京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/01
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

チャンゴをたたこう! 〜多文化学習〜

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 11月18日(火),異文化の理解を深めることを目的に,東九条マダンのみなさんに来ていただき,全校で朝鮮半島の楽器であるチャンゴで音楽を楽しみました。
 チャンゴは,農楽や民謡,舞踊などの伝統芸能をはじめ,宮廷音楽や歌曲にまで幅広く演奏されています。左右両面に皮が張ってあり,それぞれ素材も音色も奏法もちがいます。たたき方を指導していただいたり,一緒に踊ったり,「アリラン」を歌ったり,昼間部と夜間部とが一緒になり,楽しいひとときを過ごすことができました。

「修学旅行」(和歌山への旅)の思い出

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【稲むら火の館】(○は夜間部,◇は昼間部の感想)
○私はこんな目に遭ったら怖いと思います。
○たくさんの村人を助けたことがえらいと思う。
○事前の予防が何でも一番。地震も火山噴火も,犠牲は最小限に。
○現在の防災技術とかの展示とかもあれば良いかな。
◇おもしろさというよりは学んだという感じでした。
◇津波などの災害はこわいなあと思った。

【京大水族館】
○見学に行く道で,海が見えるのですっとしました。
○いろいろな生物が見られ楽しかった。
○ 珍しかったです。
○見学ルートがほぼ一本道で,迷わず全部見て回れたの良かった。
◇珍しい魚を見ることができて楽しかったです。
行く前のイメージより良かったと思います。
◇たくさんの魚がいてキレイだった。

【千畳敷】
○千畳敷見学,初めて見ています。うつくしい。
○海の景色美しいです。
○ 落書きがひどかったのが残念。
○雨がやんで良かった。
◇ 海がすぐそばで見られてよかった。
◇京都にいると味わえない開放感でした。

【アドベンチャーワールド】
○とても迫力あって,とても感動しました。
○中に入って野生の動物見ると感じると思います。イルカの演技楽しかった。
○ケニア号で一周。動物を見た。私はオーシャンビューホイール乗った。入場券700円。周遊一周15分。最高。周囲の動物や建築物や海など見た。
○全部見きれないほど広かった。もっと時間が欲しかった。
◇時間が短かった。
◇ホワイトタイガーの写真が撮りたかった。
◇ふだん動物と触れ合う機会がないので新鮮でした。

【レクレーション】
○おもしろかった。絵描くのおもしろかった。
○「ごめんなさい&ばんざいじゃんけん」のゲームは楽しいね。
○今年,一番のよい遊びです。楽しかった。よかったです。
○言葉は通じなくても一生けん命手ぶりで,理解できたと思います。

【バス・休憩など】
○バスの中でもっとにぎやかにおしゃべりなどしたかった。
○広いところに座れてよかったです。
○ バスガイドさんがよかった。
○車内での先生の話をもう少し静かにまじめに聞いたらと思います。

【全体を通しての感想】
○5組の若い子たちともう少し交流できれば…。
○今回の旅行はよかった。私は最後,残念です。
○楽しい修学旅行でした。先生一同生徒さんにもお世話になりました。ありがとうございました。
○今年のレクレーションとてもたのしいおもいでになりました。
○途中の添乗員の話。1994.9.4関西空港開港。私は日本にきました。大受団地に9.4引っ越した。思い出しました。うれしかったです。
○私もみんなといっしょに行きたいと思います。来年は行けるように頑張ります。
○楽しかったです。…沖縄もいいとおもいます。
○次は北海道に行きたい。
◇景色がきれいなところや,動物がたくさんいるところに行けてよかった。
◇楽しいだけでなく,勉強できる場所もいくつかあったのがとても良かったと思います。
◇イルカショーが一番楽しかった。

「学びの原点」,これからの夜間中学のあり方…

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 11月6日には佛教大学の学生さんが,12日には「生徒指導マネージメント研修」の市内中学校の先生方が,そして14日には園部高校の先生方,立命館大学の学生さん,さらには京都府教育委員会の先生方が相次いで本校に来られました。洛友中学校のことや全国にある夜間中学校で学んでいる生徒さんのこと,これからの夜間中学校のあり方などについて勉強をされたあと,夜間部の授業にも入り交流していただきました。そして帰りには,夜間部の皆さんへのメッセージをいただきましたので,一部になりますが紹介します。

(佛教大学の学生さん)
 わからないところがあって「難しい」と言いながらも一生懸命に教科書を読んで,言葉の意味を理解しようとしている姿が印象的でした。教室の雰囲気がとても優しく感じました。校長先生のお話に心を打たれ,これまで夜間中学校が近くにあった(岸城中学校)のに知らなくて,歴史や現状,生徒さんについて知ることができて良かったです。私も学びたいという気持ちを持って学んでいきたいです。応援しています(^o^)
 皆さんがむずかしい問題を一所懸命解いている目,問題にいっぱいいっぱい時間をかけて,ようやく正解できたときのキラキラした目,次の難しそうな問題に向けたやる気に満ちた目…どの目も勉強することが楽しくて楽しくて仕方ない,魅力あふれる目でした。そばで教えさせていただいて,「こんなに勉強って楽しんだ!」と思うことができたのは初めてでした。
 「夜間中学校はあってはならない存在であり,なくてはならない存在」戦争や差別問題が落とした暗い影であるが,「学びを深めたい! わからなかったことをもっと知りたい!」と今も目を輝かせる生徒の方々の太陽である。そのような矛盾をはらんだ夜間中学校の姿を垣間見ることができました。
 今日はとても楽しみでした。勉強の意味はこれまで全然考えませんでしたので,これから私もその意味を考えていこうと思っています。中国からの生徒と一緒に分数の勉強をしました。この生徒は日本語が大変だと思います。もし,中国語と日本語が一緒にわかる人がいれば…。機会があれば,ボランティアに参加したいです。(中国からの留学生)
 日本人だけでなく,中国の人も夜間中学校へ通っていることを知りました。歴史は変えられないですが,みんな平等です。学ぶ権利も同じようにあります。それは年齢に関係ないと思います。もちろん,性別もです。私は学ぶことの大切さを教えられるような先生になりたいです。

(市内中学校の先生)
 研修に来させていただいて,このような感想を持つことが許されることではないかもしれませんが,今日は心から感動しました。「学び」が「手段」になっていないかという言葉は特に印象強かったです。学びは人の人生までも生き返らせることのできるエネルギーがあることを知りました。明日から改めて現場で「学び」についてよく考えながら,子どもたちと過ごしたいと思います。
 「学び」ということが,嬉しいことであり楽しいこと,そして幸せであるということを聞いて,その点が今の子どもたちにあるのだろうかという疑問を持ち,私自身も考えさせられる点であった。そのことを頭に置いて,学びことが楽しく嬉しくなる授業づくりを心掛けていきたいと思う。教科の楽しさを伝えられるよう,まず自分が学び,生徒たちが学ぼうと思える授業づくりをしたいと思う。.
 「ひらがな にっき」のように,字を書くことが当たり前ではないということ,そして「学校は当たり前にあるのではなく,必要とされているからあるんだ」ということに深く考えさせられた。自分の学校の生徒にも,いろいろなことを考えさせ,感じさせ,楽しいという感情を持たせ,心に火をつけたいと思いました。
 「学びの原点」という言葉を,実際に授業を見させていただく中で痛感しました。また自身の「学び」というものに対する視野の狭さや普段の授業に返して反省すべき点を多く感じました。あのような“あたたかな”授業を見させていただいて,大変良い刺激になりました。

(立命館大学の学生さん)
 現在,公立の夜間中学校は全国8都府県にしかなく,それは学びの場を必要とする人々の人数からするとあまりにも少なく感じた。文科省の夜間中学校を最低でもそれぞれの都道府県に1校というのは良い取組だと感じた。
 大学に入り,夜間中学校の存在を知ったが,もっと早くから多くの人にこのような学校が存在していることを知られてほしいと思った。生徒さんの前で文章を読ませてもらったが,拍手をいただき,講義で言っておられた「自己有用感」を僕自身が感じることができた。

(立命館大学の先生)
 私は授業づくりに関心があるので,今回の英語の教材でNew Horizonなどを使いながらも,生徒さんの背景に結びつけて,中・韓の言語を引き合いに出しながらの授業は大変興味部会ものでした。また,歴史では日本の加害の側面を真正面から扱うこと,その際の先生の言葉に私が受けてきた歴史授業の一面性や自分自身の歴史観・文化観の浅さを思い知らされました。

(園部高校の先生)
 生徒の皆さんが先生の言葉に集中して,ある人は身を乗り出して聞いている姿が印象的でした。先生自身が教科を教えるのを楽しんでおられるように見え,良い雰囲気だなあ思っていました。ついつい説明ばかりになってしまったり,何か将来のための目的意識ばかりが先に立つ勉強を生徒にさせてしまったり,自分は「学びの原点」を見つめているのだろうかとふりかえる大切な機会になりました。

宿泊学習 〜和歌山の歴史や風土を学ぶ旅〜

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 11月9日〜10日の1泊2日,昼間部と夜間部合同で,和歌山方面へ宿泊学習に行ってきました。日常の学校の授業では,教科書や資料,または映像を使って様々な学習を行っていますが,実際にその土地に行き,歴史や文化,自然を実際に自分の目で確かめ,肌で感じること,そしてその空気を吸い,風やにおい,景色などを五感で感じ取ることが宿泊学習の一つの目的です。今回は「命やくらしを守ること」や「人と動物と自然とのふれあい」をテーマに学習してきました。

【津波防災教育センター「稲むらの火の館」】
 1855年の安政の大地震津波時,その命の火で多くの村人を救った紀州広村(現在の広川町)の濱ロ梧陵について学習してきました。3D映画や展示を通して,地震や津波の恐ろしさ,その教訓から私たちが普段から備えておかねばならないことなど改めて気づかされました。万が一に備え,これからもより多くの知識を身につけていかねばなりません。

【京都大学「白浜水族館」】
南紀の海は生きものの宝庫。そこで育まれた様々な生きものの姿を間近で観察してきました。たくさんの種類の魚や無脊椎動物が展示され,その数は500種にも上ります。また,ここは日本では珍しい大学附属の水族館です。

【千畳敷】
 それまで降っていた雨もこのときだけピタッとやみました。やはり私たちの日頃の行いですね(^^) 千畳敷というのは畳を千枚敷けるほどの広さであることからこの名前がつきました。砂岩からなるスロープ状の岩盤で,とても柔らいため,打ち寄せる波の浸食を受けてこのような地形をつくりました。皆さんは,岩にたくさんの落書きがされていたのに気がつきましたか? とても柔らかい岩だから硬貨でも簡単に削れてしまいます。残念なことですが,心無い者による落書き被害が後を絶たないそうです。私たち自身,モラルを大切にしていきたいですね。

【アドベンチャーワールド】
 「人と動物と自然とのふれあい」をテーマに,イルカやアシカのライブを楽しめるマリンワールド,野生動物を間近で見られるサファリワールド,小動物とのふれあいや遊園地も楽しめるエンジョイワールドがありました。大きな生きものから小さな生きもの,陸の生きもの,海の生きもの…。地球上のたくさんの種のいのちを感じられたのではないでしょうか。そして,大迫力のイルカショー。イルカの運動能力と知力,それをトレーニングして一緒に演技されていたお姉さんやお兄さん,すごかったですね。

宿泊学習 〜非日常の中で互いをよりわかりあう旅〜

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 もう一つの大切な目的として,いつも一緒にいる仲間の良さを見つけることがあげられます。日常生活では,なかなか見つけにくいことも,いつもと違う場所でこそ発見することがよくあります。今回の旅,バスや旅館の中など,寝食を共にし,語り合ったり,思いやったり,仲間と共に過ごすことの素晴らしさを感じ取ることはできたでしょうか。昼間部と夜間部の交流も楽しくできたでしょうか。人との出会いや仲間の大切さの再発見は,自分の良さも再発見させてくれるものです。

【レクレーション】
 1日目の夕食後,「絵を正確に伝えよう」「京都タワーより高く!!!」「割りばし脱出ゲーム」「ごめんなさい&ばんざいじゃんけん」のゲームを行い,昼間部も夜間部も一緒になって楽しみました。とても盛り上がり,笑顔がいっぱい見られました。終わってから「あ〜楽しかった」という声がたくさん聞こえました。

東九条マダン

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 11月2日(日)東九条マダンが元山王小学校で行われました。“マダン”とは“広場”の意味で,「東九条で,韓国・朝鮮人と日本人がひとつのマダンに集い一つになって,みんなのまつりを実現したい」…このような思いをこめて名付けられました。
本校も文化祭での展示物などを出展しました。

「勉強 〜意味を考えて〜」 京都市中学校弁論大会

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 11月1日(土)に京都市中学校弁論大会「語ろうよ,あなたの心を」が総合教育センター永松記念ホールで行われました。本校からは開校以来初めての参加ですが,観客を心から感動させる見事な発表でした。「勉強〜意味を考えて〜」と題し,彼女が夜間部の皆さんの学ぶ姿から感じた,中学生らしい素直で純粋な気持ちがあふれています。


 みなさんは、自分がなぜ勉強しているのか、本気で考えたことがありますか。「高校に入るため」「いい会社に入るため」…そんなふうに考えている人もいるのではないでしょうか。私は、考えたことがありませんでした。「勉強は、しかたがないからやる」「勉強は義務だ」と漠然と感じていたと思います。小学校の友達はこう言いました。「勉強っていうのは、将来豊かな生活を送るための、いわば踏み台のようなものだと思う。だから、我慢して勉強するの」そうか、そういう考え方もあるのか。でも、彼女は、今我慢することで、その見返りが手に入る、と言っている。もう少し別の考え方もあるのではないか、と、そのとき私は思いました。これが、私が勉強の意味を考えるきっかけとなりました。それ以後も私は、「義務だ」と感じながら、勉強に取り組んできました。だから、体調がすぐれず、学校に行けないときには、「私はやるべきことをやっていない」と、自分を責める気持ちで苦しくなっていました。
 今、私は洛友中学校に通っています。洛友中学校には、私たちが通う昼間部のほかに、夜間部があります。そこでは、様々な事情により学校に通えなかった、三十代から八十代の人たちが学んでいます。その大きな事情というと、やはり戦争や差別が挙げられます。外国籍の方もたくさんいらっしゃいます。中には、日本語を話すのが難しいという方もおられます。私たち昼間部は「交流の時間」に夜間部の生徒さんと一緒に活動したり、授業を受けたりしています。みなさんとても熱心に、楽しそうに学習しておられます。夜間部の生徒さんは、どうしてあんなに楽しそうなのだろう、と私はいつも思っていました。
 そんなとき私は、夜間部の生徒さんの文集の中に、こんな言葉を見つけました。「私は、学びたいから学ぶのです」心の底から学びたい、夜間部の生徒さんにそう思わせた勉強は、ものすごく価値と魅力のあるものに違いない。勉強というものへの考え方が、私の中で大きく変わっていきました。それまでの「勉強は義務だ」という考え方が、ひどく狭いものに思えてきました。私の友達は、「勉強は見返りを求めてするもの」と言いました。しかし、夜間部の生徒さんは、勉強そのものを心の底から楽しんでいる。そこが大きな違いなのだとわかりました。
 校長先生の「洛友中学校には学びの原点がある」という言葉の意味も、そのとき理解できた気がしました。勉強は人生においてずっと続くものです。だから、義務ではなく、心の底から学びたいと思える勉強を私もしてみたい。それが見つかったとき、私のほんとうの勉強がスタートします。みなさんは、勉強の意味をどのように考えておられますか。人はなぜ勉強するのだと思いますか。私は、まだ答えにはたどり着いていません。けれど、勉強の意味を本気で考えたことで、私は確実に成長できたと思います。
 「洛友中学校という場所」「学びたいから学ぶということば」は、私にとって大切な原点です。これからもっと考えて考えて、納得できる答えを必ず見つけたいと思っています。


(中大路指導主事の講評より)
 「中学生は勉強することが当たり前。勉強することは将来のため」と考えている人にとっては,彼女の弁論は非常に衝撃的であったと思います。彼女は洛友中学校に通い,夜間部の生徒さんと出会って交流することで,本当は勉強することは価値があり,魅力があることだったと気づいたのですね。そう,将来のためだけではなく,勉強には知る喜びや学ぶ楽しさというものがあると私は思っています。皆さんはどうでしょうか。


      見事! 3位入賞(会長賞)
 しかし,これはあくまで結果。もちろん,彼女は入賞するためにこの大会に参加したわけではありません。自分の思いを語りたい,聴いてほしいという思いで参加し,緊張しながらも楽しんで取り組み,発表することができました。これこそ,夜間部の皆さんの「学び」に通じるものではないでしょうか。私たちは,この発表を通してかけがえのないとても大切なものを得ることができました。本当におめでとう。そして,感動をありがとう! この大会に出ると言った彼女の勇気ある決断に心から拍手を送ります。
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