京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

「命の尊さ」「協力すること・絆の大切さ」

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 11月22日(金)「命の大切さ〜東日本大震災が教えてくれたこと〜」と題して,宮城県の塩竃市立浦戸中学校の教頭である伊東毅浩(いとうたかひろ)先生を招いてお話を聴きました。伊東先生は,3.11の震災時は,気仙沼市教育委員会に勤めておられ,市役所の屋上から,車や建物が街の中を流れていく様子を目の当たりにすることになります。そして,翌日から自ら避難所の責任者となり,800名の命を預かるという体験をされました。震災時の様子を聞かせて欲しいという要望に応えて,全国を「語り部」として回り,「命の大切さ」を中心テーマとして,全国各地での講演や授業を行い,本校が81回目ということです。
 講演会ではスライドで,当時の気仙沼を中心とする様々な震災の写真や動画を見せていただきました。今も「お守り」として,持っているという駐車券。あと12分遅く同じ道を通っていたら…。生死の境を分ける経験をされた伊東先生のお話には,命の大切さや人に接する優しさが伝わるエピソードが数々ありましたね。体育館で配られたビスケットの話…前の日から何も食べていないにもかかわらず,1枚多くとりすぎたから返しに来られた人。その人の生き方に感動しました。
 「この世にいらない命など絶対にない!」という言葉は,とても説得力があり,私たちの心に力強く響きました。

             【お礼の言葉】
 伊東先生、今日は私達のためにわざわざ洛友中学校にお越しいただいて本当にありがとうございました。
 今日の伊東先生のお話を聞いてすべてが心にしみました。人と人をつなぐものは「心」であるということ。その「心」と「心」が通じ合うことが「絆」となるということ。その「絆」が生きていく私達にとって大きな力にかわること。それが人間にとって一番大事であるということがよくわかりました。
 貴重な体験をわかりやすく私たちにお話しいただき本当にありがとうございました。
                  京都市立洛友中学校 生徒会長

中国楽器とピアノの夕べ 〜心をつなぐ調べがあれば〜

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 11月18日(月),「アジアの伝統楽器である二胡などを中心とした演奏を通して,中国,韓国・朝鮮,日本の音楽や楽器等について学び,異文化交流を深める」ことを目的に,“Bon ami(ボナミ)”のみなさんに来ていただき,全校で音楽を楽しみました。“Bon ami”とは,フランス語で“親友”という意味で,友だちの輪が大きく広がることを願って,洋楽・邦楽・中国音楽など幅広いジャンルの演奏活動をされているグループです。
 「金蛇狂舞」「トラジ・アリラン」「ジャスミン」「朧月夜」「川の流れのように」「母さんの歌」などの演奏を聴き,3組のYさんと1組のTさんが,それぞれアコーディオンと二胡で“Bon ami”と共演! 「星影のワルツ」や「彩云追月」など素晴らしい演奏を披露してもらえました。
 また,夜間部には,幼いころ育った国や故郷を想い,遠方で暮らす親や子を思い出していた生徒さんもいると思います。リクエストとともにそのような思いを事前に書いてもらい,曲の合間に紹介しながら,みんなで鑑賞しました。

「ジャスミン」
中国にいた時は,忙しくて歌うことはありませんでした。日本に来てからみんなと歌うようになりました。小学校で勉強したなつかしい歌です。

「まりと殿様」
小さいときに学校に行けなくて,字がわかりませんでした。他の子どもが楽しそうに「まりと殿様」を歌っていました。でも,私は歌いたくても歌えませんでした。

「川の流れのように」
両親は私が8歳のとき亡くなりました。悲しいとき,いつも歌を歌って明るく生きてきました。美空ひばりさんの曲を聴くと故郷を思い出します。ふるさとは舞鶴。青春の思い出がいっぱいあります。友だちがたくさんいて楽しい思い出がよみがえってきます。

「母さんの歌」
私は母と早く別れたので,お母さんが恋しいという気持ちがあります。「お母さん」のことを歌われた歌が心の中に残っています。

「いつの日君来る」
この歌は中国の古い民謡です。君といつの日か逢えるという希望を捨てずに待っています。という歌の内容が好きです。

お香の楽しみ方 〜匂い香づくり〜

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 飛鳥時代に仏教とともに大陸から伝わったと言われる「香」は,室町時代の東山文化の中で,茶道や華道とともに日本独自の文化として開花していきます。また,「香」の香りをかぐことで、脳内にアルファ波が発生し,エンドルフィンなどの心地よさをもたらす物質が分泌されるため,癒し効果があることもわかっています。
 11月14日(木),京都のお香の老舗「松栄堂」から辻 光一郎氏を迎えて,お香の原料や種類,日本の香り文化などについてのお話を聴いたあと,昼間部と夜間部が交流しながら合同で「匂い香づくり」を体験しました。7種類の天然の香料を使ったオリジナルな香づくりを楽しみました。

「修学旅行」⇒飛騨高山へ(11/10〜11)

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 今年の「修学旅行」は,飛騨高山方面へ出かけました。「修学旅行」は,中学校生活の貴重な思い出となるもの。12歳から81歳の生徒が世代や国籍を超えて協力し合い,仲間としての絆を深める旅ができるのはこの洛友中学校でしかできない「修学旅行」です。
 雨が降ったり止んだりの天候でしたが,だからこそ,ひるがの高原(上の写真)で眺める紅葉は幻想的で,バスの中からも歓声が上がっていました。和紙づくり体験をしたり,「かがみがはら航空宇宙博物館」「高山陣屋」「飛騨の里」などを見学したりしました。夕食後は,みんなで『洛友版 巨大神経衰弱』で盛り上がりましたね。

先生の”卵” …「学ぶ姿」を学ぶ

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 11月6日(水) 佛教大学2回生で,将来小学校や中学校の教師を目指している学生さん40名が洛友中を訪れ,本校をはじめ全国にある夜間中学校のこと,そこで学ばれる生徒さんについての勉強をされました。佛教大学は6月に続き2回目で,ほとんどが初めての学生さんですが,中には2回目の人もおられました。夜間部のみなさんへのメッセージをいただきましたので紹介します。

 学習に向かう真剣な姿勢と,和やかな授業の雰囲気を直接肌で感じることができました。私の入った3組のクラスでは,熟語の学習を行っていたのですが,熟語1つ1つを深く取り上げて解説しており,その1つ1つに熱心に取り組む姿は,今まで私が見てきた学習現場では類を見ないものでした。「日本語は会話の中でたくさんの言葉を使う。今はまだその言葉を増やしているところだ」と話してくださる方がいました。「難しいけど面白い」と笑顔で勉強への意欲を話してくださり,気持ちを伝えていただけてとても嬉しかったです。
 以前に一度,授業見学をさせていただいて,今日は二度目の見学でした。印象としては,皆さん大変生き生きとしておられて教室中が授業中でも笑顔に包まれているなあと思いました。私が側で見させていただいた生徒さんも,何度も何度も「先生,これってこうやったかなあー?」と聞いてくださいました。「月末のテストが心配や」と言っておられました。しかし,その姿でさえも生き生きしておられました。校長先生が言っておられたように,子どもたちに今日の生徒さん方のことを伝え,子どもたちのやる気,意欲のもとになればと思います。
 教室に入ってすぐに女性の方に「教えて教えて」と話しかけていただきました。「時間がないし,早よ次の事してください」と先生に頼んでおられた方も印象的でした。横につかせていただいた生徒さんに「あなたのおかげで正解できたのよ」と言ってもらった時,すごく嬉しかったし,その時の彼女のキラキラした笑顔が忘れられません。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
 今,小学校などでは,なかなか意欲的に「学びたい」という子どもが見受けられないのが現実であり,私自身当たり前になっていた義務教育に身を任せていただけでした。夜間部の生徒さんの姿を通して「学べることは有り難いことなんだ」ということを伝えていきたいと思います。
 祖母が「勉強したいなあ」とよく言っていました。当時,勉強が苦手だった私は,祖母の気持ちがわかりませんでしたが,今日実際に夜間部の授業を見せていただき,学ぶことが本当に楽しく感じておられるのを感じました。私の祖母は,この学校の人たちと同じ気持ちであることがわかりました。当たり前に教育を受けられた私たちには,とても大切なものであると思います。
 とても短い時間でしたが,授業に参加させていただいて,ありがとうございました。小さい頃に,よく疑問に思っていた「なぜ学ぶのか」というのが,「未来の幸福のため」という答があり,とても納得した気がしました。「学ぶ」ことの楽しさは,私が勉強していた時は全く考えていませんでした。原点に戻れたような,勉強の本当の意味について,また考えさせられたような気がします。このことは忘れないように,教師になりたいと思います。そして,未来の児童にこの「学び」を伝えたいと思います。
 年齢に関係なく,新しいことを学んでいる時,本当にピュアな姿勢で学ぶものなんだなあと感じました。勉強とは,本来無理矢理やるものではなく,今回見せてもらったように,自分から学ぶというものです。この学校で,教育の本来の姿を見せてもらえたように感じました。今後,学習をしていく上で,大変なことが多々あるかと思いますが,今日見せていただいたピュアな心を,どうぞ忘れないでください。皆さんの姿は,本当に輝いていました。貴重な体験をさせていただき,本当にありがとうございました。
 勉強されている時の顔は,先生も生徒のみなさんも笑顔でした。みんなで熟語を声に出して読んだり,書き順を空書きしたり,学ぼう! 知ろう! という姿勢を熱く感じました。一緒に読み方の勉強をさせてもらった時,一問一問すごく楽しそうにしておられたのも印象的だったし,5分くらいだけだったのに,終わったあと「ありがとう」って言ってくださって本当に温かい場所でした。ありがとうって言葉を私の方こそ,ありがとうございました。今,私は学びや勉強から逃げていました。でも,考え方が変わりました。私も幸せのために,また学び始めたいと思います。今の環境に感謝し,今日来れたことにも感謝です。ありがとうございました。 

働くこと…やりがいと喜びを実感! そして厳(きび)しさも。

 10月23日〜25日の3日間,昼間部の1・2年生4人が「生き方探究チャレンジ体験」(職場体験)を行いました。お世話になった職場の人たちへのお礼の手紙などを読んでいると,3日という短い期間にもかかわらず,それぞれがとても多くのことを感じ,大切なことを学べたのではないかと思います。仕事は大変だけれど,皆さんが誇りとやりがいを持って働いておられたと思います。そのような人たちとふれあうことで,働くことの喜びと同時に厳しさも実感し,新たな自分を発見できたのではないでしょうか。

【とむて】
特にクリームとチョコレートを混ぜてチョコレートクリームを作ったことが楽しかったです。チョコレートケーキ48個を袋に入れたのがとても大変でした。他にもたくさん大変なことがありましたが,とてもためになりました。仕事をするのはしんどいけれど,また行きたいと思いました。家でもケーキを作ってみたいと思います。

【久世西小学校】
 卒業生としてではなく,体験生徒という形で迎えられたことを有難く思います。昨年より仕事の内容を難しくしていただき,教室にも入らせていただき,児童と交流を持てたということも,自分にとっては大きなステップアップだったと考えています。

【光林保育園】
 保育園のお仕事を実際にやらせていただいて,面白さややりがいを感じるとともに,多くの苦労も知ることができました。また,たくさんの子どもたちを預かるということで,プレッシャーを感じることもあり,それぞれの子どもに気を配ることができる保育士の先生たちをとても尊敬します。(中略)しかし,大変さを打ち消すほどに子どもたちは可愛らしく,先生方も優しく教えてくださり,本当に3日間楽しかったです。

【JR東日本】
3日間,改札での挨拶,ホームでの案内放送,TIDやマルスの操作などの体験をさせていただきました。特にホームでの放送の仕事は緊張して,かみかみになってしまいました。また,ホームには詰所があり,中にはTIDがあり,全線の運行情報を知ることができるのを見せていただき,驚きと感動を味わうことができました。(中略)鉄道関係の仕事をしたいという思いはいっそう深まりました。


 本校の生徒を受け入れていただいた事業所のみなさまに心からお礼を申し上げます。ありがとございました。
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