京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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学校教育目標「社会や人との関わりの中で真の逞しさを身につけた児童生徒の育成」

式辞

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 柔らかな春の陽射しが,校内の泉桜に降り注ぎ,春の予感を感じさせてくれる頃となりました。

 本日,義務教育学校として初の,平成30年度,第1回東山泉小中学校卒業証書授与式を挙行するに当たり,早朝よりご来賓,保護者の皆様にご列席を賜りましたことを,高いところからではございますが,心よりお礼申し上げます。有難うございます。

 東山泉5期生89名の9年生の皆さん,義務教育の卒業,おめでとうございます。皆さんは東山泉5期生であり,また義務教育学校の初代卒業生でもあります。

 5年前の開校4月に,皆さんは5−4制施設併用型小中一貫教育校の初代5年生としてスタートしました。他に例のない施設併用型。本来はリーダーとなる6年生がいない西学舎で,その西学舎のリーダーとしてスタートすることに,少なからず不安を抱きながら開校を迎えたことと思います。

 初代の9年生は,体育大会で当時の5年生である皆さんに主役の座を譲り,献身的に支えてくれたことが今日の優しさに繋がっていることと思います。

 東山泉にはこの開校5年の間に,日本全国の様々なところから学校視察に来られました。開校時に新聞の取材などを受けた記憶がみなさんにもあるのではないかと思います。5年を経てすごくうれしい言葉をもらいました。
 それは,今年度の研究報告会に,9年生が来校された方々から直接質問を受けて,自分の言葉で応えるという取組を行った時のことです。全くのシナリオなしの状態ですから,さぞかし緊張したかと思いきや,皆さんの対応は,
 ・東学舎と西学舎で繋がっているので,小学生のときから9年生の姿を
  見て目標にしてきたので,7年生になったときも「ギャップ」を感じ
  なかった。
 ・グループで学習する方が楽しい。聞いているだけで終わるのは物足り
  ない。自分の言葉で口に出して言えるので,その分考えるようになっ
  た。
というものでした。

 それに対しいただいた来校者のコメントは
 ・子どもたちの姿を見て,東山泉小中の先生方が取り組んでこられてい
  る成果を感じました。子どもたちが,自らの成長を感じ学校の良さを
  語れることは,本当に素晴らしいと思いました。
 ・小中一貫を通して,子どもたちが大きく成長しているということを強
  く感じました。小中の垣根をとり払い,リーダーシップを伸ばした9
  年生たちの姿に感動しました。小中一貫教育のイメージ・キーワード
  がとても印象に残りました。
 ・来てよかったなと思える研究報告会でした。この学校で働いてみたい
  とさえ思ってしまいました。

 というものでした。
 「この学校で働いてみたいとさえ思う」というコメントは,その学校の校長冥利に尽きるものです。これはまさに9年生の姿を見て,このような生徒を育ててみたいと感じられたからだと思います。
 そのような9年生の姿をみて育った後輩たちは,間違いなくその精神を受け継ぎ,さらに後輩に伝えることができるように成長してくれるでしょうし,素晴らしい伝統にしていってくれると確信しています。

 大学入試制度の改革という言葉を聞いたことがありますか?2020年から今の大学入試センター試験が変わります。今の高校1年生の学年から対象になりますから,まさに皆さんの年代に関わる話です。
 文部科学省は、大学入学者選抜について「多様な背景を持つ受検者一人一人の能力や経験を多面的・総合的に評価するものに改革すること」「今後、各大学の入学者選抜方法を、『学力の3要素』を多面的・総合的に評価するものへと転換することが必要」としています。「学力の3要素」とは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を指します。

 従来の入試は、3要素のうち「知識・技能」が重視されてきた側面があり、多面的・総合的な評価になっていないことが指摘されています。今後は、3要素をいずれかに偏らず評価すること、そのために多様な選抜方法を実施することが一層求められていくことになりそうです。「思考力・判断力・表現力」をより重視した「大学入学共通テスト」が導入されるのもそのためです。

 まさに,みなさんがこの東山泉で身に付けたことが活かされることになります。

 先ほどの9年生のコメントをもう一つ紹介します。
 ・コミュニケーション力は社会に出てからも大切だからもっと身に付け
  たい。東山泉で学んだおかげで,入試の面接では緊張はするかもしれ
  ないが自分の言葉で答えることに不安はない。

 この言葉を聞いて,あと47日後から始まる新しい元号の時代に,その中心となって活躍できる予感がします。

 この5年間のみなさんの成長を喜ぶとともに,その成長を支えてくださった地域・保護者のみなさんに感謝するとともに,是非とも,その成長にずっと寄り添ってくれた教職員,とりわけ9年生の学年団への感謝の気持ちも忘れないでください。

 今日で9年間の義務教育が修了します。東山泉での学びは今日で終わるとともに,東山泉の標準服に守られる時が終了します。この先は自分が選んだ高等学校や大学,そして,社会という場に出て自分で自分の道を切り拓いていかなければなりません。その,自分が選んだ新しい道にはぜひとも「さらに,いそいそ」向かってくれることを願っています。

 結びになりましたが,保護者の皆様,お子様のご卒業おめでとうございます。今日,義務教育を修了され,東山泉小中学校を巣立って行かれますが,これからも多くの知識を得て,何ができるようになっていかれるのか,その成長を楽しみに見守ってまいりたいと思います。今日までの本校の教育活動にご理解とご支援を賜りましたこと,感謝申し上げます。

 それでは,これから東山泉での出逢いを大切にし,学び続ける気持ちを持ち続けてくれることを祈念しつつ,卒業生の皆さんの前途を祝福し式辞といたします。

                平成31年3月15日
                 京都市立東山泉小中学校
                       校長 今津 敏一

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