京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

校長室から(学校だより12月号より)

 12月に入りました。暑い夏が長く続いたかと思うと11月に入るやいなや、急速に気温も下がり、世界に誇る京都の紅葉も一気に進んだ気がします。私は11月17、18日に4年生の宿泊学習の引率で花背山の家に行ったのですが、花背の紅葉は本当に見事で、写真ですらそのありのままの美しさを伝えることはできないと思うほどのものでした。
 この2学期は大きな学校行事も何とか予定通り実施することができ、本来の学校の姿に近づきつつあることを嬉しく感じています。そして行事に取り組む子どもたちの姿を見ると、普段の姿とはまた違う子どもたちの一面が見え、その成長ぶりに感心させられることも数多くありました。
 さて、先日5年生以上で行った文化祭ではいくつかの学年が「探究」の発表を行いました。この「探究」は本校の取組の特徴の一つです。「探究」という言葉は普段はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、今年度からすべての高等学校でも「探究」と名のついた科目が新設されています。実は、本校ではすでに開校時から、総合的な学習の時間において「探究」に取り組んでいます。ではこの「探究」とは具体的にはいったいどのような学習なのでしょうか。例えば、我々が「旅行に行きたい」と思えば、「どこに行こうか、どのような方法で、どこに泊まろうか」と思いめぐらし、そのために様々な情報を集めて何が最善かを判断し、最終的に自分が一番よいと思ったところへ行きます。このような一連の思考の流れを学習活動に取入れたもの、それが「探究」です。言い換えると、「自ら問いを立て、それに対して答えていく学習」と言うことができます。ここで大切なのは「自分で問いを立てる」こと、つまり「自分でなぜだろう」と思うこと。したがって先生や人から与えられたものは本当に意味で「探究」の「問い」とは言えません。そして、その問いに答えるには様々な情報を集めて分析することが必要となり、最後はそれらをまとめ発表します。「探究」とはこれら一連の流れをくむ学習と言えますが、なぜ本校ではこの「探究」に取り組んでいるのか。それは一言でいうと「社会でたくましく生きていく力をつけるために」です。今の子どもたちが生きていく20年後、30年後の社会は、正解がない未知の時代であるといわれています。そのような時代をたくましく生き抜くためには、一人一人がその場その場で適切に判断して答えを見つけていかなければなりません。指示を待つのではなく、自分で課題を見つけ、その解決に向けて主体的に関わっていくことは今以上に必要となることは間違いありません。
 我々大人が経験したこともないような社会を子どもたちが生きていくとすれば、柔軟に社会に適応し、変化にしなやかに対応しながら、その都度進んでいくことのできる力をしっかり子どもたちにつけていくことが我々の使命であるといえます。その力をつけることこそがまさに「探究」のねらいです。社会で求められる力は時代とともに変わっていきますが、その変化に動じない力を子どもたちにつけるべく、日々の教育活動に取り組んでまいりたいと思います。
                       校長 野村 昌孝

動くおもちゃができました!

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 2年生は生活科で「うごくおもちゃ」づくりに取り組んでいます。
 明後日の就学前健診で学校を訪れる子どもたちを楽しませるためにと、一人一人が作った「うごくおもちゃ」を校長室まで持ってきてくれました。どのおもちゃもしっかりとうごく工夫がしてあり、本当に素晴らしいの一言! 校長室は一気におもちゃ屋さんのようににぎやかになりました。あらためて子どもたちの発想の豊かさに驚くと同時に、とても嬉しい気持ちになりました。
 みなさん、本当にありがとう! 明後日開睛にやってくる子どもたちはきっと喜んでくれると思いますよ。

校長室から(学校だより11月号より)

 10月20日、これ以上ない秋晴れの下、東山開睛館第12回体育大会を実施いたしました。当日の朝は少しひんやりする気温ではありましたが、日中はとても暖かく、体育大会にはいうことのない最高の1日となりました。約800名の児童生徒は朝から元気いっぱいで、体育大会を心から楽しんでくれました。
 開睛館では、開校時から「1年生から9年生までが一緒に参加する体育大会」を実施してまいりました。当初は「9学年そろっての開催は子どもたちの出番が少なくなる」「子どもが見つけにくい」等、様々なご意見をいただきました。しかし、回数を重ねるとともに徐々に賛同の声をいただくようになり、この形態での実施が定着するに至りました。それは、子どもたち自身が体育大会自体に大いに感動し、満足感を得ている姿が見られるようになったことがその理由の一つです。小学生の子どもたちは、通常は中学生の競技や演技を見る機会はありません。しかしながら本校の体育大会では、1〜6年生の子どもたちは自分たちとは一回りも二回りも体の大きな生徒たちが力一杯トラックを走り回り、そして迫力のある演技をしている姿を目の当たりに見るのです。一方、7〜9年生の生徒たちは、可愛く無邪気な下級生を昔の自分に重ね合わせて心からのエールを送っているのです。そのような姿は全員で実施するからこそ見られる姿であり、本校ならではの姿かもしれません。今回の体育大会でもそんなほほえましい姿を様々な場面で見ることができました。
 ところで、今回の体育大会ではとても嬉しい場面がいくつか見られました。それはどの学年の子どもたちも最後まで力を振りしぼって一生懸命全力で頑張っていたこと、そして応援の子どもたちも競技や演技をしている子どもたちと一つとなって応援をしてくれたことです。思春期の子どもたちにとっては一生懸命頑張ることが何か恥ずかしいことでもあるかのように感じる風潮のある中で、この学齢の子どもたちをはじめ全ての学年の子どもたちは、必死に種目に取り組んでくれました。本当に感動的な子どもたちの姿でした。
 保護者の皆様におかれましては、入場制限を設けての体育大会となり、多大なご不便をおかけいたしましたこと、また参観に関して至らぬ点が多くありましたことを心よりお詫び申し上げます。またその際、学校からのお願いにご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。今年度も折り返し地点が過ぎ、残すところ半分となりましたが、常に児童生徒への最善を考えながら教育活動に取り組んでまいりたい所存です。引き続き、皆様方のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

                        校長 野村 昌孝

体育大会を終えて

 本日10月20日、第12回体育大会を実施いたしました。雲一つない体育大会日和の青空の下で、約800名の児童生徒が躍動し、これまで取り組んだ成果を見事に発揮してくれました。コロナ禍で9学年が一斉に集まる機会はほとんどない中、まさに全校児童生徒が一体感を感じた一日でもありました。何より私が一番うれしかったことは、結果はもとより、どの学年の子どもたちも最後まで力を振りしぼって一生懸命全力で頑張っていたこと、そして応援の子どもたちも必死になって競技や演技をしている子どもたちを応援してくれたことです。その子どもたちの一生懸命の姿については、本校教職員だけではなく参観にお越しいただきました保護者の皆様も同じように感じられたのではないかと思います。一生懸命頑張ることが何か恥ずかしいことでもあるかのように思い、手を抜くことを覚え始めるのは思春期の時期ですが、この学齢の子どもたちをはじめ今日の開睛の子どもたちは、必死に頑張り抜いてくれました。校長としてこのような子どもの姿が見られるのは、幸せの一言に尽きます。開睛館の子どもたちを誇りに思い、子どもたちには最大の賛辞を贈りたいと思います。
 保護者の皆様におかれましては、今年度入場制限を設けての体育大会となり、多大なご不便をおかけいたしましたこと、また至らぬ点も多くありましたことを心よりお詫び申し上げます。そして、様々なお思いやお考えがあったとは察しますが、ご理解の上ご対応いただきましたこと、本当にありがとうございました。今年度も残り半分となりましたが、後半の教育活動についても常に子どもにとっての最善を心掛けて取り組んでまいりたい所存です。引き続き、皆様方のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
                       校長  野村 昌孝

校長室から(学校だより10月号より)

 2学期が始まって1か月余りが過ぎました。気候も随分秋らしく過ごしやすくなり、元気な子どもたちの様子がうかがえるこの頃です。
 さて、9月5日から7日の日程で9年生の修学旅行を実施いたしました。5月に計画していた修学旅行が延期になり、九州に方面を変えての修学旅行でした。コロナの感染状況に加え、台風が九州に近づくタイミングが修学旅行の日程と重なり、複数の方から実施について心配の声を頂きました。保護者の皆様にもご心配をお掛けしたかと思います。しかし、安全面において事前に確認がとれたこと、日程的にこれ以上の延期は難しいことから予定通り実施をいたしました。結果的には活動においてはほとんど台風の影響を受けることなく、全ての行程を予定通りに進めることができ、2泊3日の修学旅行を十分に満喫した様子が子どもたちからうかがえました。
 今回は大分県の「安心院(あじむ)」という地域で農泊(農村民泊)を行いましたが、受け入れてくださった民家の方から、「開睛の子たちは本当に優しい子たちですね」「開睛の子たちは仲がいいですね」という嬉しいお言葉を頂きました。そのように子どもたちが健全に成長するにはご家庭でのご指導等,様々な理由があると思いますが,毎年違う学年の子どもたちについても同じようなことを聞くと、「小中一貫校」という本校特有のしくみによる影響もなきにしもあらずだと思うのです。例えば,毎年1学期に行う「新入生を迎える会」。この中で2〜9年生の子どもたちは、1年生が早く学校になじむように,歓迎のパフォーマンスを必死になって行います。その様子は小中一貫校でしか見られない温かく感動的なものです。上級生が心温まる歓迎パフォーマンスができるのは,自分たちが入学した時、同じように上級生からしてもらったという経験が心に残っているからに他なりません。このように上級生は下級生を弟,妹のように大切にする、下級生は上級生をあこがれの対象としてみる、そのような風土が自然に育っていく…、これはまさに開校当時に教職員や地域の方々が望んでいた開睛館の将来の姿であり、十年を経てようやく当時描いていた学校の姿が今,実現できているのではないかと思うのです。
 私は開校当時に本校で勤務をしていた一員して、この開睛館の創設時に多くの方々が描いていた姿を今、目の当たりにできる喜びを感じつつ、更に開睛館の良さを継承できるよう,これからもしっかり取り組んでまいりたいと思います。

校長室から(学校だより8月号より)

 34日間の夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。学校の始まりを心待ちにしている子どもたち、もう少し夏休みを過ごしたい子どもたち、いずれにせよ今日から子どもたちの元気いっぱいの姿を見ることができます。夏休みに入る前からコロナも急増し、いまだに収束の兆しが見えておりませんが、2学期は大きな学校行事が計画されておりますので、予断を許さない状況ではありますが一層の感染防止対策を講じつつ教育活動を進めてまいりたいと思います。
 さて、この夏休みに入るやいなや後期課程では部活動の夏季大会が始まり、私も本校全ての部活動の大会及びコンクールの応援に行かせていただきました。現9年生は、7年生に進学する直前の3月から3か月間にわたり、かつてなかった全国一斉の休校からのスタートとなりました。それ以降もコロナ感染によって、部活動についてもこれまでに比べて格段に活動する時間が少ない学年でありました。さらに今夏の大会が始まる直前から第7波が到来し、大会への出場も危ぶまれる状況でありましたが、幸い本校ではすべての部で夏季大会、コンクールに出場することができました。
 部活動に取り組んだ2年半の間、練習の時間も少なく十分に満足のいくことはできなかったかもしれません。しかし、本校の生徒たちは最後の終了の合図が鳴るまで一生懸命に試合に臨んでおりました。そして最後の大会ではまさに本校の校訓である「克己(自分に勝つ)、進取(チャレンジ精神)、礼節(周りの人への礼儀や態度)」をしっかりと身に付けている姿を目の当たりにし、これまでの間親身になって指導をしていただいた教職員にも感謝をするとともに、本校の生徒たちをとても誇らしく思いました。ある部活動では試合が終わった後に、「校長先生、お忙しいところ応援ありがとうございました!」と大人顔負けの声をかけてくれる生徒もおりました。
 私たちの人生は自分が考えた通りに決していかないことを、今回のコロナ禍によって気づかされました。それは学校においても同じで、これまでにあり得なかった急速な変化がこの3年間の教育活動にも及んでまいりました。我々大人は「できない」と否定的に考えますが、どのような状況下であってもその状況に合わせ、その中で最善を尽くすことがいかに大切であるかを今回子どもたちから教えられたような気がします。私たちが育てなければならない子どもは「様々な変化に柔軟に対応し、未来をたくましく生き抜く子ども」であることは間違いありません。このことをあらためて肝に銘じ前進してまいりたいと思います。
                          東山開睛館
                        校長 野村昌孝

校長室から(学校だより7月号より)

 令和4年度もあっという間に3か月が過ぎ,間もなく1学期が終わろうとしています。コロナ感染症においてはまだ気が抜けない状況ではありますが,来学期以降も感染防止を徹底しながら教育活動を進めてまいりたいと思っております。引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 さて,3週間程前の朝,校門前に立って子どもたちを迎えていますと,毎朝子どもたちの登校に付き添って来ていただいている女性の方が私のところに来られ,満面の笑顔で次のようにおっしゃいました。
「きのう公園で草刈りをしていたら,おそらく開睛の女の子だと思いますけど,『おばちゃん,いつもきれいにしてくれてありがとう』って声をかけてくれたんです。知らない私にこんなあたたかい声をかけてくれて,本当にうれしかったです。“今日も1日頑張ろう”って元気が出ました!」
 おそらく,この子にとっては特別な声かけではなく,普段の何げない一言だったのかもしれません。でもこのさりげない一言が人の心に活力を与えることになりました。実はその子が開睛の誰なのかまだわからないのですが,私はその振る舞いにとても感動し,このうれしい思いを早速教職員にも伝えました。
 また,6月初旬には5年生の宿泊学習があったのですが,その宿泊学習の中で5年生の子どもたちは,後片付けや戸締りをしていた私に対して,「ありがとうございます!」「手伝いましょうか?」と自然に,そして礼儀正しく声をかけてくれるのです。こんなことが1度や2度ではなく何度もあったおかげで,今回の宿泊学習は私にとってとても心地よい思い出として心に残りました。
 紙面だけではなかなかこの気持ちを伝えることは難しいとは思いますが,私はこれら2つの出来事を通して子どもたちの優しい心に,晴れやかで心がいやされた気分になりました。と同時に,このような子どもたちをそれぞれのご家庭で育てていただいている保護者の皆様には感謝の念が堪えません。この時代,子どもたちを取り巻く課題は山積しておりますが,かけがえのない子どもたちを保護者の皆様,地域の皆様とともに育てていくという使命感をあらためて感じながら,身を引き締めて教育活動に携わっていきたいと思います。
                          東山開睛館
                       校長 野村 昌孝

校長室から(学校だより6月号より)

 SMAPの有名な歌に「世界に一つだけの花」という,多くの人に慕われている歌があります。知っている方も多いかと思いますが,次のような歌詞で始まります。
 「花屋の店先に並んだいろんな花を見ていた
  ひとそれぞれ好みはあるけどどれもみんなきれいだね
  この中で誰が一番だなんて争うこともしないで
  バケツの中誇らしげにしゃんと胸を張っている」
 この歌の大まかな意味としては,「一人一人みんな違っていい。一人一人は大切な存在なんだ。」という意味であるかと思います。もちろん私もそのように思いますし,開睛館の子どもたちにもこの歌詞のよう接していきたいと思っています。しかし,東山開睛館初代校長の初田先生は,この歌詞から卒業式の中で次のようなメッセージを述べられました。
「店先に並んでいるいろんな花はそれぞれがきれいな花なのですが,『花屋の店先に並ぶ』ということは,その時点ですでに選別がなされているということです。」
 初めて耳にする話を,私は目からうろこが落ちるような思いで聞いていました。しかしよくよく考えると,子どもたちが社会に出るということは,なるほど,「花が店先に並ぶ」ことだと捉えることができます。子どもたちは将来社会に出て,その中で周囲からの様々な評価を受けて生きていくことになります。その時,大人になった子どもたちが自信を持ってたくましく生きていけるように,我々大人達が力を合わせ,社会に出るために必要な力を,今から付けさせる義務があると思うのです。
 “ものさしは社会にあてる” 我々教職員は開校よりこの言葉を常に意識しながら取り組んでまいりました。これは,常に社会を意識させ,社会規範に照らし合わせて考え行動するという意味です。その思いは開校から11年経った今も変わっておりません。これからもこのことを肝に銘じて教育活動を進めてまいりたいと思います。皆様のご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
                           東山開睛館
                        校長 野村 昌孝

校長室から (学校だより5月号より)

 この4月から校長となり,仕事内容も副校長の昨年度と大きく様変わりしました。その1つが出勤直後の朝の時間の過ごし方です。昨年度は,7時45分より途切れなく鳴る電話の対応を8時30分頃まで行うことが毎朝のルーティーンとなっていました。4月からはこれが一変し,校門前に立って子どもたちをあいさつで迎えることが現在の日課となっています。前期課程の子どもたちは集団登校をしていますので,登校班でまとまって登校してきます。後期課程の生徒は友達数人と登校する生徒もいれば,1人で登校する生徒とスタイルはそれぞれ違います。私は登校してくる子どもたちの顔を見ながら「おはようございます」と声をかけていきます。その時の反応が一人一人違っていてとても興味深く感じます。元気ハツラツで大きな声で「おはようございます!」と返してくれる子,立ち止まって頭を下げて丁寧にあいさつをしてくれる子,目線を合わしつつも少し恥ずかしがりながら小さな声であいさつをしてくれる子,そのまま通り過ぎる子(少々残念な気持ちになりますが…)と様々です。
 あいさつを始めた当初,「登校してくる子どもたちを元気づけるためにあいさつをしよう」と思い,校門に立っていたのですが,実際はそうではないことに最近気づき始めました。「元気を与える」ことを目的に始めた校門でのあいさつ,ところが一番元気づけられているのは自分自身であることがわかりました。校長の私も人間ですので,元気な時もあれば少々疲れているときもある。少々疲れている時に校門に立って子どもを迎えていると,まるで私の心身を理解しているかのように,子どもたちはにっこり笑顔で「おはようございます!」と返してきてくれます。始業式から約1か月,多くの子どもたちに一番エネルギーをもらっているのは私自身かもしれません。
 4月7日の入学式の式辞で新1年生へ次のように言いました。「みなさんはあいさつはできますか。『おはようございます』『こんにちは』『さようなら』と元気よく言うと校長先生のようにやさしいお顔になって,みんなの心が温かくなります。」私の顔がやさしいかはさておき,あいさつは社会に出たときに絶対に必要であるのはいうまでもありません。気持ちの良いあいさつが飛び交う学校,開睛館をこんな学校にしていきたいと思っています。
                           東山開睛館
                        校長 野村 昌孝 

ごあいさつ

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 この4月より,2代目山下校長を引継ぎ,3代目校長として拝命を受けました野村昌孝と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は,東山開睛館が開校した2011年から4年間,本校で勤務させていただきました。その後,小学校,教育委員会,中学校,義務教育学校で職をいただき,昨年4月,6年ぶりに開睛館に戻ってまいりました。開校時は京都市内中心部初めての施設一体型小中一貫校ということで,前例がない中どのような学校にしていくべきかを全職員が手探りで進めていた混乱期でありました。5小学校と2中学校が統合することによる多くの課題とともに,当時は生徒指導上の課題もありました。しかし時を経て学校も一定の落ち着きを見せ,私が昨年赴任したときに見た開睛は,当時混乱していた様子を感じることができない学校となっておりました。それに至るまでには,保護者の皆様のご理解とご協力,地域の方のご支援,教職員の地道な努力,そして何よりも子どもたちの頑張りがあってのことだと感じています。
 この東山開睛館も今年度12年目を迎えます。学校教育においても時代に逆らわずに,時代とともに柔軟に変化していくことが必要であると思いますが,その一方,時代が移り変わろうとも変わらずに大切にしていくべきものもあるかと思うのです。本校の昇降口に大きく書かれてある校訓「克己 進取 礼節」は開校当時のままで,10年たっても変わらず掲示されています。「克己」とは自分に打ち勝つこと。どのような状況下でも負けない強い人になってほしい,「進取」とはいいかえれば「チャレンジ精神」。難しい課題にも挑戦していこうという心構えを意味します。また「礼節」とは常に相手のことを考え,相手が心地よく思う心の伴った礼儀のことで,社会に出たときに身に着けていなければならない資質の一つであるといえます。この「克己 進取 礼節」は今も本校の校訓として定め,教職員の指導の指針としています。
 これからの時代は先行き不透明な時代であるといわれています。だからこそこの9年間で,困難な時代を生き抜くたくましい子どもたちを育んでいかなければならない,そう感じています。コロナがまだ完全に収まるまでは少々の時間がかかるでしょうが,その中で最善の教育活動を行ってまいりたい所存です。今後とも皆様方のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
                   東山開睛館 校長 野村 昌孝
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学校行事
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京都市立開睛小中学校
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京都市東山区六波羅裏門通東入多門町155
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