京都市立学校・幼稚園
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≪学校教育目標≫ 多様な人々と協働し 次代を自律して生き 未来を創造する生徒の育成

公立高校中期選抜入試 激励の言葉

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 いよいよ明日、公立高校中期選抜入試です。受検も大詰めを迎えてきました。まずここまで、緊張の糸を切らさずに頑張ってきたことに敬意を表します。そして、これまでの3年間の学習の成果が、すべて発揮できるようにと願っています。
 先ほど、中学校最後の教科の授業が終わりました。義務教育最後の教科授業でした。そう考えると、感慨深いものがあります(中期選抜入試以降は、卒業前行事になります)。
 ここで、先生が尊敬しています宮城教育大学元学長で、哲学者の林竹二先生が言われた言葉を紹介します。
 「学んだことの証は、ただ1つで、何かが変わることである」
 “学ぶ”ということは“変わる”ということ、すなわち「考えや行動」が変わらなければ「学んだことにならない」ということです。
 では、皆さんはどうでしょう?この1年間で、大きく成長したのではないでしょうか?最上級生として、見本となる先輩になったと思います。中学1年生と現在、また中学校3年間で大きく変わりました。もっと言えば、義務教育9年間で大きく成長しました。これを自信にして、公立高校中期選抜入試に臨んでください。自分を信じて、平常心で入試に挑んでほしいと思っています。
 中学校3年間の努力と研鑽の結果が、すべて明日発揮できますようにと祈念しております。
                          平成29年3月6日
                        京都市立洛北中学校
                         校長 浜矢  全

私学入試前日 激励の言葉

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 いよいよ明日から「京阪神の私学入試」、そして一週間後の16日(木)からは「公立高校前期入試」の本番を迎えます。3年間の学習の成果が、十二分に発揮できますようにと祈っています。そこで今日は、入試前に心してほしい「3つの心」について話をします。

 1つ目の心は、「安心」の心です。
受験会場では、他の学校の生徒さんは賢く見えるものです。裏返せば、皆さんも他の学校の生徒さんからは、その様に見られています。同じ中学3年生です。臆することはありません。友達、お家の方、そして先生方が応援団としてみなさんの後ろに控えています。周りに影響されることなく、「安心」して自分の実力を十分に発揮してきてください。
 2つ目の心は、「自信」という心、即ち、自分を信じるという心を持って入試に臨んでください。皆さんはこの3年間で大きく成長しました。特に最上級生としてのこの1年間は、本当に見事でありました。850名という大きな学校を支えてくれました。皆さんの力で洛北中学校は素晴らしい学校になりました。行事はもちろん、生徒会・委員会活動、部活動、そして毎日の授業…。皆さん3年生の落ち着きが、学校全体の落ち着きをつくりました。そのことに「自信」を持ってください。そして、その「自信」を「誇り」に換えて入試にチャレンジしてほしいと思っています。
 3つ目の心は注意してほしい心です。「慢心」という「油断」の心です。「自信」を持つのはいいことなのですが、それが過剰になって油断することのないよう注意を払ってください。スキのない心でいてください。誰もが試験が終わるとほっと気が緩んでしまいます。家へ帰るまでが入試です。高校の先生はいろいろなところで、みなさんの様子を見守っています。校門・バス停・駅のホームなどなど…。ほっとするのは、家へ着いてからにしてください。当然、休み時間の過ごし方にも注意してください。

 最後に、明日は大雪の予報が出ています。雪のことも気にかけながら準備をしっかりとし、心と体をゆっくりと休めてください。明日は少し早目に起き、心に余裕を持ってクリアな頭脳で受験に臨んでください。
 それでは「安心」「自信」の心を持ち、「慢心」の心に注意を払いながら、明日からの入試に挑んでください。皆さんの健闘を心より祈念しております。
                        京都市立洛北中学校
                        校長  浜矢  全

避難訓練

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 来週の17日で,阪神・淡路大震災から22年を数えます。そして3月11日で,東日本大震災から6年になります。この震災で,たくさんの尊い命を失いました。大切な人を失った悲しみは深く,計り知れません。しかし一方で,復興のためにたくさんの人たちが力を尽くしています。「今,私にできること」をこの機会に,考えてみてください。
 さて,日本は地震大国と言われています。世界の地震の2割は,日本周辺で発生しています。最近で言いますと,昨年の4月には震度7を2回も記録した熊本地震がありました。また,10月には,震度6の鳥取地震が起こっています。昨年1年間で,震度5以上の地震が30回以上も起こっているのです。何か大きな地震が起こる前兆のようにも感じます。今もっとも心配されているのが,「南海トラフ巨大地震」です。南海トラフは,東海から九州南部まで続くプレート境界で,次の発生は2030年頃とも言われています。また,30年以内に起こるとも言われています。マグニチュード9以上(阪神・淡路大震災:M7,東日本大震災:M9),震度は京都市で6強と言われています(阪神・淡路大震災では京都市は震度5)。太平洋側の広域にわたって起き,津波の高さは20mを超えるとも危惧されています。今後,いつ・どこで起こってもおかしくはないということを,忘れないでほしいと思います。
 災害時の心がけとして,「お・は・し・も」が言われています。「押さない・走らない・しゃべらない・戻らない」の頭文字で,阪神・淡路大震災の教訓として全国に普及しました。今回は授業中を想定しての避難訓練でありましたが,いつ・どこで起きるのかわかりません。休憩時間,部活動の時,また登下校中,学校にいる時・・・。家に一人でいるときかもしれませんし,また外出しているときかもしれません。いろいろな場面・場所を想定してもしもの時のことを考えておくことが大切です。
 今日の訓練のように,先生や大人の指示があるとは限りません。自分で「考え」「判断」し,冷静に「行動」することが大切です。ここでも「思考・判断・行動」が大切となります。普段の生活から,指示待ちにならないよう意識してほしいと思います。
 また,「天災は忘れた頃にやってくる。」,「備えあれば憂いなし」ということわざがあります。このことわざも教訓にしてほしいと思います。今日の訓練をきっかけとして,帰ったらお家の方と「災害時の備え・避難場所の確認」等を話し合ってください。皆さんの一言から,「備え」を始めてください。
 最後に,避難で一番大切なことは,「自分の命は自分で守る」ということです。この意識をしっかりと持って,万一の時に備えてください。

第3期 始業のことば

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 明けましておめでとうございます。
 平成29年がスタートしました。そして,今日,第3期の始業です。第3期の目標は何でしょうか?「なりたい自分の姿をイメージして」,心機一転,充実した3期を過ごしてください。その時には,目標にどれだけ近づいたかを,自分でしっかりと見定めることの出来る物差しが必要です。それが,「メタ認知」と言われる力です。自分を甘すぎず辛すぎず,冷静に見つめることの出来る力も身に付けていってください。
 さて,今年は酉年です。鳥にちなんだ絵本を紹介します。「ハチドリのひとしずく」という小さくて薄い絵本です。わずか17行のお話ですが,私たちに大切なメッセージを伝えてくれています。この物語は,南アメリカの先住民に伝わるお話しです。

 『森が燃えていました。森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました。でも クリキンディという名の ハチドリだけは いったりきたり くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます。動物たちがそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。クリキンディは こう答えました。「私は,私にできることをしているだけ」』

 実はこの絵本には副題があります。「いま,私にできること」とあります。燃えていた森を地球と考えてください。そうすると「地球温暖化」の問題になります。問題が大きすぎて,自分の非力さゆえに逃げ出してしまいたくなるかもしれませんが,「今,私にできること」を探すことが大切であるとクリキンディは私たちに教えてくれます。小さな鳥の大きな勇気に感銘を受けました。これは,12月に皆さんが人権学習で学んだ「人権問題」の解決に向けても確かな光を指し示してくれています。ここで,2年生の人権学習後(在日コリアンに対する差別)に書いた1人の女子生徒の作文を紹介します。

 『私は今まで差別を深く考えたことがありませんでした。自分には関係のないところで関係のない人達が行っていると思っていたからです。でも今回の人権学習で,自分もされているかもしれないし,しているかもしれないということを学びました。
 ヘイトスピーチを,前にニュースで見た時に,「こんなひどい人達がいるのか…」と思ったことがあったけれど,自分も声に出さないだけで,在日コリアンの人達など,自分たちとは違うところがある人達だと偏った見方をしていた時もありました。
 また,イメージや一部の人たちの言動だけでよく知らないことでも「きっとこんな感じなのだろうな…」と決めつけてしまっていることもありました。これらはすべて差別につながっていくと思います。
 よく知ったうえで,物事を考えたり発言したりしていかなくてはいけないと思いました。』

 「知らない」ということが偏った見方(偏見)や差別を生み出します。彼女は,『今,私にできることは「知る」ということ』と最後に記しています。小さいかもしれないけれど,確かな一歩を今踏み出しました。
 さて,人権問題を考えていくときに,次のように言われることがあります。
 「一人の100歩も大切だが,100人の一歩が大きな力になる」
わずか小さな一歩かもしれませんが,『今,私たちにできること』を考え実行に移していくことが,人権問題の解決には大きな力になります。「ハチドリのひとしずく」から学んだことです。
 
 さて,1年生は,3ヶ月後には後輩が入学してきます。2年生は,3ヶ月後には最上級生になります。そして3年生は,3ヶ月後には旅立ちの日を迎えます。義務教育最後の3ヶ月です。志を高く持って充実した日々を過ごしてください。
 最後に,アメリカの哲学者・心理学者である「ウィリアム・ジェームス」氏の言葉を紹介します。
 「意識」が変われば「行動」が変わる
 「行動」が変われば「習慣」が変わる
 「習慣」が変われば「結果」が変わる
 「結果」が変われば「未来」が変わる
即ち,すべての変容は「意識」変容からということです。皆さんの更なる成長を心より祈念しております。

                         平成29年1月5日
                        京都市立洛北中学校
                         校長 浜矢  全

新年のご挨拶

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  新しい年,平成29(2017)年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い致します。
 本日1月4日(水)より,活動を再開した部もあります。早速,今年1年の目標をチームで確認しておりました(ほほえまし光景でした)。
 いよいよ明日5日(木)から授業が再開いたします。子どもたちの「笑顔」がたくさん溢れる学校づくりに,教職員一同,更に邁進していく所存です。保護者・地域の皆様の温かいご支援を,今年もどうぞよろしくお願い致します。

 さて,第2期の終わりの全校集会で,「なりたい自分の姿をイメージしてください」とお話ししました。新年を迎え,決意を新たにしている人も多いと思います。お互いの「初志が貫徹」できるよう,暖かく厳しく切磋琢磨していける「学習集団」を目指していきたいと考えています。
 「今日」の続きとして「明日」があります。「明日」の続きとして「明後日」があります。そしてその延長線上に「将来」があると言われています。「将来」というと,ずっと先のことであり,現在とのつながりをあまり実感できませんが,「将来」は,「今日」,「明日」といった一日一日の積み重ねでできています。即ち,「今」と「将来」とはつながっているのです。このことをしっかりと意識して,「今を大切に」,「志を高く持ち」,第3期の一日一日を過ごしていってください。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。
                        平成29年1月4日
                        京都市立洛北中学校
                        校長  浜矢  全
(※ 写真は,仕事納めの昨年12月28日,今シーズン2度目の雪景色した比叡山の雄姿です)

H28年度 体育祭を終えて

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 皆さん,本日の「体育祭」,大変お疲れ様でした。
 天候が心配されましたが,素晴らしい秋晴れの下,「第65回 体育祭」を予定通り実施できましたことを大変うれしく思っています。「一生懸命は,かっこいい!」という洛北中学校の良き伝統を,皆さん一人一人の頑張りで,見事,体現してくれました。

 今年の「集団演技」「展示作品」も,完成度の大変高いものでした。これまでの練習や準備での充実度が伺えました。「縦割り競技」での上級生と下級生が協力し合う姿に,心が温かくなりました。また,各色の「応援合戦」も見応えがありました。たくさんの勇気と元気をもらいました。一生懸命“走る・演技する・応援する”,見ていて本当に“気持ちの良い”体育祭でした。

 本日の「体育祭」で,「平成28年度 学校祭」は終了します。学校祭のフィナーレを迎えた今日,是非皆さんに考えて欲しいことがあります。リオのオリンピック・パラリンピックで試合が終わった後に,選手の皆さんがインタビューで語っていた言葉です。競技種目は違いますが,共通の言葉がありました。それは「感謝」の言葉でした。家族に対する「感謝」,監督・スタッフ・チームメイトに対する「感謝」,そしてライバルに対する「感謝」・・・。「学校祭」が閉じようとしている今,皆さんも「感謝」の気持ちを持ってほしいと思っています。
 1・2年生の皆さん,皆さんをこれまで一生懸命に引っ張って来てくれた3年生に「感謝」です。また,3年生の皆さん,皆さんを信じてついてきてくれた1・2年生に「感謝」です。そして,全校生徒の皆さん,長い準備の期間中,協力を惜しまなかったクラスの友達に「感謝」です。そして最後にもう1つ。皆さんをいつも暖かく支えてくださった保護者の皆様に,そして皆さんを励ましいつも近くで見守ってくださった教職員に「感謝」の気持ちを持ってほしいと思っています。
 今日で「学校祭」は終わりますが,これまでの取組で学んだことを,是非,これからの学校生活の中で活かしていってください。

 ご来賓・保護者・地域の皆様に一言,御礼申し上げます。本日は大変お忙しい中,ご来校いただき誠にありがとうございました。最後まで,子どもたちに温かいご声援を送っていただきましたことに重ねて感謝申し上げます。今後も,本校教育への変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。
 また,地域・近隣にお住まいの皆様に一言,お詫びと御礼を申し上げます。本日の本番も含めましてこれまでの練習の期間,放送や音楽等で大変お騒がせいたしました。皆様の深いご理解に感謝申し上げます。

 生徒の皆さん,「一生懸命はカッコいい!」,皆さんの頑張りと健闘に大きな拍手を送ります。今後益々,光り輝いていくことを祈念しております。たくさんの感動をありがとう!
                       平成28年9月30日
                        京都市立洛北中学校
                         校長 浜矢  全

H28年度 文化祭を終えて

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 文化祭2日間,大変お疲れ様でした。皆さんのおかげで,「文化の秋」「芸術の秋」を満喫することができました。文化的質の高い,そして心に残る文化祭となりました。ご来校された多くの方々から,皆さんの頑張りを高く評価していただきました。皆さんを大変誇りに思いました。
 昨日の合唱コンクールですが,本当に心が震えました。どのクラス・どの学年の歌声も,見事な「心のハーモニー」を奏でてくれました。聞く側と歌う側が一体となった,緊張感あふれる合唱コンクールとなりました。中でも,「3年生の学年合唱」には,今年度も魂が震えました。3年生の皆さんはまた,洛北中学校の新しい歴史をつくってくれました。1・2年生の皆さん,新たな目標が出来ました。1年後・2年後には,昨日の3年生の学年合唱を越えてくれるものと期待しています。
 残念ながら賞を逃したクラスもありますが,決して下を向く必要はありません。自分たちのクラスにふさわしい色のメダルが,胸に光り輝いています。自信と誇りを持ってください。何よりも合唱コンクールの目標であった“クラスの絆”が深まったと思います。今後もさらに確かなものにしていってください。
 昨日の午後の舞台発表も,心に残るものとなりました。「1組」の皆さんの発表には,毎年たくさんのエネルギーをもらっています。今年も,普段の授業での一生懸命さが伝わってくる発表でした。トーンチャイムの温かな音色が,今も心に残っています。
 また,「合唱部」の透き通る歌声には,いつも心が癒されます。文化的レベルの高さを感じました。歌声の響く学校に,これからも力を貸してください。
 「演劇部」は,毎年,難しいテーマに挑戦しています。その迫真の演技に,会場の皆さんはいつの間にか,かたずをのんで見入っていました。
 そして最後の「吹奏楽部」の演奏は,会場の皆さんと演奏とが一体化した感動を覚えました。自然とアンコールの拍手が沸き起こりました。
 今回の発表で,合唱部・吹奏楽部の3年生は引退となります。引退を飾るにふさわしい,感動的な合唱・演奏となりました。3年間,本当にお疲れ様でした。(幕間の文化祭委員3年生の出し物も、会場全体が自然な笑顔に溢れました。)

 さて,本日の文化祭2日目ですが,どの「展示作品」にも創意工夫が感じられる完成度の高いものばかりでした。また,PTAの各委員会で作成していただいた「壁新聞」も見応えがありました。ご苦労様でした。午前中は,「星の王子様」を美しい影絵(シャドウ・アート)で鑑賞しました。
 午後からの各報告も完成度の高いものでした。夏休みに行われた「リーダー講習会」の報告もわかりやすくまとめられていました。講習会での話し合いの充実度が伝わってきました。今年度は,世界の社会問題に目を向け,自分たちにできることを考えてくれました。書き損じはがきの回収(1月実施)に,全校の皆さんの協力をお願いします。
 「図書委員会」の発表(ビブリオバトル)も,ユーモラスを交えながら,読書への興味をそそる内容でした。どの本から読もうかと,先生は迷ってしまいました。読書の秋にふさわしい発表であったと思います。
 「文化委員会」からの発表は,これまでの皆さんの「合唱コンクール」の練習での頑張りを映像にまとめたものでした。あらためて,合唱コンクールに真剣に取り組む皆さんの表情に感動しました。やはり「一生懸命はかっこいい」と思いました。

 さて,今日で文化祭は幕を閉じました。今年度の文化祭のテーマは「笑顔満祭」でした。皆さんのたくさんの笑顔を文化祭期間中に見ることが出来ました。
 さあ,明後日金曜日は「体育祭」です。学校祭のフィナーレを飾るにふさわしい最高の舞台です。洛北中学校の新しい歴史を,また全校の皆さんと一緒に創っていきましょう。

 最後になりましたが,保護者・地域の皆様,文化祭中には大変お忙しい中,ご来校いただき誠にありがとうございました。また,PTA本部役員の皆様,そして各委員会の皆様,文化祭2日間を支えていただきましたことに,重ねて感謝申し上げます。
 それでは生徒の皆さん,体調を整え,明後日の体育祭には万全の状態で臨みましょう!
                       平成28年9月28日
                        京都市立洛北中学校
                         校長 浜矢  全

H28年度 2期 始業にあたって

 まだまだ暑い日が続いていますが、授業を再開して3日目を迎えました。遅くなりましたが、8月23日(火)の全校集会でお話しした内容を以下に掲載します。
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 本日より第2期が始まりました。生活のリズムを早く取り戻し、決意も新たにスタートしましょう。
 さて、昨日「リオ五輪」が終了しました。「パラリンピック」は、9月7日から始まります。この間に、たくさんの感動をもらいました。日本選手の活躍・躍進にも目覚ましいものがありました。その中で、2つのエピソードを紹介します。
 1つ目は、体操「男子団体」、並びに「個人総合」で金メダルを獲得した「内村航平」選手に関わってのことです。その「個人総合」で金メダルを取った後の記者会見での出来事です。外国人記者が意地悪な質問をしました。
 「あなたは審判に好かれているから、いい得点が取れていると思って
  いますか?」
内村選手は、不快な顔も見せず、冷静に「ジャッジは公平だと思う」と話をしました。心が乱れない強さを感じました。審判を尊重する姿が、そこにはありました。次に、銀・銅メダルを取った2選手が、マイクのスイッチを自ら入れて、次のように話をしました。
 「伝説的な選手と、最高の闘いが出来たことが大事なんだ。無意味
  な質問だ・・・。」
スポーツマンシップの尊さを感じた瞬間でした。ライバルとして、しのぎを削りながらギリギリのところで闘ってきた選手同士が、お互いに尊敬(尊重)し合い、切磋琢磨してきた絆の素晴らしさを感じました。
 2つ目は、選手ではなく「男子サッカー日本代表のサポーターの姿」です。1勝1敗1分けで予選敗退後に、サポーターが自主的に競技場のごみを拾っていました。2年前のW杯でも同様の姿があり、世界から日本が賞賛されました。日本が世界に誇れる姿だと思います。
 オリンピックだけでなく、皆さんの「夏季大会・コンクール」で活躍すの姿からも、たくさんの感動をもらいました。現在は、多くの部が1・2年生の新チームとして活動していると思います。ここで、部活動に関わって、「2年生になって」という題で進級後みなさんが書いた作文を紹介します。

 『部活でかっこいい先輩になりたいと思う。入部したてのとき、私は先輩の姿がとてもかっこいいと思った。部活で先輩の姿を見て、初めて中学校っていいなと思った。私も「早く先輩になりたい」と思い、マジにがんばってきた。2年生になり後輩ができ、1年生に「かっこいいな、部活って楽しいな」と思ってもらえるようにしたい。学校行事でもあこがれてもらえるような先輩になりたい。』

 3年生の皆さんへの憧れが、更に自分を磨き、先輩のようになりたいという思いに変わったということです。1・2年生の皆さん、1年後、2年後にあこがれの先輩の姿に近づくよう、部活動で、また行事等で更に自分を磨きあげていってください。良き伝統を更に発展させてください。もう1名紹介します。

 『中学2年生は、学校にも慣れてきて友達も増えるので、中学校で一番楽しめるときだと思う。だからこそ、新しいことにどんどん挑戦することで、日々新しい自分を生み出していきたいと思った。私は挑戦することの1つとして、英検に挑みたいと思っている。まだ習っていない内容もあり、日ごろの勉強との両立は少し難しいと思う。でも、それを達成することで、自分に自信がつき、チャレンジ精神が成長すると思う。自信やチャレンジ精神は、社会に出たときに役立つと思う。』

 第2期のスタートである今日、進級した時の初心を思い出し、気持ちも新たにスタートしてください。「初心、忘るべからず」です。
 また、第2期は、「行事の2期」と言われています。最大の行事である学校祭の目的は、横のつながり(学級・学年の絆)、そして洛中の伝統である縦のつながり(学校の絆)をより強固なものにしていくことです。行事についてよく言われる標語に、「努力は足し算、協力は掛け算」があります。「努力」は、1つ1つ地道に積み上げていくことで、大きな成果が得られます。そして「協力」は、みんなでやっていくことで、2倍・3倍・4倍・・・の力になります。一人で味わう感動もよりも、何倍も大きな感動を味わうことができます。クラス全員の「協力」で、大きな感動を共有しましょう。

 夏休み中には他にも、「学習会」「クリーンキャンペーン」「生徒会リーダー講習会」等で、皆さんの頑張る姿がありました。
 「リーダー講習会」では、全体会や分散会での話し合いを通してより考えを深めていきました。そんな姿を見ていて、より良いものを作り上げるのに大切なものは何かがわかりました。それは、しっかりと考え(「思考」)、解決に向けてよりよい方法を見つけ(「判断」)、実行(「行動」)していくことです。この「思考」・「判断」・「行動」の繰り返しが大切になります。これは行事だけでなく、学習面でもいえることです。しっかりと心に留めておいてください。
 また、3年生の北校舎の階段を、今年も美術部の皆さんが「階段アート」として、きれいに仕上げてくれました。暑い中での作業で大変だったと思いますが、ペンキがはがれたいたところを塗り直し、地域の特色を感じさせてくれるデザインに仕上げてくれました。ありがとうございました。
 まだまだ暑い日が続きます。疲れをためこまず、水分補給には十分留意し、熱中症予防に心がけてください。
                       平成28年8月23日
                        京都市立洛北中学校
                          校長 浜矢 全

(※写真左は、「リーダー講習会」での全体会の様子です。また右側は、美術部による階段アートの写真です。)
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H28 修学旅行を終えて・・・

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 本日、3年生が修学旅行後、2日間の代休を過ごし登校いたしました。そして1時間目に、武道場で「修学旅行 解団式」を行いました。以下、感想を含めての校長からのメッセージを紹介いたします。
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 修学旅行、大変お疲れ様でした。
今年の修学旅行は、先生にとっても、大変思い出深い心に残る修学旅行となりました。行先が急遽、九州方面から信州方面へと変更になったということもありますが、3年生皆さんの行動のすべてが、「さすが3年生!」と感心させられたからでした。
 そんな素晴らしい修学旅行を、良き思い出として心の中にしまっておくためには、気持ちの切り替えが大切です。そこで、「3つの拍手」で、今年度の修学旅行の幕を閉じたいと思います。

 「1つ目の拍手」です。
修学旅行委員・代議員・各委員会の人たちの頑張りに対しての拍手です。
1ヶ月という短い準備期間でしたが、皆のために献身的によく頑張ってくれました。「一人一人にとって一生の思い出に残るように」と、貢献してくれました。その頑張りに、「拍手!」です。ありがとうございました。

 「2つ目の拍手」です。
それは、3年生の皆さん全員への拍手です。
方面の変更のみならず、2日目の雨の影響で、予定していた2種目の体験が中止・変更になりました。楽しみにしていた人もたくさんいたと思いますが、変更した種目も「一生懸命」に楽しんでいる姿がありました。臨機応変に対応してくれました。
 さらに、夜に計画していた「ナイト・バルーン」が、強風の影響で中止を余儀なくされました。その後、3年生の先生から、中止の連絡と謝罪の言葉がありましたが、その時に皆さんから自然と温かい拍手が、2度、3度と沸き起こりました。感動しました。皆さんの心の広さ・寛容さと、先生方との信頼関係の確かさを感じました。そんな「素敵な集団」に成長した3年生皆さん全員に「拍手!」です。立派でした。

 最後の「3つ目の拍手」です。
これも「感謝」の拍手です。誰に対してでしょう?そう、3年生の先生方です。急遽、方面を変更し、それからの1ヶ月間。深夜まで資料の準備や、何回も会議を重ねて、大きなけがやトラブルなく、皆さんを無事連れて帰って来てくれました。そのみなさんを想う深い愛情に「拍手!」です。お疲れ様でした。

 最後に、この修学旅行で培った力を、次の学校生活で活かしてください。すぐに、定期テストがあります。生徒総会もあります。最後の部活動の公式戦も控えています。そして、「学校祭」では3年生の皆さんが全校のリーダーとなります。この修学旅行で、皆さんの「集団としての高まり」と、「個人としての成長」を感じました。今後の更なる活躍を期待しています。
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 保護者の皆様には、方面の変更等で、この間大変ご心配をおかけしました。不十分な点も多々あったことと思いますが、子どもたちの確かな成長を感じ、子どもたちの力に支えられた「修学旅行」でありました。まさに「感謝」の一言につきます。ありがとうございました。
                       平成28年6月17日
                       京都市立洛北中学校
                       校 長 浜矢  全

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学校行事
3/9 給食申込締切
3/10 3年校外学習
3/15 第65回卒業証書授与式
生徒会行事
3/13 3年生を送る会
PTA行事
3/10 PTA後期総会 19:00
京都市立洛北中学校
〒606-0021
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