最新更新日:2024/05/01 | |
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京都芸術教育コンソーシアム
今月から南校舎の4階の教室を利用して,芸術専門で教職を目指す大学院生が公開制作を開始しています。これから彼らの作品が校内に展示されたり,一緒に制作活動をしたりします。この活動は,これから地域にも広げていきたいと思っていますので,よろしくお願いします。
関西から世界へ! 学びは生きる力!
9月9日,大阪市生野区で行われた「国連識字の10年 最終年の集い」に参加してきました。2002年に世界で8億8千万人の大人と若者が識字状態にないことが分かり,その数を半減することを目標に「国連識字10年」が設定されましたが,2010年にはまだ7億7千5百万人で,目標には程遠いものでした。日本でも2000年10月の国勢調査によると,「学校に行ったことがない」または「小学校を途中でやめた」と答えた人が全国に158,891人います。全国夜間中学校研究会の推定によると,義務教育未修了者,つまり中学校を卒業していない人は日本国内に百数十万人はいるということです。ところが,そのような人たちが学ぶことのできる夜間中学校は全国に35校(東京(8),神奈川(6),千葉(1),京都(1),大阪(11),奈良(3),兵庫(3),広島(2)の8都府県)しかありません。
今回の集会では,大阪,兵庫,奈良などの夜間中学校,自主夜間中学,識字学級などの生徒や先生たちが集まり,「私は学校へ行くことが夢でした」「すぐに忘れてしまう自分に失望する時もあるけど,学ぶことの喜びを感じる夜間中学校が大好きです」「学校に通うごとに新しい世界が開く」など,生徒から学ぶことの大切さを訴えました。卒業生からは「差別は人の命を奪う。私たちは差別のない世の中を作ろうと頑張ってきたのに,今“いじめによる自殺”が毎日のように報道される。どうしてこんな世の中になったんだろう」と嘆く声もあり,また一方「大阪では2009年から補食費がゼロ。勉強も大事だが,運動も大事」という声も。 学ぶことの尊さ,差別との闘い,そして夜間中学,識字学級や日本語教室の大切さを改めて考えさせられました。 |
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