中を想定しての避難訓練でありましたが,いつ・どこで起きるのかわかりません。休憩時間,部活動の時,また登下校中,学校にいる時・・・。家に一人でいるときかもしれませんし,また外出しているときかもしれません。いろいろな場面・場所を想定してもしもの時のことを考えておくことが大切です。
 今日の訓練のように,先生や大人の指示があるとは限りません。自分で「考え」「判断」し,冷静に「行動」することが大切です。ここでも「思考・判断・行動」が大切となります。普段の生活から,指示待ちにならないよう意識してほしいと思います。
 また,「天災は忘れた頃にやってくる。」,「備えあれば憂いなし」ということわざがあります。このことわざも教訓にしてほしいと思います。今日の訓練をきっかけとして,帰ったらお家の方と「災害時の備え・避難場所の確認」等を話し合ってください。皆さんの一言から,「備え」を始めてください。
 最後に,避難で一番大切なことは,「自分の命は自分で守る」ということです。この意識をしっかりと持って,万一の時に備えてください。

第3期 始業のことば

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 明けましておめでとうございます。
 平成29年がスタートしました。そして,今日,第3期の始業です。第3期の目標は何でしょうか?「なりたい自分の姿をイメージして」,心機一転,充実した3期を過ごしてください。その時には,目標にどれだけ近づいたかを,自分でしっかりと見定めることの出来る物差しが必要です。それが,「メタ認知」と言われる力です。自分を甘すぎず辛すぎず,冷静に見つめることの出来る力も身に付けていってください。
 さて,今年は酉年です。鳥にちなんだ絵本を紹介します。「ハチドリのひとしずく」という小さくて薄い絵本です。わずか17行のお話ですが,私たちに大切なメッセージを伝えてくれています。この物語は,南アメリカの先住民に伝わるお話しです。

 『森が燃えていました。森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました。でも クリキンディという名の ハチドリだけは いったりきたり くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます。動物たちがそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。クリキンディは こう答えました。「私は,私にできることをしているだけ」』

 実はこの絵本には副題があります。「いま,私にできること」とあります。燃えていた森を地球と考えてください。そうすると「地球温暖化」の問題になります。問題が大きすぎて,自分の非力さゆえに逃げ出してしまいたくなるかもしれませんが,「今,私にできること」を探すことが大切であるとクリキンディは私たちに教えてくれます。小さな鳥の大きな勇気に感銘を受けました。これは,12月に皆さんが人権学習で学んだ「人権問題」の解決に向けても確かな光を指し示してくれています。ここで,2年生の人権学習後(在日コリアンに対する差別)に書いた1人の女子生徒の作文を紹介します。

 『私は今まで差別を深く考えたことがありませんでした。自分には関係のないところで関係のない人達が行っていると思っていたからです。でも今回の人権学習で,自分もされているかもしれないし,しているかもしれないということを学びました。
 ヘイトスピーチを,前にニュースで見た時に,「こんなひどい人達がいるのか…」と思ったことがあったけれど,自分も声に出さないだけで,在日コリアンの人達など,自分たちとは違うところがある人達だと偏った見方をしていた時もありました。
 また,イメージや一部の人たちの言動だけでよく知らないことでも「きっとこんな感じなのだろうな…」と決めつけてしまっていることもありました。これらはすべて差別につながっていくと思います。
 よく知ったうえで,物事を考えたり発言したりしていかなくてはいけないと思いました。』

 「知らない」ということが偏った見方(偏見)や差別を生み出します。彼女は,『今,私にできることは「知る」ということ』と最後に記しています。小さいかもしれないけれど,確かな一歩を今踏み出しました。
 さて,人権問題を考えていくときに,次のように言われることがあります。
 「一人の100歩も大切だが,100人の一歩が大きな力になる」
わずか小さな一歩かもしれませんが,『今,私たちにできること』を考え実行に移していくことが,人権問題の解決には大きな力になります。「ハチドリのひとしずく」から学んだことです。
 
 さて,1年生は,3ヶ月後には後輩が入学してきます。2年生は,3ヶ月後には最上級生になります。そして3年生は,3ヶ月後には旅立ちの日を迎えます。義務教育最後の3ヶ月です。志を高く持って充実した日々を過ごしてください。
 最後に,アメリカの哲学者・心理学者である「ウィリアム・ジェームス」氏の言葉を紹介します。
 「意識」が変われば「行動」が変わる
 「行動」が変われば「習慣」が変わる
 「習慣」が変われば「結果」が変わる
 「結果」が変われば「未来」が変わる
即ち,すべての変容は「意識」変容からということです。皆さんの更なる成長を心より祈念しております。

                         平成29年1月5日
                        京都市立洛北中学校
                         校長 浜矢  全

新年のご挨拶

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  新しい年,平成29(2017)年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 本日1月4日(水)より,活動を再開した部もあります。早速,今年1年の目標をチームで確認しておりました(ほほえまし光景でした)。
 いよいよ明日5日(木)から授業が再開いたします。子どもたちの「笑顔」がたくさん溢れる学校づくりに,教職員一同,更に邁進していく所存です。保護者・地域の皆様の温かいご支援を,今年もどうぞよろしくお願い致します。

 さて,第2期の終わりの全校集会で,「なりたい自分の姿をイメージしてください」とお話ししました。新年を迎え,決意を新たにしている人も多いと思います。お互いの「初志が貫徹」できるよう,暖かく厳しく切磋琢磨していける「学習集団」を目指していきたいと考えています。
 「今日」の続きとして「明日」があります。「明日」の続きとして「明後日」があります。そしてその延長線上に「将来」があると言われています。「将来」というと,ずっと先のことであり,現在とのつながりをあまり実感できませんが,「将来」は,「今日」,「明日」といった一日一日の積み重ねでできています。即ち,「今」と「将来」とはつながっているのです。このことをしっかりと意識して,「今を大切に」,「志を高く持ち」,第3期の一日一日を過ごしていってください。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。
                        平成29年1月4日
                        京都市立洛北中学校
                        校長  浜矢  全
(※ 写真は,仕事納めの昨年12月28日,今シーズン2度目の雪景色した比叡山の雄姿です)

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学校行事
3/9 給食申込締切
3/10 3年校外学習
3/15 第65回卒業証書授与式
生徒会行事
3/13 3年生を送る会
PTA行事
3/10 PTA後期総会 19:00
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