京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

平成23年度を閉じるにあたって  御礼

 本日1,2,3,4,5,7,8年生の修了式に続き、6年生の小学校課程修了式を挙行いたしました。これをもって23年度が終了し、来年度に向けてまた新しいスタートを切ります。
 皆様方に御支援御協力等、応援していただいたおかげをもちまして何とか開校初年度を無事に終えることができました。
 本日の修了式におきましては、子ども達に次の3点での振り返りをさせていただきました。
・挑戦的に学べたか? ・・・何事にも全力で取り組む姿勢が大切であるということ。
・卑怯を許さなかったか?・・・自分に厳しく向かい合い、じんけんを大切にすること。
・つながりをよろこびとできたか?・・・気持よく暮らすためにあいさつや履物揃え等が自然にできること。

 一年間の子どもたちの様子を見るにつけ、それぞれがよく頑張ったと思っています。挨拶がしっかりできる子は、それだけで評価される。そんな思いをぶつけました。どうか、この開睛館の子どもたちが、目を輝かせて育っていきますよう、来年度もよろしくお願いいたします。
 本当にありがとうございました。

 尚、異動する職員につきましては23日の午後に当ホームページにてお伝えいたします。

小学校課程修了式 式事

 小学校課程修了式では次のように式辞を述べさせていただきました。

式  辞

 春の訪れを待ちわびたかのように、小鳥のさえず
りが日ごとに増し、円山公園の桜もつぼみを緩ませ
ています。
本日、多数のご来賓並びに保護者の皆様方にご
臨席を賜り、東山開睛館初の小学校課程修了式が、このように盛大に開催できましたこと、心よりお慶びと感謝を申し上げます。

ただ今、百四名に小学校課程の修了証書を授与
いたしました。六年生の皆さん、誠におめでとう
ございます。皆さんは本日をもって開睛小学校か
ら開睛中学校へと進まれます。すなわち東山開
睛館の中学校課程に進級されるということになり
ます。

今を去る六年前の四月、ピカピカの一年生が、桜の花に彩られた小学校の門をくぐりました。あれから二一七〇日。早いもので、もう六年経ちました。昨年、皆さんは五つの小学校からこの東山開睛館に来られ一年間を経て本日、本校初の小学校課程の修了生となられたのです。

さて、私は皆さんと一年間を共に過ごす中で、毎日の学習はもちろんのこと、学校行事や部活動など、それぞれに力いっぱい取り組む姿を目にしてきました。体育大会での組体操や、合唱コンクールでの学年合唱。学習発表会での取組、そしてみんなで応援した大文字駅伝等、小学生の最高学年としての誇りにかけて懸命に取り組んでこられました。
けれど、小中一貫校であるために、学校としての最高学年は九年生であり、様々な場面で中途半端な思いを持たれたのではないでしょうか。
また、小学校から見知らぬ中学校へ行き、他の小学校の人と出会うことから始まる中学生としてのスタートもありません。その意味では緊張感も少なく、気持ちを新たにするということの難しさを感じられているのではないでしょうか。
その反面、早くから中学生とともに学校生活を送ることで、見通しを持って学習や生活がしやすくなっています。部活動などでは、すでに中学生とともに練習に励んでいる人もいます。そのような本校の良さをいっぱい活かして、開睛館ならではの充実した学校生活を送ってほしいと思います。

東山開睛館は小中一貫校であり、日本の国が皆さんに社会で生きていくために必要となる教育を行う学校、すなわち義務教育学校であります。ですからこの学校を卒業した時には、独り立ちして社会で生きていけるようでなくてはなりません。

そのためには勉強をして賢くなることも大切です。強く逞しい身体を鍛えることも大切です。そしてそれらと同じくらい、大切なことがあります。それは社会のルールを守り義務と責任が果たせるようになることです。
私たちは、だれもが一人では生きられません。多くの人がそれぞれの役割をになって生きています。大人になるということはその役割の一つを受け持つということに他なりません。
人と人とがお互いを尊重しながら共に生きていく、そのためには相手を思いやる優しい気持ちが必要です。人に認められ、愛される存在になってください。

あなたがそこに ただいるだけで その場の空気が 明るくなる あなたがそこに ただいるだけで みんなのこころが
やすらぐ そんなあなたに わたしもなりたい
 
あいだみつおさんの心にしみる詩です。

 
 一人の少年のお話をします。
 ある少年は小学校五年の時に突然 筋ジストロフィーという病気が発症しました。この病気は筋肉が衰えてだんだん自分で動くことができなくなり死に至る病気です。少年はやがて歩けなくなり、学校にも通えなくなました。そして、病院に入院しました。本人には病気のことは詳しく伝えられていなかったので、少年は早く治して学校に行きたいといつも言っていました。
やがて、お母さんに本を読んでもらうことがただ一つの楽しみになりました。なぜなら自分の手で本を持つこともページをめくることもできなくなってきたからです。
 やがてこの少年は登校できないまま、小学校を卒業しました。ただひとり病院の中での卒業式です。先生や友達が大勢来てくれました。何とか中学校に行きたい。そのことがただ一つののぞみでした。けれどいつまでたっても病気が良くならない。よくならないどころか話すこともままならなくなってきたのです。
 少年は自分でご飯を食べられないことから、お母さんそして看護師さんにスプーンでご飯を食べさせてもらっていました。けれどある時からご飯を食べなくなってしまったのです。スプーンを口に近付けても口を開こうとしないのです。みんな心配しました。好きなものだったら食べるだろうか、柔らかいものがいいのだろうか、と周りの人はみな心配しています。けれど少年は口を開こうとしません。それどころか目まで閉じて見ようともしません。少年は死にたいと考えていたのです。みんなの世話になるばかりで何もできない自分が生きていることでみんなに迷惑をかける。お母さんやお父さんにもつらい思いしかさせられない。そう考えたのです。でも死ぬこともできません。なぜなら体を動かすことも何もできないからです。少年は考えました。食べなければ死ねると。
ある時お母さんがスプーンを片手に一生懸命食べてほしいと話しかけているとき、思わず涙を流してしまいました。その涙が少年の顔にかかった時、少年は暖かいものを感じました。驚いて目を開けると目の前に泣いているお母さんの顔があるではありませんか。そのとき少年は気付きました。「自分がご飯を食べることでお母さんが喜ぶ。自分が生き続けることで人を喜ばせることが出来る。生きられる限り生き続ける努力をしよう。それが自分の生きている証しなのだ」と。
少年はそれから二年近くを生き抜き、中学三年生になる前に残念ながら亡くなりました。
私はこのお話しを十五年ほど前にある本で知りました。そして改めて「命の尊さ」、「生きるということの意味」、「人のために役立つということ」、そして「感謝」について改めて考えさせられました。
 小学校課程を終える今日の日をみんな元気に迎えられて「おめでとう」なのです。

今日という日を感謝の日にしてください。保護者の皆様には皆さんを慈しみ来る日も来る日も愛情を注いで育てていただきました。その保護者への感謝。そしていつも温かい目でみなさんを励ましてくださっている地域の皆様への感謝。友達や先生方にも感謝の気持ちを持っていただきたい。これが私の願いであります。

さて、子どもたちの晴れ姿に感慨ひとしおの保護者の皆様、長くもあり短くもあった六年間の小学校課程を終えられ、今日を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。この一年でお子たちは大きく大人に近づかれ、悩める思春期に確実にさしかかっています。この時期はよくハンドルのない自動車に例えられます。エンジンはよく動くのですがコントロールがじゅうぶんにできない。一見しっかりしているようで、強がりを言ったり、人の話を聞こうとしなかったりします。大きな事故を起こさないようにハンドルがつくまでの間、学校と家庭が手を結びあってがっちりとガードレールの役割をしていきたいと思います。ご家庭では一層、親子のコミュニケーション、心の絆を大切にされ、子どもたちを温かく支えてくださいますようお願いいたします。 

結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともご多忙の中、多数ご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが本日を迎えられますのも、皆様方がそれぞれの立場からご支援くださいました賜と、心より感謝申し上げます。今後も子どもたちを見守り、育てていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 
これから三年間のご健闘を期待し、式辞といたします。

   
        平成二十四年三月十九日
        
        東山開睛館 校長  初田幸隆

卒業生 保護者様

 本日、無事ご卒業された保護者の皆様方、本当におめでとうございます。そして東山開睛館が船出しての一年間、おそらく行き先も航路も分からないままの環境にお子たちをお預けいただき、さぞやご不安があったことと拝察いたします。
 子どもたちをお連れして、本日着岸した港はいかがでしたでしょうか。この港から、新しい船での旅立ちを始める子どもたちです。行先は様々ですがこれからも応援いたしてまいりたいと存じます。
 本当にこの一年、本校教育にご理解とご協力、そしてご支援をいただきまして誠にありがとうございました。9年生の教職員団共々、あつく御礼を申し上げます。
 また、本日は過分なる謝辞を頂戴し恐縮いたしております。至らぬ点が多々あったかと存じますがお許しくださいませ。
 お子たちがご卒業されましても、今後とも変わらず東山開睛館にご厚情をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

卒業式  式辞

 今日は第一回目の卒業式にあたり、次のような式辞を述べさせていただきましたのでご披露いたします。

式  辞
 
 厳しい寒さも日々暖かな日差しとともに緩み、東山の峰峰にそよぐ木々も若葉を蓄えながら一気に花開かんとするその時を、ただひたすらに息を潜めて待ち続けています。本日、多数のご来賓の方々、保護者の皆様方にご臨席を賜り、東山開睛館第一回目の卒業式がかくも盛大に開催できましたこと、心より感謝致しますとともに、心よりお慶び申し上げます。

 ただ今、八十九名に卒業証書を授与しました。卒業生番号第一号からの正に本校の歴史にはじめて名を刻む皆様方であります。本当にご卒業おめでとうございます。

 振り返れば、皆さまは今をさかのぼる九年前の平成十五年の四月に、有済・粟田・新道・六原・清水・そして貞教・修道が統合したての東山小の各小学校に入学されました。やがて有済・粟田の二つの小学校は白川小学校となり、さらに進まれた洛東・弥栄の各中学校からこの東山開睛館へと進まれ、再度にわたる校名の変更を経験して来られました。
 そのような稀有な経験をされた皆様が、これからおそらく二十二世紀まで世紀をまたいで引きつがれるであろう、この東山開睛館の栄えある初代卒業生となられたことは、誠にもって慶賀の至りに存じ上げます。
皆様はわが校が責任を持って世に送り出す第一期生であり、その栄えある皆様方に次の三つの言葉を贈りたいと存じます。

一つ目は「誇りを持て」であります。
 誇りは英語ではプライドとなります。「あの人はプライドが高い」と言いますと、かならずしもよい意味ではありません。けれどあのひとは誇り高いというとマイナスのイメージは消えてしまいます。ですから必ずしも誇りとプライドは同義ではないのかもしれません。
 先の震災において、海外メディアが報じた幾多の美談は、昔に我が国を訪れた多くの外国人が綴る紀行文に見られる美談にも通じます。幕末の頃、ある旅籠に宿泊した外国人は、貴重品を預けようと宿の主人に、鍵のかかるところに預かってほしいと伝えたところ、「そんなものはありません」とお盆に載せて棚の上にあげたので、心配で仕方なかったけれど一週間程して出してもらうと、すべてが預けた時のままであった。自分の国ではあり得ない。なんという国民性だろうかと驚きをもって述べています。
世界では震災後に多くみられる治安の悪さも、この国においては国民が整然と列をなしてコンビニやガソリンスタンドに並ぶ姿をもって打ち消され、今もなお、麗しい我が国の姿が連綿と続いているのです。私たち日本人や日本に暮らす人々が、この国の良さにもっと胸を張ってよいのではないでしょうか。

 皆さんの東山開睛館の第一期生としての誇りはいかがでしょうか。わずか一年の学校生活だったかもしれません。されど一年です。皆さんが示した姿に感銘を受けたものは少なくないのです。その一人が私かもしれません。あの組体操で見せた団結力。中学生でここまでできるかといわしめたポスターセッション。小学生のとりわけ低学年の子どもたちに優しい笑顔で接してくれたみなさんの姿は、私自身生涯忘れるものではありません。本当にありがとうございました。
どうかこれからの人生、自分に、そして家族に、学校に、生まれ故郷東山に、そしてこの国に「誇り」を持って生きていただきたい。それが一つ目の願いです。

二つ目は「信念を貫け」であります。
 他者に妥協することなく「名誉」や「誇り」といったものを重視した「気高さ」が感じられるような生き方をしていただきたいと思います。信念と呼べるものを未だ持ち得ていない方は、時間をかけて自らの信ずるところを明らかにしてください。
 信念を貫く前に、あなた自身が周りから認められる存在とならなくてはなりません。自分を律すること、人に対してやさしくふるまうといった、日常の姿があってこそ、あなたは信念のもと生きることができます。「信念は人を強くする」フレデリック・ロバートソンという牧師の言葉です。
 皆さんが尊敬する人は誰でしょうか。答えは様々でしょうが、それがだれであれ、おそらく共通項は「信念を持つ人」に違いありません。皆さんは知らず知らずのうちに「自ら信じるところを貫こうとする姿を尊い」と感じていると思います。信念の人になっていただきたい。これが二つ目の願いです。

三つ目は「たくましく生きよ」であります。
 この言葉は、昨年本校を訪問された宮城県石巻市立雄勝中学校の校長先生が震災後に生徒に送られた言葉です。
 逞しく生きるとはどういうことでしょうか。「逞しい」には様々な意味がありますが、わたくしは「 意志を強くもち、多少のことではくじけない生き方。」だと思います。すなわち「誇りを持って信念を貫く」生き方そのものが逞しく生きるということではないでしょうか。
 また、震災を経験された方の言葉として、さらに深く尊いものを感じます。生死を分ける体験を通して発せられる「逞しく生きよ」とは、正しく動物としての生存本能をフル稼働してでも生き抜いてほしいという、動物的な力までも包含していると考えるのです。
 皆様はこれから社会の荒波に向かって船出されます。大きな波をかぶることもあるでしょう。しかし九年間の義務教育で培った力を総動員し、それを越えていかなければなりません。
 現在の社会は、雇用の問題、環境悪化の問題、一人一人にかかわる人権の問題など、多くの課題を抱えています。東山開睛館が世に送り出す皆様は、船出され向かわれる道はそれぞれ違えども、行く先々で大きな力を発揮される方々ばかりです。
スマップの曲に、花屋の店先に並んだ色とりどりの花を人に見立て「ナンバーワンにならなくてもいい、みんなオンリーワンだ。」という歌詞がありました。花屋に並ぶ花はすでに栽培農園でセレクトされた選ばれた花であります。すなわち、オンリーワンの良さは、ある一定の水準を満たさなければ発揮できないのではないでしょうか。皆さんにはオンリーワンと同時にベストワンもめざしていただきたい。競争社会に果敢に挑んでいただきたいと思います。
 誇り・信念・たくましさ この三つの言葉をはなむけにいたします。頑張ってください。

 さて、子どもたちの晴れ姿に感慨ひとしおの保護者の皆様、長くもあり短くもあった九年間の義務教育を終えられ、今日を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。こころよりお祝い申し上げます。義務教育を終えられましても、まだまだ未熟な若者であります。これからもなお一層、親子のコミュニケーション、心の絆を大切にされ、子どもたちを温かく支えてくださいますようお願いいたします。 

 結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともご多忙の中、多数ご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが逞しく巣立っていくことができますのも、皆様方がそれぞれのお立場からご支援くださいました賜と、心より感謝申し上げます。これからも地域で生きていく卒業生を、地域の、そしてみなの宝と思い、今後とも温かく見守り、励ましていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 
 卒業生の皆さん。卒業は新しい旅立ちです。皆さんの大いなる前途を祝して、式辞といたします。
  
        平成二十四年三月十五日        
              東山開睛館 校長  初田 幸隆

給食に感謝しました!

 本日の児童朝会では新春書き初め展の表彰に引き続き,毎日おいしくいただいている給食に対して感謝をする時間を設けました。その中で,子どもたちから給食調理員に対してお礼のメッセージが贈られ,調理員はとても感激しています。
 児童生徒の皆さんがおいしくいただけるようにと,いろいろな工夫をしながら,毎日毎日時間との勝負でがんばっています。みんなのおいしい笑顔が一番のご褒美です。今日はありがとうございました。


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今年もよろしくお願いいたします

 新しい年が明け,皆様には佳き初春を迎えられたこととお喜び申し上げます。昨年は東山開睛館が開校し,お子たちを取り巻く環境も大きく変化いたしました。少子化が進む中で,子どもたちにとって,ベストの教育環境づくりを共に進めてまいりました。
 「この世で変わらないのは,変わるということだけだ」ジョナサン・スウィフトの言葉です。連続した変化の中に今があり,教育にかけるこの地域の思いや伝統も生き続けます。今勇気をもって変化をつくる時だと考えます。
 
 「道はじぶんでつくる 道は自分でひらく 人のつくったものはじぶんの道にはならない」相田みつを

 子どもたち一人一人が自分の道をひらき,今年という一年がかけがえのない一年となりますよう,全力で応援してまいります。保護者や地域の皆様方にはご支援御協力のほど心よりお願い申し上げます。

一年を振り返って =今思うこと=

 激動の2011年も暮れようとしています。本年を振り返れば,千年単位で起こったとされる大地震に津波,台風による被害といった自然災害の怖さを再認識させられた一年であり,人類の英知の結集であるはずの原子力発電までもが制御不能な局面に立ち至り,世界中の人々があらためて人間の無力さを思い知った一年ではなかったでしょうか。
 二万人を超える死者,行方不明者の皆様にあらためて哀悼の意を表するとともに,ご親族やご友人,関係者の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。 
 一方で,海外メディアが報じた日本人や日本社会の素晴らしさを,あらためて認識させられた一年でもありました。特に報じられていたのは日本人の慎み深さであり,秩序を乱さない自制心に立った振る舞いでした。テレビで映し出される被災者の方々の表情には,悲しみや絶望を超えたある種の尊厳が感じられました。とてつもない悲しみに身を置きながらも穏やかに,そして節度をもって話されるその姿に,日本人としての誇りを感じずにはおれませんでした。
 山折哲雄氏の著書「いま、心を育むとは」の中で,日本人の笑顔についての深い洞察が描かれています。
 父親の死を笑顔で報告する日本人女性に対して,「なぜ肉親の死を笑顔で語るのか。」と雇い主であるアメリカ人が叱責します。この笑顔について小泉八雲は,「相手に対して自分と同じような嘆きと悲しみを感じさせることに対する気遣いである。」と解釈しているのですが,山折氏は,さらに深い解釈をする柳田国男に賛同するかたちで「自分の深い悲しみを慰撫するため,絶望の気持ちを抑制しコントロールするための生きる上での慎み,自制の気持ちがにじみ出ているのではないか」と解釈されています。私にはブラウン管に映し出された被災者の表情に,その感情の一端を見た思いがいたしました。 
 人類五万年の歴史は,「生との戦い」そのものです。生きるために求めるものは必ずしも他者の幸福を伴わず,多くの犠牲の上に立って一部の幸福が成り立つという,様々なヒエラルキーを生んできました。私たちが信じ,築きあげてきた社会も,歴史という大きな流れからみるとほんの一瞬の虚構なのかもしれません。けれども幾多の困難を乗り越えてきた私たちであるからこそ,この国の特質や国民性を理解し,活かしきって,誰もが幸せに暮らせる社会の実現という理念を次代の子どもたちに引き継ぎ,より確かなものにしていかなければなりません。このことがこの国に生れ育った私たちに課せられた使命であると改めて考えさせられました。

 開校の年も間もなく幕を閉じ,新年を迎えます。本校の学校運営協議会が発足し,地域と共に歩む学校が名実ともにスタートします。教職員一同,全力で取り組んでまいりますので,来年も力強いご支援と御協力をよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが,この一年間,本校を支えていただいた全ての皆様方に心より感謝を申し上げ,平成23年のホームページを閉じさせていただきます。

                平成23年12月28日
                東山開睛館 校長 初田幸隆

雄勝中 民泊(ホームステイ)受け入れの御礼

 過日,11月6日からの4日間,石巻市立雄勝中学校が修学旅行で京都にお越しになる際のホームステイ先のご協力をお願いいたしましたところ,必要家庭数を上回るご協力のお申し出をいただきました。本当にありがとうございました。

 ご協力いただくご家庭には,事前にお集まりいただき,受け入れのおおよその概略や,受入れしていただく子たちの情報等をお知らせいたします。
 この他にも,東山という地域性を生かしたご協力のお申し出をいただいておりますこと,重ねて心より御礼申し上げます。

雄勝中学校の修学旅行を応援します

 11月6日(日)から9日(水)まで,石巻市立雄勝中学校の3年生22名が京都に修学旅行に来られます。本校の7年生のプランによる市内一日観光等,本校児童生徒との交流を通してより充実した取組にと,この間,キャリア教育コーディネーターの石川 陽氏の協力を得て,雄勝中学校と協議,検討を進めています。
 京都での3泊のうち,1泊(11月7日)を民泊(ホームステイ)にし,雄勝中学校の生徒に,京都の人との直接の触れ合いを通して,感謝の気持ちを持たせたり,より深い絆をつくらせたりできないかとコーディネーターからのご提案がありました。
 住宅事情等,難しいお願いである事は重々承知いたしております。受け入れをお願いできるご家庭がございましたら10月21日(金)までに電話にて学校までご一報くださいませ。よろしくお願いいたします。
       (東山開睛館 TEL 533−8811)

 詳しくは,こちらから ごらんください。



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緊急 注意喚起のお知らせ

 9月26日(月)午後6時20分ごろ,東山開睛館の校区(東山区橋本町付近)において,紺色の自転車に乗り,黒のパーカーを着た30歳くらいの男性が本校の女子生徒に「こづかい稼ぎをしませんか。」と声をかけています。女子生徒が無視をして通り過ぎると,去っていったとのことです。

 今回は,幸いにも実害もなく大事にいたらずによかったのですが,念のため児童生徒には下記の点について指導しております。各ご家庭におかれましても,より一層の安全のために,ご確認いただきご指導いただきますようよろしくお願いします。

◆見知らぬ方から,危険や不審に感じることがあれば,警察や学校など信用のできる大人がいる場所に逃げ込み,助けを求める。

◆登下校路などで,子ども110番の家を確認しておく。

◆不審な人物を見かけたら,速やかに,その人物から離れる。

◇お子たちが不審な人物と遭遇するなどの事案が発生しましたら,学校までご一報いただきますようお願いいたします。

 尚,東山警察署には既に連絡をいたしております。緊急の場合は110番通報をするようご指導をいただいております。

   東山開睛館 075−533−8811
   東山警察署 075−525−0110
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学校行事
3/25 開睛杯バレーボール大会
京都市立開睛小中学校
〒605-0844
京都市東山区六波羅裏門通東入多門町155
TEL:075-533-8811
FAX:075-551-1522
E-mail: kaisei-sc@edu.city.kyoto.jp