京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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みんないきいき 笑顔あふれる 西京極小学校

「レジリエンス」を育む

金木犀の花の香りを楽しんでいるうちに,11月を迎えます。今年は,季節の進み具合が半月程度遅いらしく,10月の下旬でも天気のいい日は休み時間に半袖姿で元気に遊ぶ子どもたちをたくさん見かけます。例年であれば,8日の立冬を過ぎると朝夕の気温がさらに低くなり,樹木の葉が赤や黄色へと彩りを濃くしていきますが,今年はどうなるのでしょうか。
 さて,最近「レジリエンス」や「折れない心」という言葉をよく耳にします。「レジリエンス」とは,一般的には,様々な危機からの「回復力,復元力,弾力性,しなやかな強さ」を意味するとともに,ダメージを受けても粘り強くしなって元に戻りながら,以前よりもより良く立ち直る状態を表現しています。他にも「心が強い」という言い方をすることがありますが,心が鉄の塊ように硬くて頑丈なイメージが浮かびます。しかし,「レジリエンス」というのは,自分のおかれている状況に対して前向きに,不安や心配な気持ちに負けることなく,しなやかに楽観的にこなしていくような心の持ちようだと言われています。そして,そのためには,「自己有用感」,「自尊感情」,「楽観的志向」などが大きく影響すると考えられます。これらは,自分が大切にされているという実感や実体験によって育つものであり,モノよりも「心の豊かさ」が大切になります。このレジリエンスが育つ環境として挙げられるのが,隣近所とのお付き合いであり,温もりのある家庭であり,世代を超えた顔の見える関係だと言われています。本校の「ふり返りアンケート」の項目の中に
・【児童向け】「地域やPTAの行事によく参加している」
・【保護者向け】「学校(授業参観・学級懇談会など)や地域,PTAの行事によく参加している」
・【教職員向け】「家庭や地域と連携した教育活動を進めている」
を設定していますが,これらはただ単に地域やPTAの行事に参加することが大切だから入れている項目ではありません。先に述べましたように,学校だけ,家庭だけでは育てきれない「レジリエンス」や「折れない心」を,他の保護者や地域の方々との関わりの中で育てるという意味合いを大切にしていかなければならないと考えています。
 はぐくみ文化の息づくこの西京極地域の伝統のもとで,保護者や地域の皆様とともに子どもたちに「レジリエンス」や「折れない心」を育み,「心やさしく 心身ともにたくましい子の育成」を目指して,日々の教育活動を推進してまいりたいと思います。保護者の皆様,地域の皆様には,今後とも協力くださいますよう,よろしくお願いいたします。
 
               校長  今村 ひろみ

新学習指導要領の実施に向けて

来年度から,小学校では新学習指導要領が本格実施となります。そのため,最近は新聞やテレビ等でも,外国語の教科化やプログラミング教育を含む情報活用能力のことなどが,よく話題に取り上げられています。プログラミング教育については,今年度5年生の算数科「円と正多角形」(2月)でプログラミング言語のScratch(スクラッチ)を使って,試行実施します。その内容については,夏季休業中に教職員みんなで研修を行い,実際にコンピュータで三角形や四角形を描きました。設定の仕方によっては音を出したり,何秒間か止めたりできることに気づくなど,教職員が楽しみながら主体的に研修する姿が見られました。令和2年度からは,5年算数科に加えて6年理科「電気の性質とその利用」も全校実施となります。
 本校では,新学習指導要領実施に向けての研修を行うと同時に,3年前から学校行事の見直しや精選を行っています。例えば,13日(金)に実施しました音楽集会で各学年が歌う曲も教科書に掲載されている曲を基準に選定しています。音楽科の年間学習時間は,1年生は68時間,6年生は50時間というように,学習指導要領で決められています。その中で,歌唱・器楽演奏・音楽づくりを行う<表現>と<鑑賞>の学習をします。教科書の基準を超えた難しい曲を歌うために,時間をかけて練習する余裕はありません。したがって音楽集会では,音楽の学習で学んだことや身に付けた力を表現し発表するとともに,他学年の歌唱を聞いて鑑賞したことを振り返りの時間に記述しています。
また,28日(土)に実施する運動会も同様で,これまで体育科で学習してきた成果を発表する場であると位置付けています。応援してくださる皆様方には,運動会に臨む子どもたちの姿から,何をどのように学んできたのか,その結果どんな力が身に付いたのかを見ていただきたいと思います。大切にしていることは「学び」です。運動の技能を身につける,自己の課題を見つけ,その解決に向けて思考・判断するとともに,他者に伝える力をつける,ルールやマナーを守るなどを目標とした体育学習を基本に種目も考えています。子どもたちが運動に向かう姿や学ぶ姿をご覧いただき,子どもたちへの温かい声援を送っていただけると子どもたちの意欲や自己肯定感がさらに高まると思います。よろしくお願いいたします。
今,時代は大きく変化しています。予測が非常に困難なこれからの社会を生きる子どもたち一人一人が自分のよさを認識するとともに,すべての他者を価値ある存在として尊重し,協働しながら社会の変化を乗り越えていかなければなりません。そして,豊かな人生を切り拓き,誰一人取り残さない持続可能な社会の創り手となっていってくれるよう,育んでいきたいと考えています。保護者の皆様,地域の皆様には,今後ともご協力くださいますよう,よろしくお願いいたします。
 
               校長  今村 ひろみ

子どもたちの挑戦と創造〜新たなステージに向けて〜

先日スポーツコメンテーターである奥野史子氏から「挑戦と創造〜新たなステージに向けて〜」という演題でお話を聞く機会がありました。奥野氏は,バルセロナオリンピックに出場,シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)で銅メダルを獲得され,1995年に現役を引退された後はスポーツコメンテーターとしてテレビやラジオで活躍されています。また,京都市教育委員や日本水泳連盟アスリート委員も務めておられ,ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。京都生まれ京都育ちの奥野氏が,2人のお姉さんの影響を受けて小学校2年生からシンクロナイズドスイミングを始められたことから話は始まり,その後の人生を振り返りながら示唆に富んだお話を聞かせていただきました。その中で心に残ったことの一部をご紹介させていただきます。
 「楽しかった記憶が人を続けさせる」−奥野氏は,初めてシンクロの試合に出た際に,最初に反対側の足を挙げてしまい,「しまった!」と思いつつも途中でやめると減点になるため,急遽回転等もすべて反対側に変えて最後まで演じきったそうです。コーチの元へ戻ったときに,きっと叱られると思っていたのに最後までやりきったことを大変褒めてもらったことが嬉しく,シンクロを楽しいと感じたそうです。
 「人として誇れる人間だったか,人とのつながりを大切にしていたか」−引退後に選手時代を振り返って,自分がいかに社会や地域に支えられていたのかということに気づかれた奥野氏。初めは震災の際には,スポーツは何の役にも立たないと思っておられたそうですが,自分が頑張ることがいろんな人の力になると知り,自分のできることをやっていこうと思われるようになったそうです。また,ご自身がオリンピックに出場された経験を踏まえて,来年のオリンピック・パラリンピックでは,私たちがどうすればホスピタリティ(おもてなし)をもって迎えられるかを考えることが大切であり,子どもたちにとってもよい機会だと話されていました。
 「創り上げていくプロセスが大切!」−シンクロナイズドスイミングは,選曲や動き,構成などを一から創り上げていくそうです。スポーツとは何かを考えた時,スポーツを通して学んだことが,現在奥野氏が取り組まれている様々な活動に活かされており,シンクロを創り上げていくことと社会で何かを創り上げていくことは同じだと感じていらっしゃるそうです。
 これから100年を生きる子どもたちも挑戦と創造を繰り返し,さらに新たなステージへと向かっていけるようこれからも保護者・地域の皆様の応援をよろしくお願いいたします。
                         
校長  今村 ひろみ

災害に備える〜1年前の記憶から〜

 およそ1年前の平成30年6月18日7時58分に起こった大阪北部地震では,登校途中の児童の尊い命が奪われました。そして西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨が降った7月豪雨の際にも多くの方が亡くなられ,浸水や家屋の全半壊等の被害がありました。本校にも避難所が設置され,地域の方が避難して来られました。さらには,9月4日の台風21号の上陸で葛野大路通りの大きなケヤキの木の枝が折れたり,暴風により建物やその一部が吹き飛んだりするなど大きな被害を受けたところもありました。このように,昨年は,本当に大きな災害に見舞われた年でした。今一度,亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに,被災された地域の復旧・復興を願っています。また,私自身,経験したことがない災害が続き,子どもたちの命をどうすれば守りきれるのか,ということを深く考えさせられた1年でした。
 地震後,本校のプール横のブロック塀はすべて撤去され,フェンスに変わりました。また,京都市全体で地震に対する非常措置について改めて詳細を見直し,『地震に対する非常措置についてのおしらせ(京都市域において震度5弱以上の地震があった場合)』を4月に全校配布いたしました。先日6月16日の引き渡し訓練を含む避難訓練(大雨による水害を想定)の際には,一定時間後に集団下校を行いました。しかし,在校中に震度5弱の地震が発生した場合には,児童全員保護者への引き渡しとなることも記載していますので,再度ご確認ください。同時に,『台風等に対する非常措置についてのおしらせ』も配布しております。どちらも「保存版」として配布しておりますので,1年間大切に保管してください。なお,本校のホームページに常時掲載しています。このようなお知らせを見る必要がない1年であれば嬉しいのですが,そればかりはわかりません。
6月9日には,本校において西京極総合防災訓練が行われました。保護者の方と一緒に参加していた子どもたちを見ながら,子どもだけで家庭にいる際に地震などの災害が起こった場合はどうするのか,家族で外出している際に災害が起こった場合はどうするのか,そんなことも時間を見つけて是非ご家族で話し合ってみていただきたいと思いました。
今年は,今のところ京都は大きな災害に見舞われていませんが,夏至を過ぎても梅雨入りをしませんでした。1951年以降,6月25日頃梅雨入りをしたこともあるそうですが,26日に梅雨入りの発表となったのは初めてのことです。農作物への影響も心配です。令和の時代を迎え,大きな災害が起こらないことを切に願いつつ,常に備えることを忘れないようにしたいものです。

                           校長  今村 ひろみ

6月 〜風待月(かぜまちづき)〜

 新年度が始まって2か月が経ちました。いつの間にか,学校中の木々も葛野大路通りの街路樹も木の葉が大いに茂って濃い緑になり,その葉が大きな影を作っています。今年は,まだ5月だというのに日本各地で気温が30度を超える真夏日が続き,記録的な暑さとなっています。この時期は体が暑さになれていないため,学校では,子どもたちが水分補給や休憩を適切にとって活動を行うようにしています。また,休日も帽子をかぶったり,通気性・吸湿性のよい衣服を着たりして熱中症に気を付けて過ごすようにと子どもたちに注意を促しました。 皆様もお気を付けください。
 さて,間もなく6月を迎えます。6月の異名として多く用いられるのは「水(み)無月(なづき)」ですね。陰暦の6月は今の6月下旬から8月上旬にあたり,確かに梅雨の明けた後は暑さが厳しくなって川などの水量も減ると思うのですが,梅雨の間は雨がたくさん降って水がたっぷりある月なのに「水(の)無(い)月」と呼ぶことを不思議に思っていました。調べてみると,諸説あるようですが,「水無月」の「無」というのは,「無い」という意味ではなく,「無」は連体助詞で「〜の」を表し,6月は,田に水を引く時期であることから「水無月」は「水の月」という意味になるという説もあるのだそうです。
 また,6月の異名には「風待月」もあります。この言葉は,6月の気候を思い浮かべると,漢字からおおよその意味を想像できます。6月は,梅雨を迎えて蒸し暑くなります。そんな蒸し暑い日が続くと,風が吹くのを心から待ち望み,ほんのささやかな風にも喜びを感じることができるということから,このように呼ばれるようになったそうです。他にも,「涼(すず)暮(くれ)月(づき)」や「蝉羽(せみのは)月(づき)」,「鳴(なる)神(かみ)月(つき)」などたくさんの呼び方があるそうです。
 自分自身を振り返った時,つい数字だけに目が向き,6月は1年の中の6番目の月という認識で過ごしてしまっていたことに気づきました。それと同時に,私たちの祖先は,季節や自然に目を向けてその変化を楽しむとともに,畏怖畏敬の念を抱きながら,ともに生きていることを実感して過ごしてきたことにも気づかされました。実は,こんな思いを抱くようになったのは,5月13〜16日の間,5年生の子どもたちと花背山の家長期宿泊学習に行き,普段は出会うことができない生き物や美しくて深い緑の山々,清々しい青空,さわやかな風など素晴らしい自然に出会えたからです。
 6月は,環境月間です。今残っている自然をこれからの時代を生きる子どもたちに残していくために,学校でも生活の身近なところでできることから実践していきたいと思います。

                          校長  今村 ひろみ

新たな時代「令和」へ

 8日の始業式・入学式から3週間が過ぎました。新年度の始まりを祝うかのように咲いていた学校の桜の木も,今は柔らかい緑の葉をまとっています。そして,入れ替わるかのように中庭では白いハナミズキの花が風に揺れています。運動場では青空のもと,子どもたちが元気に遊ぶ声が響き,新しい教室で新しい仲間とともに新しい教科書を使って学習する子どもたちの姿が見られます。今年も,子どもたちが「楽しく学び,楽しく遊び,楽しく歌う」学校を目指して,日々の取組を進めていきたいと考えています。
 さて,今年もまもなく5月3日の「憲法記念日」を迎えます。「日本国憲法」には,三大原則として「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」が揚げられています。小学生の子どもたちが,「憲法」について理解をすることはなかなか難しく,自分たちの生活とは遠いところにあるもののように感じているかもしれません。けれども,「憲法」は私たちの暮らしを守るために必要なものです。とりわけ,「基本的人権の尊重」は,子どもたちの日常生活に大きく関わり,自他の命や生き方,人生を大切にし,幸せに生きる権利を保障する重要なものです。今年の憲法月間の朝会では,自分の命は周りの多くの人の命とつながっていること,だから自分の言動が周りの人に様々な影響を与えることを伝えました。そして,「すべての人が西京極小学校で学び合えて幸せだと思える学校にするために…あなたにできることはなんですか?」と問いかけて終わりました。これから,子どもたちがどんな答えを見つけて実践してくれるのか楽しみにしています。
ところで,今年は明日から始まる10連休中に5月1日を迎え,時代は平成から令和になります。報道等によりますと『令和』という文字は万葉集の中の「初春の令月にして,気淑(よ)く風和らぎ,梅は鏡前の粉を披(ひら)き,蘭は珮(はい)後の香を薫らす」から引いたと言われています。そして,人々が美しく心を寄せ合う中で,文化が生まれ育つという意味をもっているという説明がありました。私は,「美しく心を寄せ合う」ということが,互いを尊敬し合い,さまざまな困難に出会った時も折り合いをつけて解決するという意味も含んでいるのであれば,すべての人が生まれてきてよかったと思える社会を実現していこうとする文化がこの時代に育まれるのではないかと考えています。
今年は,憲法が施行されてから72年。みんなが幸せに生きる社会が当たり前の社会になるよう,また,子どもたち一人一人がよりよい社会を築く担い手になることができるよう,これからも家庭,地域の皆様と連携して様々な教育活動を進めてまいりたいと思っています。どうぞ,よろしくお願いいたします。 
 
                 校長 今村 ひろみ

新しい春の到来

4月,すべての子どもたちが新たな気持ちで新年度を迎えたことだと思います。そして,今年は1日に新元号『令和』が発表されました。満開の桜とともに色鮮やかな花々が花壇に彩りを添え,新たな時代に大きな一歩を踏み出す春の到来を感じます。
さて,今年度は,85名の新1年生を迎え,全校児童560名での「西京極丸」の船出となります。新たに着任いたしました14名とともに,教職員一同,力を合わせて誠心誠意,本校教育推進のために頑張っていきたいと決意を新たにしています。
また,今年度も学校教育目標に「心やさしく 心身ともにたくましい子の育成」を掲げました。本校では,この目標の実現が,子どもたちが激しく変化する社会を生き抜き,周囲の人々とともに豊かに生きていくために必要だと考え,取組を進めてまいります。そして,創立147年目を迎える西京極小学校の伝統を大切にしつつ,子どもたち一人一人のもつ可能性を最大限に伸ばすために,常に全教職員で全児童を見守り,支え,励ますとともに,一人一人のよさを認め,みんなが高まり合うことのできる学校にしていきたいと思っています。
どうか,今年の「西京極丸」が安全にそして元気に楽しく航海できますよう,保護者の皆様,地域の皆様のご理解ご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。


西京極小学校 校長 今村 ひろみ
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