京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/02
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学校教育目標「思いやりの心をもって、生き生きと活動する子」

第35回 卒業証書授与式

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雲ひとつない青空の下,卒業式が行われました。(厳密には「雲ひとつない青空の下にある体育館の中」となります)

6年生は,たいへん立派に巣立っていきました。誇らしい!

また,式後には,たいへんあたたかなセレモニーをいただき,感無量です。ありがとうございました。6年生の子どもたち・地域・保護者の皆さまには,深く,厚く御礼申し上げます。

式辞は以下の通りです。(アドリブも入りましたので,この通りではありません)


 式辞

 やわらかな朝の光。ウグイスの声。山桜は、先週末からその花を開かせ、今日の門出をより華やかなものにしてくれました。多くのやわらかな命が満ちてきた今日の良き日に、ご来賓の皆様、ご家族の皆様のご臨席を賜り、第三十五回卒業証書授与式を挙行できますこと、心より御礼申し上げます。
 
 今、私の目の前にいるのは藤城小学校の教育課程を修了した、大切な大切な、六十八名の子どもたちです。あらためて卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。また、六年間もの長きにわたってみなさんの成長を支えてこられたご家族や地域の皆様にも、ここに深く敬意を表したく存じます。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う二か月間の臨時休校から始まった今年度。ついこの前までの緊急事態宣言も影響し、この卒業式につきましても、制限の多いものとなってしまいました。
 
 六年前の春、皆さんの藤城小学校での生活が始まりました。そして今日、六回目の春のなか、皆さんはこの学び舎から旅立とうとしています。幸運なことに、私はこの六年間の成長を見とどけることができました。中学校の三年間も成長しますが、小学校の六年間はすごい! ほんとうに成長したなぁと、祝福する喜びでいっぱいです。でも、なぜか不思議と、寂しさのようなものも感じています。

 この一年間余りは新型コロナの影響で行事を中止したり縮小したりなど、特別な日々を過ごすことになりました。最高学年、小学校最後の一年でのさまざまな制限は、せっかくのやる気を削いでしまったこともあったでしょう。修学旅行にしても、延期延期を繰り返した。そんないつもと違う一年間はつまらなかったでしょうか? 私は、私個人についていえば、決してそんなことはなかった。日常の中で発見する君たちの姿は、あっけらかんとしている。引きずることがなく、常に輝きと刺激に満ちあふれていた。これはきっと、君たちのつながりの強さが生み出したものなのでしょう。誰かとつながっている安心感が、その屈託のない、前向きな姿をつくりだした。だから、逆境にあってもへこたれぬたくましさが、君たちにはある。ひょっとすると、私たち教職員のほうこそ、そんな君たちに救われていたのかもしれません。

 さて、卒業生の皆さんに三つ伝えたいことがあります。校長室通信やホームページでほとんどを伝えたのですが、まだあるの?と思わないでくださいね。

 まず、中学校生活は三年間です。小学校のたった半分の時間しかありません。だからこそ、夢を、目標を高く持って、その一歩を踏み出してください。なりたい自分を思い描き、そのための初めの一歩を、決してあきらめない三年間の第一歩を踏み出すこと。転んでしまっても大丈夫です。また立ち上がって進めばいい。藤城で身につけた力は、失敗しない力ではありません。何度でも立ち上がる力をつけたんです。 だいじょうぶ。

 漫画家の「みつはしちかこ」さんという人に『今日はきのうの続きだけれど』という詩があります。

 今日はきのうの続きだけれど
 朝ごとに目覚めるように
 いちにちは 日々に新しい

 きのうのぬくもりを肌に
 今日のつめたい服を着よう

 ちょっとひざまづいて
 祈りに似た気持ちで
 手早く服を着よう

 窓をあけて
 きのうとは違う
 新しい季節の顔に
 あいさつを送ろう

 雨でもよし 風でもよし
 曇りでも 嵐でもよし

 わたしの今日は
 これからはじまる

 今日のような、すばらしい天気の日もあれば、修学旅行の二日目のような嵐の日もあります。天気だけではなく、思い通りにならないことは本当に多い。昨日のできごとが気になって、一歩踏み出す力が出ない日もあるでしょう。しかし、いちにちは毎日が新しい。ひどい嵐の日であっても、雲の上にはいつも太陽がある。そう、いつだって毎日は新しい日なんです。あなたの今日はこれから始まります。

 最後に、今、皆さんの上には、未来に向かっていい風が吹いています。さぁ、その風の中に、しっかりと帆を上げてください。どんなにいい風が吹いていても、帆を上げないと船は進みません。すっくとまっすぐ両足で立ち、高く帆を上げ、風をつかまえてください。

 以上、「転んだら立ち上がればいい」のだということ、「毎日が新しい日」なんだということ、そして「高く帆を上げる」こと。これを、この三つを巣立ちゆく皆さんに贈る言葉といたします。あなたがた六十八名は、共に未来を創り出すかけがえのない仲間なのです。

 結びとなりますが、ご臨席賜りましたご来賓の皆様、保護者、ご家族の皆さま、今日まで子どもたちを温かく見守り、育んでいただき、ほんとうにありがとうございました。ここにいる六十八名の子どもたち一人ひとりの存在が、ご家族にとっては希望の光であり、地域社会にとっては未来を担うたくましい力になることを願って、私の式辞といたします。

 令和三年三月二十三日
                        京都市立藤城小学校 
                        校長  加藤 尚登

R2 卒業式「式辞」


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