京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

「くず〜い 屑屋でござい」(前進座公演)

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 10月30日(水)文化庁の「文化芸術体験事業」で前進座に来ていただき公演を行いました。全校生徒はもちろん,保護者や家族,地域のみなさんもたくさん来ていただき一緒に楽しみました。題目は「くず〜い 屑屋でござい」…江戸時代の裏長屋を舞台に繰り広げられるユーモアたっぷりの楽しいお芝居です。
 最初,長屋の大家さんが登場して,江戸の暮らしを解説していただき,本校生徒3名が舞台に上がって,「あーさりー しじみ」「あまーい あまーい あまざけ」「きんぎょーぇ きんぎょー〜〜〜ー」など,江戸時代の行商人の役をさせてもらい,それを見事に演じることができました。また,よく発達していたと言われる江戸時代のリサイクルの話,お芝居で使われる三味線の話など,とてもわかりやすく説明していただきました。
 そして,いよいよお芝居の開演。正直者の屑屋と,これまた正直者の若侍や武家女房がおりなす心温まる物語です。ある日,屑屋が裏長屋の武家女房から仏像を買い,仕事に精を出していると,若侍の目に留まり,その仏像はすぐに売れてしまいます。ところがその仏像から50両もの小判が出てきて,大家さんも巻き込み大騒動になっていきます。
 江戸時代に暮らす人々の温かい人情と人を思いやる心が気持ちよく伝わってきました。日頃何かとストレスを感じる現代社会に生きる私たちにとって,とても心が癒される思いがしました。


【お礼の言葉】(生徒会長より)
 前進座のみなさま,ありがとうございました。私たちは,9月のワークショップが楽しかったので,今日の本番をとても楽しみにしていました。本物の演劇は,やはりすばらしいです。言葉も衣装も,大道具,小道具まで,本当に江戸時代にタイムスリップしたようで,昔の人々の暮らしがよくわかりました。
 私は,屑屋さんの人柄がとても印象に残り,そしてまた屑屋さんの登場するシーンがこれもとても印象深く,まるで自分自身が江戸時代に迷い込んだんじゃないかと思ってしまいました。
 今日は,私たちの家族や地域の方々も一緒に楽しむことができました。本当にありがとうございました。これからも楽しくておもしろい,心に残る演劇を見せてください。そして,また私たちの学校や地域に来てくださったらうれしく思います。今日は本当にありがとうございました。

【柳生慶介さん(屑屋さん役)より】
 私たちは,これだけ年齢幅のある中学生にお芝居を見ていただくのは初めてで,とても緊張していましたが,みなさん集中して見ていただき,笑っていただき,演じる私たちの方こそ癒していただきました。

『学校』の存在,『学び』の意味 …高校の先生が研修

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 10/2(水),京都府立園部高等学校の教職員が,本校へ研修に来られました。園部高校では毎年,生徒たちに人権学習を行っていますが,その前にそれを指導する先生方自身が,洛友中学校の夜間部の皆さんの学ぶ姿から「学ぶ権利」について勉強に来られたのです。その時に書かれた感想や夜間部の皆さんへのメッセージを紹介します。

○ みなさんの温かさと一生懸命さを感じました。漢字や数学,社会の授業で間違いを恐れず,参加されている姿を見て,本校の生徒もこれくらいの意欲をもってもらえたらと思いました。「学校」,「学び」の意味についても考えさせられる時間でした。「学校は必要とされてはじめて存在する」という言葉にはっとさせられました。生徒も大人も学ぶことで人生が豊かになることを感じさせられました。

○ やはりというか,法律にある権利を保障されていなかった人たちがまだまだおられることを感じるとともに,日本の国の理想と現実のギャップを感じます。しかし,その不利益を被ってきた人たちが自らの意思で学びたいと感じて学びに来るパワーはすごく前向きなものだと思いました。

○ ふだん何気なく使っている文字は,普通に何となく書けるようになって,「書けて当たり前」という意識で大部分の日本人はいると思う。授業参観で見させていただいた生徒さんは一人一人が輝いた目をされていて,もっと漢字が書けるようになりたいとか,上手に書けるようになりたいという強い思いを感じることができた。そのような思いを持ち,毎日学ぶ楽しさを体感しながら勉強している人がおられるということをまず知ることがとても大切だと思いました。子どもたちに夜間部の生徒さんの様子をまず伝えて,そこから歴史や人権について,グローバルな視点を持ちながら,生徒ともに学び合っていきたいと思います。

○ 学ぶという姿勢,学びたいという気持ちを持って授業を受けてらっしゃる姿を拝見し,私たちの方がパワーをいただいたように思います。私が小学生の時の担任の先生が「人間は一生勉強だよ」と言われていたのを改めて思い出させていただいた一日でした。昨日より今日,今日より明日。違う自分が待っています。卒業まで日々精進していかれることを祈念いたしております。

○ 生き生きと学ばれているみなさんの姿を見て感動しました。意欲,やる気を見失いがちな本校の生徒にみなさんが学ばれている様子を紹介し,学ぶことの楽しさ,おもしろさ,意味を考えてもらう機会にしたいと思います。勉強は難しいこともあると思いますが,今日見せていただいたみなさんのやる気とパワーで克服してください。

○ 学びことって,本当にこれなんだ…と,私も一緒に学びたい…と思ってしまいました。先生方も,色々工夫されて授業を進められているんだ…と,すばらしい授業を見せていただきました。

島根県高津中学校から メッセージ!(9/18交流会)

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 9/18(水),今年も高津中学校のみなさんが修学旅行で本校に来て交流会を行いました。高橋教頭先生から話を聞き,夜間部の授業に入って見学をしたり,一緒に授業を受けたりしてもらいました。先日,高津中学校の生徒の皆さんからお礼の手紙とメッセージが届きました。

○ この前は,貴重なお時間をありがとうございました。私が心に残っているのは生徒さん達です。私は国語の授業を見学させていただきました。生徒さんは,誰一人いやな顔をせず,授業に取り組んでおられました。そして,私たちが教えてあげたら「ありがとう。ありがとう」と何回も言ってくださいました。終わったあと,「楽しかった。また来てね」と言ってくださいました。私はすごく心打たれました。差別で,戦争で,勉強ができず,今一生懸命勉強されている方々を見て,悲しくなって,そして自分が情けなくなりました。それは,生徒さんに「今,勉強できることはありがたいこと。だから,勉強頑張って」と言われ,自分の勉強の態度を見直しました。教えていただいたことをこれからの生活にいかしていきたいです。本当にありがとうございました。

○ 私たちに貴重な時間をくださってありがとうございます。そのおかげで,たくさん学ぶことができました。私たちが一緒に勉強した生徒さんに,わからないところをきかれて教えると,「ありがとう」と言ってくださり,「遠くからわざわざ来てくれてありがとね」とか,気づかってくださったりして,とてもうれしい気持ちになりました。私たちが行ったクラスの人たちは,誰も「面倒くさい」とか「いやだなあー」とか思ったり言ったりしている人はいなくて,みんな自分から「やりたい」「学びたい」と思って授業に取り組んでいて,見習いたいと思いました。授業に対する好奇心や物事がわかったときの喜びを私は忘れていました。洛友中学の人を見て,私も好奇心や喜びをもちたいと思いました。それと同時に,みなさんのように私たちと同じ年頃で働いて,勉強を習えない人がいないようにしなきゃいけないんだ!! と思いました。本当にいい勉強をさせてくださってありがとうございます。この気持ちを忘れないよう,授業に取り組んでいきたいと思います。

 その他,「私たちが,今学校で勉強できているということはとてもありがたいことなんだ」「当たり前のことを当たり前にできることは,実はとても幸せであることに気づきました」,「私たちのクラスとは,全然違う空気でびっくりしました」などの感想を寄せていただきました。
 今でも,戦争や差別に苦しむ人たちは世の中にたくさんいます。それは,遠い外国の話ではありません。そんな世の中を変え,明るいこれからの未来を創っていくのは,高津中や本校昼間部の若い皆さん,あなたたちです。
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