最新更新日:2024/05/21 | |
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校長室から(学校だより5月号より)
新年度がスタートして1か月が過ぎました。気候も暖かくなるとともに新緑がとても美しい季節となりました。新しいクラスの中で緊張しながら過ごしていた子どもたちの顔も、何となく和らいできたように思います。5月よりいろいろな学校行事も行われます。引き続き保護者の皆様にはご支援、ご協力の程どうぞよろしくお願いいたします。
さて、4月19日に今年度第1回の授業参観を行いました。平日に関わらず、多くの保護者の皆様に来校いただきましたことを心より御礼申し上げます。特に、新入生の保護者の方々においては初めての授業参観ということで、「しっかりやっているだろうか」「先生はどんな授業をされるのだろう」「クラスの雰囲気はどうだろう」「周りの友達はどうだろう」等々、ご心配は尽きないと察します。私自身も子どもを育ててきた親として、保護者の方々の思いはよくよくわかるつもりです。子育てのヒントとなる、私自身が感銘を受けた言葉を紹介させていただきます。これは先日の入学式の式辞でもご紹介させていただいたものです。 親の心得 赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心を離すな 非常に奥が深い言葉だと思います。端的に申しますと、子育てをする上での『距離感』を示してくれているのではないでしょうか。子どもたちの発育年齢に応じた適切な距離感が子育てにはとても大切だと教えているような気がします。生まれたばかりの赤ちゃんの頃はしっかりと肌を離さず、ぬくもりを感じさせてあげる、幼児期には「べったり」しないまでも、手を握って安心感を与えてあげる、また放っておくとどこへ行ってしまうかわからない子だからこそ、手を離さないでしっかりつながってあげる、小学生になるともう一つ距離をおき、親が全てのことをやってしまうのではなく、子ども自身の意志を尊重し、必要な時に必要な支援をしていく、そして高校生ぐらいになるとさらに距離をおくけれども、関心の糸は切らさずに自立に向けて見守っていく、そのようなメッセージとして受け取れるのではないでしょうか。 東山開睛館での9年間はどの時期にあたるのでしょうか。入学時には「手を離せ」なかった子どもが、卒業時には「心でつながる」ことのできる若者へと成長していきます。私たちが思っている以上に子どもはしっかり着実に成長していくものです。ですからこそ、子どもの成長に合った適切な距離感で、15歳の卒業までしっかりと成長に関わっていきたいと思います。自信を持って社会に送り出すことのできる子どもを、共に育てていきたいと思います。 校長 野村昌孝 |
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