京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
本日:count up3
昨日:130
総数:653770
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標「社会や人との関わりの中で真の逞しさを身につけた児童生徒の育成」

飛 燕 優 遊

画像1
 ツバメの営巣があちらこちらで見られます。写真もその一つ,西学舎近くのお宅の軒の照明器具の上に器用な巣作りをしたものです。4羽のすっかり大きく育った雛が,きれいに並んでこちらを向いていたので,思わずカメラに収めました。間もなく巣立ちを迎えるのでしょうが,親の帰りを待ちわびる様子に親しみを感じた次第です。

 先日の6月8日に本年度の第1回学校運営協議会を開催いたしました。本校の学校運営協議会は校区3小学区の関係者,またPTA役員さんたちで構成され,会長は発足時から石井良之氏に,副会長は助田敏隆氏にお願いしています。また学識経験者の顧問として元京都市教育委員会教育委員の梶村健二氏と,光華女子大学准教授の西孝一郎氏に引き続きお受け頂き,学校経営,小中一貫教育,安全対策,地域連携等様々な視点からの助言を頂いています。東山泉学校運営協議会には「学校評価」「学び支援」「安全支援」「地域連携」の4部会が設置されています。

 また,本年度前期「学校評価アンケート」を11日からの夏休み前三者懇談時にお渡しします。学校評価部会のご意見も反映していますので,保護者の皆様には7月20日の終了日までに担任にご提出をお願いします。

土曜参観&研修旅行の東山泉流「変革」

画像1画像2
 5月21日(土)の土曜参観では,東・西学舎を合せて約900名の保護者,地域の皆様に参観して頂くことができました。私(校長)自身もさることながら,今の学校の授業の進め方が以前に比べてずいぶん変わってきたと感じられたのではないでしょうか。
 学校教育を通してよりよい社会を創ることを目標に,社会と連携しながら必要な知識や能力を育む実践(社会に開かれた教育課程)と,子どもたちの深い学び,対話的な学び,そして主体的な学び(アクティブ・ラーニング)を意識した授業づくりがすでに始まっていて,本校の授業からも感じてもらえれば幸いです。
 当日ご回答いただいたアンケートからも,「読解・思考・表現」「グループ活動」が授業に取り入れられているとの回答が東西学舎とも80%〜90%と高い評価を得ました。また,「わかりやすい授業」「楽しく登校」も同様に高い数字が見られました。2年後に特別な教科となる「道徳」についても,考えや意見交流の場となりよいとのコメントもいただきました。但し,期待いただく授業内容との違い,二つの学び舎の連携等の課題のご指摘も戴いています。アンケート結果は学校運営協議会でも示してHP等に載せたいと思います。

 9年生では,今年から東京を訪れる研修旅行になりました。新たな東山泉研修旅行を創生してくれることに期待を寄せて68名の9年生全員参加のもと,5月15日に京都を出発しました。方面変更の理由として,2020年のオリンピック・パラリンピック開催が決定した首都東京の,刻々と変っていく街並みを実際に見て確かめること,また国際都市としての機能の一面を体感することにあります。東京駅に着いた直後から約5時間をグループごとに立てた探究テーマに沿って都内を少人数で見聞し,千葉県の舞浜駅まで行動しました。
 もう一つは,9年生が開校時の7年生から学年テーマとして「夢創」で取り組んできた“ホスピタリティ(おもてなし)”にあります。二日目の午前は東京ディズニーランド(TDL)を経営されるオリエンタルランドで働いておられる方々(キャスト)から,TDL流のおもてなしを学んで,そして午後からはゲストとしてもTDLを楽しみました。
 最終日はギリシャ,アイルランド,デンマーク,オーストリア,ジャマイカの5か国の大使館を子どもたち自身で訪問し,わが町京都,そして東山の英語での紹介プレゼンテーションに挑戦しました。おそらく緊張もしたことでしょうが貴重な体験をしたと思います。  
 しかし,これで今まで追究してきたテーマの学習が完結したわけではありません。卒業までに今回の取組と経験を今後に繋げる探究活動をしてくれると思っています。本校では敢えて修学旅行と呼ばずに,研修旅行と名付けたことには理由があります。それは,子どもたち一人一人が,その旅行に研究テーマをもって臨むことに関係します。旅行での見聞を通して知り得た情報や知識や経験は,京都に帰ってからそれぞれの研究に生かします。つまり,“学を修める(身につける)”だけではなく,“修めた(身につけた)ことを研いでいく”ことを目的としているからです。

風薫る季節に…

画像1
西学舎のグラウンドでは“鯉のぼり”が気持ちよさそうに薫風を受け泳いでいます。本年,京人形青年会から鯉のぼりを寄付していただきました。3月には雛人形を飾りましたが,やはり時節を感じることが,伝統を受け継ぐ次代の子どもたちを育てることにもなると思います。しばらくの間その姿をお楽しみ下さい。
 さて,5月3日の憲法記念日にちなみ、毎年5月を憲法月間とし、「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和」等,憲法の精神についての認識を深める機会にしています。今年も,東・西両学舎で基本的人権の尊重について考える時間を設けていますが,子どもたちの身近な人権問題として「いじめ」について考えを深めさせたいと思っています。京都市教育委員会から小学生には「わたしも大切 あなたも大切」,中学生には「STOP!いじめ」,そして保護者の皆様には「市民ぐるみでいじめをなくすために!」と啓発パンフレットが配られています。それらをもとに東学舎では本日2日に,西学舎は9日の「にこにこ集会」で話をいたします。ご家庭でもお子さんと共に話し合い,考えて頂ければ幸いです。
 15日(日)からは9年生が東京方面に研修旅行に出かけます。本年度,新たな方面に変更したのは,2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて東京の街並が変化していく過程を見て確かめること,大使館等を訪問し国際都市としての機能を体感すること,ディズニーランドを経営するオリエンタルランドの“おもてなし”の研修を受け,その視点でゲストとしてTDL体験をすること…等の目的で実施します。今から60年前の1956年5月3日,京都市は全国に先駆けて「市民憲章」を制定しました。5つの条文からなる憲章の5つ目に,「わたくしたち京都市民は,旅行者をあたたかくむかえましょう」とありますが,市民として観光都市京都を訪れる人たちに,この気持ちでお迎えできるように努めたいものです。


1年 交通安全教室

 3校時に体育館で,東山警察署の方と地域交通安全活動推進委員の方による交通安全教室を行いました。まず始めに道路での正しい歩き方や注意するポイントを教えてもらいました。その後教えていただいたことを生かし,道路の安全なわたり方を練習しました。
 先生による1年生の送りは今日で最終です。今日学んだことを生かし,安全に登下校してほしいと思います。
画像1
画像2
画像3

入学式によせて

画像1
 1年生の皆さん,入学おめでとうございます。
 東山泉小中学校は小学校だけでなく,中学校とも一緒の学校です。自慢は運動場も,プールも,体育館も二つあることです。そこで,今日からはじまる,学校での生活のために,去年も一昨年も必ず3つの約束をしてもらっています。2年生,3年生は覚えているでしょうか?
 一つ目は,保育園や幼稚園にはお父さんやお母さんに送ってもらったり,お迎えのバスで行ったりしていたと思いますが,明日からは自分できます。そこで「交通安全」に十分に気を付けてください。できるだけ一人で来るのではなくて,近くのお友達を誘って来ましょう。道路には,人が歩くところが決められています。必ずそれを守ってください。
 二つ目です。「あいさつ」が当たり前にできる人になりましょう。
実は学校に着いて先生やお友達に「おはようございます」という前に,「おはようございます」とあいさつをする方々がおられます。それは,地域の方々がみなさんの登校の安全を守るために,交差点や,踏切や,車がたくさん通るところに,毎朝立って見守って下さっています。今日も,その方々もたくさん1年生の入学をお祝いしに来ていただいています。早速明日の朝から,地域の方々にも気持ちよく朝の挨拶をして下さい。
 三つ目です。学校は勉強をするところです。勉強もいろいろあります。「国語」や「算数」のお勉強が始まります。国語や算数の他にもいろいろなお勉強をします。お友達をつくること,お友達と力をあわせて一緒に活動することもお勉強です。
勉強には“覚える”ことと“かんがえる”こととがあります。漢字をたくさん覚えていきます。山の名前や川の名前もたくさん覚えていきます。でも,覚えるだけでは知識は使えません。大切なことは「考える」ことなのです。
 なぜ?とか,どうして?…ということばが出るときは,間違いなく何かを知りたいと思っているときです。そして「考え」ます。先生にも尋ねましょう。本にも尋ねましょう。
最後に「だから…なんだ」とわかったときは,とてもいい気分になるものです。
「交通安全」と「挨拶」と「考える」…。この三つを忘れないでください。
 そして,今日は早速,一つ宿題を出します。答えをくれるのは夏になってからでも秋になってからでもいいです。皆さんが2年生になる前でもいいです。それは,最初に「東山泉の自慢は運動場も,プールも,体育館も二つあることです。」と言いましたが,そんなことよりもっとすごい自慢できることがこの学校にはあります。今日からいろいろなところを見て,考えて,ゆっくりと探してください。そして見つかったら先生に教えてください。これも約束の一つとします。
 結びに保護者の皆様,本日はお子様のご入学,まことにおめでとうございます。本年度が開校3年目となる本校ですが,学校教育目標を「意欲を持って学び,自らの将来を拓く児童・生徒の育成」と掲げ,小中一貫教育を通して,一人一人が未来に向かって羽ばたく力を培って参ります。
 今日から9年間の義務教育が始まります。国の動きとして小学校と中学校を一つにした義務教育学校制度がすでにこの4月に開始されました。東山区ではお隣の開睛館と本校,東山泉がその制度に当てはまります。義務教育期間は子どもたちにとっては人生の早い段階での通過点であり,大切なことは将来に生きて働く「力」「能力」の基礎をしっかり身に付けることが,義務教育校の使命と考えています。知識基盤社会と呼ばれる現在の社会に,通用する人材の育成を目指したく思います。
 それでは,1年生の皆さんの東山泉小中学校での生活がたのしい毎日になることを祈って式辞とします。

セカンドステージ進級式・中学校課程進級式によせて

画像1
 6年生は東学舎に,7年生は中学校課程に,それぞれの進級おめでとうございます。
 東山泉小中学校は皆さんの10年先,15年先,の将来の姿を実現するための「学びの場」を作ろうと思っています。先日,人工頭脳が囲碁のプロに打ち勝ったニュースがありました。すでに近い未来に人工頭脳が人類を超える日が来ると言われています。(オックスフォード大准教授マイケル・オズボーン氏によると)「今後10年〜20年程度で半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」との予測もあります。また,(ニューヨーク市立大学大学院センター教授だったアメリカのキャシー・デビッドソン氏によると)「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は,大学卒業後,今は存在していない職業に就く」と予測され,新しい教育が必要であることが言われています。   
 何年先であっても未来を正しく予想することは難しいことです。しかし,将来の自分に思いを馳せること,あこがれの舞台で活躍する姿を思い描くこと,つまり夢をもって,その夢を追いかける皆さんの姿をこの東学舎で見たいと思っています。
 その夢を実現させるための力は,東山泉を卒業した時に身に付くわけではありません。更に学び続けることが必要です。今ある仕事,職業が変わっていく…という現実の問題,しかし,今ない職業を作るのは人工頭脳ではなく私たち人間の頭脳であるはずです。
現在の様々な技術は,多くは大学や企業や研究室などで人々のチームで開発されています。同じ志を持つものが,夢を語り合って共に仕事をしていく。こんな将来を想定した時,どんな力を付ければいいのでしょうか。どんな能力を研けばいいのでしょうか?
それは…,人とともに社会を生きようとする力,自分を知って自分をコントロールする力,自分で課題を見つけて解決しようとする力,そして,夢を創り上げる力です。
 これらの力の中には「…しようとする」という意欲も含まれていることに気づいてくれたでしょうか。学びの力を「学力」と言いますが,学力には“意欲”も含まれています。
夢を創る学びは,文字通り「夢創」の時間を中心に行います。6年生は夢や希望について9年生の先輩やいろいろな方から話を聞いたり,語り合う授業があります。7年生は将来,働くことを考えるために,まず働くこととは何なのか,生活設計の基本を学びます。
 学びは知識を得ることから始まりますが,その得た知識をどう使うかが,夢づくり,夢の実現に繋がるのです。かつては「どれだけのことを知っているか」が大切とされていました。しかし,今は「どれだけのことができるか」が大切な時代になりました。
ぜひ,一人一人が持っている力をフルに使って,同じ学ぶのならば意欲を持って学んでくれることを期待します。
 そのためにも皆さんが授業をおもしろいと思ってくれるように,先生たちも東山泉も授業を大切に考えていきます。一緒に頑張っていきましょう。
結びに保護者の皆様,本日はお子様のご進級,まことにおめでとうございます。本校では開校以来,学校教育目標を「意欲を持って学び,自らの将来を拓く児童・生徒の育成」と掲げ,小中一貫教育を手段として,一人一人が未来に向かって羽ばたく力を培うことを目ざします。
 具体例では6年生では従来の小学校にはない多数の教科担任制を敷くこと,また,すべての学年で毎時間の授業の中で考えさせる活動を組み込んだ授業展開をすることなど,知識基盤社会と呼ばれる現在の社会に,通用する人材の育成に繋がる取組を考えています。
それでは,新入生の皆さんの東山泉小中学校での生活が充実したものになり,一歩ずつ確実に成長してくれることを祈念し,式辞とします。

「木を見て,森も山も見る」本年度の始めに際して…

画像1
今年も3月末から桜の花がほころび始めました。毎年見慣れた景色ながらふと足を止めて見入ってしまうのは,その色彩の美しさを楽しむだけではなく,当たり前に繰り返す季節の移ろいを桜花を愛でることで感じる心があるからではないでしょうか。春先に桜の花びらを染める鮮やかなピンクの色素は実は冬場から樹皮に蓄えられ,極寒に耐えて開花直前まで樹液の中で幹から枝先へ移るタイミングを計っていると聞いたことがあります。
「一斑(いっぱん)を見て全豹(ぜんぴょう)を卜(ぼく)す」との格言が中国の晋時代に残っています。“斑点の一つを見ただけで,ヒョウという動物であると推測する”…,一部分だけから全体を知る能力があればすばらしいことですが,これは限られた情報ですべてを判断してしまう危うさを突いた言葉でもあります。そこで一所を見ることからより広くものごとを見ることが大切になります。目先のことに捕らわれて全体を見通すことができないたとえに「木を見て森を見ず」との言葉もありますが,木を見れば,その木が育つ森も,山までも見る気持ちがあれば正しくものごとの判断ができるのかもしれません。
 東山泉小中学校は今日から開校3年目の取組が始まります。明日は新1年生86名が入学し,全校児童生徒は714名,新たに17名の教職員も迎えて新体制がスタートします。小中一貫教育が国レベルでも“義務教育学校”として昨年,制度化されました。時代の流れの中にあって小中一貫教育の重要性が高まってきています。しかし,間違ってはいけないのは小中一貫教育の実践が目的ではないということです。ICT機器や人工頭脳の開発により,今の子供たちが社会に出る近い将来には職業の種類も変わっています。その時代を生きる力の基礎を培うことが9年間の学びの目的です。その達成を目指して将来を見据えた学校教育目標を立て,その実行手段として本校は小中一貫教育を行っています。私たちが行う東山泉の子供たちへの取組は,その手法ということになります。
手法としての取組は,時には子供たちの様子や,取組の効果,結果に照らして見直すこともあるかもしれません。しかし,いわば取組こそが一本一本の木であり,目の前の木を見ることだけでなく,森も山も見る…,つまり手段,目標,目的までを考えながら,3年目の学校経営に努めてまいります。
『泉だより』は毎月の行事予定を裏面に載せて発行いたします。またホームページでもその時々の行事や取組紹介を行ってまいります。本年度もよろしくお願いいたします。

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
京都市立東山泉小中学校(西学舎)
〒605-0966
京都市東山区大和大路通七条下る5丁目下池田町527
TEL:075-532-0377
FAX:075-541-2633
E-mail: higashiyamaizumi-sc@edu.city.kyoto.jp
京都市立東山泉小中学校(東学舎)
〒605-0977
京都市東山区泉涌寺山内町5
TEL:075-532-0355
FAX:075-561-4592
E-mail: higashiyamaizumi-sc@edu.city.kyoto.jp