京都市立学校・幼稚園
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学校教育目標「思いやりの心をもって、生き生きと活動する子」

卒業してゆく君たちへ そして,未来をつくるすべての児童のみなさんへ

卒業してゆく君たちへ そして,未来をつくるすべての児童のみなさんへ

 やわらかな朝の光が君たちがこの1年を過ごした教室に差し込む。窓を開けると遙(はる)かウグイスの鳴き声。今日も穏(おだ)やかな日となりそうだ。こんなにも早い第2グラウンドの山桜の開花が,君たちの卒業への祝意(しゅくい)に思えて仕方がない。そう,来週君たちはこの藤城小学校を卒業してゆく。
 
小学校最後のこの1年間は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う二か月間の臨時休校から始まった。つい最近までの緊急事態宣言の影響で,卒業式についても縮小を余儀なくされている。話が長い?といわれる私だが,短めの「式辞」にするつもりである。式辞は「耳から入る言葉」だ。聴(き)いてわかりやすい内容となる。少し複雑なことについては,「目から入る文章」が必要だ。ずっと書き続けた『雲の上にはいつも...』もそんな思いで書き続けた。だからというわけではないのだが,式辞としては述べようのないことを伝えておきたい。(おいおい!まだ言い足りないのかと,自分でも驚きだ)少し長くなることを容赦(ようしゃ)願いたい。

 地球の反対側,南米のウルグアイという国の元大統領でホセ・ムヒカさんという人がいる。5年前には来日もされた。給料の大半を貧しい人のために寄付し,郊外の農場で奥さんと二人,花や野菜を育て,古びた愛車を自ら運転して大統領の仕事に向かう。「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ばれた彼は,2012年の国連サミットの演説の中で,次のようなことを話したんだ。
 
「私たちは発展するためにこの世に生まれてきたわけではない。幸せになるために生まれてきたのです。貧乏とは少ししか持っていないことではなく,無限に多く欲しがり,いくらあっても満足しないことです。モノは私たちを幸せにはしてくれない」と。

私たちはモノの豊かさが幸せにつながると思い込んできた(思い込まされてきた?)。お金を儲(もう)け,より多くのモノを手にしたいと。きっと君たちの多くもそうだろう。そのためには,短時間でより多くのモノを作り出すことが重要になる。少しでも安く商品を生産し販売することが「評価の高い仕事」となった。私たち大人はそんな競争を続け,社会を発展させてきた。しかし,その競争の結果が今の現実だ。地球温暖化を含めた環境破壊は深刻なものとなり,社会の格差は拡がる一方。ICTの急激な発展によって生産効率は上がったはずなのに,いっそう時間の余裕(よゆう)はなくなり,忙(いそが)しさ感も増える一方だ。

そんな今,私たちが幸せになるには,どうしたらいいのだろう。まだ続くであろうコロナ禍の中で,しみじみと,心の底からしみてくるような幸せや満足感は,どうしたら得られるのか。

ひとつのヒントが,ミヒャエル・エンデというドイツの児童文学作家が書いた『モモ』という作品のなかにある。人々に効率的に生きることを説いてまわり,浮いた時間を盗んでいく「灰色の男たち」。みんなが心の余裕を失っていく中,一人の女の子「モモ」が立ち上がる・・・。ぜひ一度,手に取って読んでもらいたい。(児童書なのですが,大人こそ読むべき本かもしれません。私も近年 読みました)ちょっと立ち止まって,幸せのために日々の生活の中でなにを大切にするのかを,一人ひとりが静かに考えてみましょう。もちろん,私たち大人もです。

 そしてもう一つ。十年前の今ごろは,日本中が「幸せ」という言葉を口にできませんでした。3月11日の東日本大震災。今年は10年の節目ということで,津波の映像が何度も報道されました。すべてをのみ込んだ,あの黒い津波。あのときの惨状(さんじょう)を知ってしまったからには,「幸せ」という言葉はもちろん,「希望」や「夢」という言葉を使うことさえ,許されないように感じていました。一瞬にしてあの黒い津波が,人々の命,思い出,笑顔という,「幸せのすべて」をのみ込んでしまったからです。

あの日から十年。当時の記録を確認していて,あぁ,そうだったとあらためて発見したことがある。あのとき,日本各地からはすぐに救援隊が駆けつけた。そんな中,海外からいち早くやって来たのは,お隣の中国・韓国。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し,ヘリポートを提供。ロシアは天然ガスの供給を提示した。震災の半月前に大きな地震に見舞われたニュージーランドは,自分の国がたいへんな状況にもかかわらず,なんと国の救助隊の3分の1をも派遣してくれた。あのときは確かにあったのだ。つらい思いをしている人に寄り添う姿が。国・主義・思想・立場を超えて,支え合う姿が。そんな中,当時の私がいかなる行動をしたのか。ただ募金をするぐらいだったことには,悔恨(かいこん)の念が,ある。

今,世界のつながりは危ういものになってきている。しかし,十年前の世界各国からのこのような支援や支え合いは,これからの世界のつながりや,地球上で共に生きることについての希望となるのではないか。見失いかけている,地球上で共に生きるひとつの種(しゅ)としての人間が進むべき方向を示唆(しさ)しているように思われてならない。そう,世界は捨てたもんじゃねぇ。

以上,大人である私の反省もこめ,式辞などではふれないお話しを述べてしまいました。
来週には卒業式と修了式を迎えます。

 2021年3月19日
                    校長  加藤 尚登
卒業してゆく君たちへ

やまざくら 開花!

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本日の中間休み。2グラの山桜の古木のつぼみが,なんと開きました! 開花です!!

写真のように,まだ ほんの いくつかだけですが...。

はやい。早いです,今年の開花は。

新『メール配信システム』への登録について

保護者の皆様へ
先日配布しましたプリントでもお知らせしましたように
令和3年度からメール配信システムが新しくなります。

つきましては明日「登録者確認用のテストメール」を配信する予定です。
登録がまだのご家庭におかれましては,本日中に登録が必要です。

お忙しいところ恐縮ですが,今後の迅速で正確な情報発信のためにも
ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

「雲の上にはいつも...」 なにがあるんだろう?

 卒業まであと1週間。ちょっと早いけど,「卒業おめでとう!」号として,「雲の上にはいつも...No.19」を発行しました。
 子どもを通して,また,直接「いつも『雲の上には』を楽しみにしてます」という言葉をいただき,ありがたい思いでいっぱいです。おそらく読む気が失せるであろう,こんな「文字」がメインの校長室通信を心待ちにしていただいている方がいらっしゃるというだけで,私にとっての大きな励みとなりました。ありがとうございます。
 さまざまな制限の中での卒業式となります。6年生の保護者の皆さま,来賓の皆さま,子どもたちの「今」をともに過ごしていただき,新たな出発への祝福をいただければ幸いです。
「雲の上にはいつも...」No.19

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「やまざくら」は?

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で,肝心の「やまざくら」(2グラ)は?

こんな状態です。大きくふくらんでいます。

卒業式は「サクラ サク」中での巣立ちとなりそうです。

※ 下の写真は,地域の方がお世話なさっている「サクラソウ」です。
 2グラで春の風に揺れていました。
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グラウンド東斜面の桜も!

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通称「花文字の斜面」に一本あるヒガンザクラ系?の桜。ピンクの色が強いこの桜も,上の写真のとおり「咲き始め」です。
グラウンドでは,2年生の体育の授業。
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北門の桜 開花です

各地から桜の開花宣言が出始めました。
本校の桜は?と,北門の桜を見に行くと...。
ご覧のとおり,「開花」です。

ちなみに,桃山城の桜はまだだそうです。(北門の桜を見ていらした男性からの情報)
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1年 フォークダンス

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 今日の体育では,自由にダンスを踊りました。ロックや民謡調の曲など,いろいろな曲に合わせて,自由に体を動かします。ロック調の曲では激しい動き,民謡調ではなめらかなゆっくりした動きなど,曲の速さや曲調で動き方を変えている子もいました。

 慣れてきたら,グループで輪になって自由にダンスをしました。リーダーを決めて,その子の動きをまねて踊りました。はじめは自由に踊ることに「難しい」と感じていた子も,最後は笑顔で楽しむことができました。

4年理科「空き缶つぶし」

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今日は空き缶を使って実験をしました。空き缶にスポイトで少しだけ水を入れ,実験用コンロで温めます。湯気が出たらトングでつかんで,飲み口をふさぐように洗面器につけます。すると「ポン!」という音とともに一瞬で空き缶がつぶれてしまいました。子ども達はとっては驚きの現象です。1人1人が実験した後,どうしてつぶれてしまったのか話し合いました。

1年 作品バッグに絵をかこう

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これまで図工などで取り組んだ作品を持ち返る季節になりました。
今日は,作品バッグに絵を描きました。
「1年生の思い出」をテーマに絵を描きます。
「どんなことしたかな?」「コマ回しが楽しかったな。」などとつぶやきながら,いろいろな絵を描いていました。
出来上がった作品バッグは,明日持ち帰ります。
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