京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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「ありがとう」という言葉

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 「ありがとう」という言葉
 
 先日、「みややまタイム」がありました。人権月間の取組として毎年行っているものです。「人権」という仰々(ぎょうぎょう)しい言葉を使わなくても、日々の学校生活の中にある「人や自分の心や命を大切にする」という一人一人の当たり前の実践が、すべての学年やクラスから発表できたことがとても素晴らしかったです。友だちや家庭など身近なところにある温かな「願い」や、それにもとづいた「行動」の数々が体育館にあふれる一時間でした。

 そんな中、ある学年の発表にこんな素敵なものもありました。「だいじな言葉はいろいろありますが、そんな中、一番大切な言葉、それは『ありがとう』」という言葉です。」
 人と人は言葉によってつながっています。そんな関係をスムーズに結ぶあいさつは、ふだん何気なく使っている「おはよう」や「いただきます」、「いってきます」、「ごめんなさい」などたくさんあります。「こんにちは」という言葉の中には、「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがでしょうか?」とか「…いい天気でなによりです」とかといった、出会った人を大事にしようとする大切な感情が込められています。そんな、ふだん使ういろんな言葉の中で、「ありがとう」は何よりも大切なんだ、と。

 「ありがとう」と一言伝えることは、感謝の気持ちを伝えることはもちろんのことですが、そのことで、なかなか開きにくい「心のとびら」を自分から開け、人との距離をぐんと近づけることになります。
 さらに、一日の中で数多く何気なく「ありがとう」と言える人は、「ありがとう」を見つけるのが得意でもあります。トイレのスリッパを並べてくれる行いに、話しかけてくれた優しさに、せっせと夕食を作るお母さんの後ろ姿に、きれいな花を咲かせた植物に、「ありがとう」の言葉をそえるだけで、自分にだけではなく他とのつながりの中で「幸せの共有」ができるのです。それは、呪文のように唱えているだけで、ポケットに幸せがどんどんはいってくるようなものなのかもしれません。反対に、人のことをぼやいたり、怒ったりしている人は、人の悪いところばかりどんどん見つけてしまい、人も社会も離れていってしまうサイクルに入ってしまうことになるのでしょう。

 今の宮山小学校には、「ありがとう」があふれているように感じます。子ども達のがんばっている姿や、元気な笑顔に思わず「ありがとう」の連続ですし、教職員の子どもらに対する熱い願いやその実現のための奮闘にも「ありがとう」しか言葉が浮かんできません。子ども達も、ちょっとしたことでも「ありがとう」という言葉を当たり前に伝えてくれる学校にもなってきました。

 自身の一日をふりかえって、「ありがとう」が多かった一日かどうか、そのことを充実した毎日を過ごせることができたかどうかの「ものさし」にしていきたいですね。

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