京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
本日:count up9
昨日:22
総数:174835
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

夜間部 「道徳の時間」の様子!

画像1画像2画像3
 10月3日(月)に、「交流の時間」(30分間)を活用して、夜間部が道徳の時間に取り組みました。以下の自作教材をもとに、みんなで意見を出し合いながら、考えを深めていきました。(D−22 より良く生きる喜び)

 夏休みが終わったある日の夕方、○組のAさんが、残暑が厳しい中、いつものように登校してきました。「先生こんにちは、今日も蒸し暑いですね。私ら年寄には、学校の行き帰りがしんどいですわ」。話はかわりますけど「きのうの文化祭の群読練習のことやけど、日本語もうまく話せないのに、中国語や韓国語で話すのは難しすぎます」「じょうずにできるか、ものすごう心配で夜も寝られませんのや」などと言葉を交わし、教室へゆっくりと歩いて行きました。
 文化祭の群読発表まで残すところ、あと十日にせまった日に、○組のAさんが「9月に入ってから、ずーっと練習してきたけど・・・・・」「いつ自分が声をだしたらいいかわかず、他の人が話す所で自分の台詞を読んでしまう」「みんなに迷惑をかけてしまうし、文化祭は休もうと思うんです」と言いだしました。
 担任の先生は、Aさんに心配しなくても、もう少し練習したら、じょうずにできるようになるから、がんばって練習を続けようと、Aさんを励ましました。文化祭の群読発表の前日リハーサルの日も、Aさんは失敗しないか心配そうな表情を浮かべながら帰宅するため校門を出ていきました。
 いよいよ発表の当日をむかえました。Aさんだけでなく夜間部のだれもが、緊張した面持ちで出番をじっと待っていました。ブザーの音がブーと鳴り響き、いよいよ群読の発表が始まりました。いよいよAさんが台詞を話す場面になりました。担任の先生も学級の仲間も緊張した面持ちでAさんをじっと見つめています。
 この時のためにがんばって練習しつづけきたAさんの台詞を読む声が、会場の隅々に響きわたりました。その声は、練習の時以上に、滑らかで豊かな自分の思いが込められた素晴らしい声でした。群読の発表につづき「四季の歌」の合唱が終わり、大きな拍手に包まれたAさんの顔はとても満足気な優しい表情にあふれていました。

 「Aさんは、どのような気持ちだったのでしょうか?」という先生の問いかけに、「練習したらうまくできるようにかるかな」「練習してもうまくできひん」「いつ台詞を言っていいのかタイミングがつかめない」「文化祭は欠席しようかな」などと発表がありました。

 「当日、練習の成果を発揮できたAさんは、どのような気持ちだったでしょうか?」という先生の問いかけに、「休まずにやりきって良かった」「自分もやればできると満足感を得た」「うまくできて良かったという安心感をもった」「これからも何事にも頑張ろうと勇気を得た」などと発表がありました。 

 文化祭という大きな行事をやり遂げて、「生きる喜び」をかみしめられたのではないかと感じました。そのことをみなさんで話し合えたことで、みなさんの思いや考えがさらに深まりました。 

岡山県議会の方々が視察に来られました!

画像1画像2
 10月3日(月)に、岡山県議会の13名の皆様が、本校に視察に来られました。
 はじめに、県議会の代表の方から、趣旨のご説明を受けました。その後、校長の私が「洛友中学校のコンセプトや概要、義務教育未修了の背景、夜間中学校の現状とこれから、昼間部について、自尊感情をたかめるために」という流れでお話しさせていただきました。

 また、施設等の見学をしていただいた後に、(1) 夜間部生徒の国籍、(2) 授業形態と教材、(3) 卒業生の進路状況、(4) 問題行動、(5) 本校の校歌などについて、質疑応答を行いました。
 不登校を経験し克服しようとする昼間部生徒と様々な事情で義務教育を修了することができなかった夜間部生徒(形式卒業生を含む)が、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校について、ご理解いただけたかなと思っております。
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

学校案内

お知らせ

夜間部生徒募集案内

学校だより

昼間部(5組)通信

学校評価

学校いじめ防止基本方針

京都市立洛友中学校
〒600-8383
京都市下京区大宮通綾小路下る綾大宮町51-2
TEL:075-821-2196
FAX:075-821-2197
E-mail: rakuyu-c@edu.city.kyoto.jp