最新更新日:2024/04/26 | |
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ステージ進級式 〜式辞より〜
例年より早く暖かくなった気候に誘われて,少しフライング気味に満開となった泉桜は,葉桜となり校内一面を新緑に染めて,今日の日を迎えることになりました。
東山泉小中学校が開校して5年目の春を迎えました。今年はこの東学舎に74名の6年生を迎えます。 本日,東山泉小中学校セカンドステージ進級式を挙行いたしましたところ,ご来賓の皆様にはご多忙の中,ご臨席いただきましたことに高いところからではございますが,心よりお礼申し上げます。 さて,6年生のみなさん,東学舎への進級,おめでとうございます。 先週,この東学舎で始業式を行い,初めて標準服に身を包み,緊張した面持ちで並んでいた6年生を見て微笑ましく,また逞しく感じました。その場で,みなさんと「さらに いそいそと来られる学校づくり」を目指すことを約束しました。具体的な楽しいことが毎日あるわけではありません。今は,どちらかというと「友達と仲良くやっていけるかな」「新しい学年の勉強は大丈夫かな」「7年から9年までの上級生は優しくしてくれるかな」など心配の方が多いかもしれません。でも,学校に行ったら何か楽しいことがある,そして一日充実した気持ちで帰ることができる。さらにお家に帰って今日,学校であったことを話題にしてくれたらとてもうれしく感じます。 ではそういう学校生活を送るためにどうすればよいでしょう? 東山泉小中学校では,この東学舎をセカンドステージと呼び,9年生をゴールとして,そのゴールに向かってさまざまな活動を繰り広げていきます。有名な画家であるピカソは「よい芸術家は真似をする,偉大な芸術家は盗む」という言葉を残しています。これを私はこのように解釈してみました。「真似をする」とは「表面的な部分だけをそっくりそのまま写す。他人とまったく同じことをする。」ということ。「盗む」とは「他の優れた部分だけを盗み、自分の中で組み立てなおす」ということです。 幸いなことに,この東学舎には,みなさんと同じく,6年生として東学舎を経験した先輩ばかりです。東学舎での大変なこと,楽しいこと,嬉しいことをいっぱい経験してくれています。その姿を見て,まず真似をしてみてください。そして,さらに良いものにするために是非盗んでほしいのです。そして新たな東山泉6年生の姿を組み立て直してほしいのです。 みなさんにとっては,9年生の卒業はまだまだ先のことです。皆さんが偉大な芸術家になるために,今から準備を始め,少しずつ成長していきましょう。東学舎の一員として,6−3制の学校よりも一歩早く準備を始めてください。 結びになりましたが,保護者の皆様、本日はお子様のご進級,まことにおめでとうございます。本校では開校以来,学校教育目標を「意欲を持って学び、自らの将来を拓く児童・生徒の育成」と掲げ,新たな義務教育学校として,一人一人が未来に向かって羽ばたく力を培うことを目ざします。 具体例では6年生では従来の小学校にはない多数の教科担任制を敷くこと,また,すべての学年で毎時間の授業の中で「深い学び」を追求する活動を組み込んだ授業展開をすることなど、知識基盤社会と呼ばれる現在の社会に,通用する人材の育成に繋がる取組を考えています。 この式後,担任の紹介もさせていただきますが,何かあれば十分にご相談いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。 それでは、皆さんの東山泉小中学校での生活が充実したものになり、一歩ずつ確実に成長してくれることを祈念し、式辞といたします。 平成30年4月9日 京都市立東山泉小中学校 校長 今津 敏一 |
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