京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/24
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校長室より

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『小学生薬物事件で思うこと…』
先日、京都市の小学校で、小学生が大麻を吸うというショッキングな事件が起こりました。同じ京都市の子どもでもありま、高校生にも逮捕者が出て、こういった問題が身近にあるということに改めて危機感を感じました。ニュース等でも大きく取り上げられ、さらにネットやツイッターでは、根拠もないのにひどい子どもや家族、地域だといった中傷も数多く見られ、個人やその周辺の人を責める論調に対しても、たいへん違和感を覚えました
善悪や社会の約束事についての理解や判断力がまだまだ育ち切っていないのが子どもです。そうしたことから学校では、薬物乱用防止教室や保健指導を通して、薬物やたばこなどの害や問題については指導を進める一方、規範意識(約束事を守る)の向上なども道徳や学級指導で進めています。でも、子ども達の気になる様子がみられることに、学校としての取組の弱さや責任も強く感じる一方で、学校教育活動での限界を感じることもあります。だからこそ、今、子どもを取り巻く学校や家庭、地域の手をたずさえて、子どもらの育つ環境づくりを真剣に進めることが必要なのだと思います。
社会や家庭で、子ども達の薬物につながる道のハードルを下げてしまっていることはないでしょうか。子ども達の喫煙行動につながることは数多くあります。家庭で子どもが届くところにタバコが置いてあったり、火遊びにつながるライターが置いてあったりすることはないでしょうか。先日、幼児にタバコを吸わせて逮捕された親がいましたが、子どものいる部屋が煙でモクモクというのも同じレベルの問題です。
さらに、ケータイやスマホをフィルタリングや使用時間・場所の約束もしないで、せがまれるままに与えてしまっていることはないでしょうか。薬物問題にかかわるサイトへも、行こうと思えば小学生でも行ける今の社会です。子ども達は興味半分で、いろんなサイトにアクセスします。また、仲間とぐんぐん元気に育つべき貴重な時間を、ラインやスマホゲームで無駄に消費していないでしょうか。メールのやりとりでけんかになったり、わいせつ・残酷な画像や映像を友達と見たりしているという事もありました。学校の約束としてある不必要なケータイ・スマホの不保持、染髪、ピアスをしないなど、子ども達のために守るべきルールがいいかげんになってしまっていることはないでしょうか。ルールを守らないことなど、社会の約束事を大切に考える意識が社会全体で弱くなってきていることが、今回の薬物事件にかかわって非常に危惧されることでした。学校でも、全力で子ども達の健やかな育ちのための取組を進めていきます。家庭や地域におかれましても、子ども達がまっすぐに伸びていく環境づくりに、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

※12月の学校便りで配布した内容に、中高生の逮捕と書かれていましたが、逮捕は高校生です。間違いをお詫びするとともに訂正いたします。
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