最新更新日:2024/04/26 | |
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子どもたちの身体は…
上のグラフは1965年と1997年の背筋力指数を表しています。古いデータしかないのは1998年より学校では背筋力調査を実施していないためです。これは,調査により腰痛を訴える児童生徒が激増したため調査項目から外れたことによります。
子どもを抱くときに必要な指数は1.5,老人介護に必要な指数は2.0と言われています。1997年の時点で男女とも半数がこの指数を下回っています。すなわち腰痛予備軍であるわけです。 岐阜県中津川市立西幼稚園では5才時から廊下の四つん這いによる拭き掃除を取り入れ,改善を図っています。 活動的な遊びで一日の大半を過ごしていた時代と異なり,家庭や学校での遊びや過ごし方の中で,工夫ある取組が求められているのです。 体位血圧反射法は、仰向けに寝た状態からいきなり上半身を起こし,2分後の血圧の回復状況で良・不良を判定する調査法です。1956年の東大猪飼教授の調査では,6才児の不良が5割近くいたのですが,19才では1割近くにまで減少し,加齢によって改善すると考えられていました。 ところが今回の調査では,加齢により益々調整不良が増えるという実態が憂慮されています。子どもたちの身体の状態は大きく変化しています。まず逞しい体づくりに取り組まなければなりません。 今の子どもたちは外で遊びたくても遊ぶ場所がない,あったとしても不審者のことが心配で,保護者も遊ばせられない。ますます家の中でのテレビ,ビデオの視聴やテレビゲームに走ってしまうという悪循環の中にいます。 身体を使った遊びの中で育まれるべき身体の諸能力が,このような環境下では育ちきらないのも当然といえます。 家庭と共に,また地域をあげての取組として何ができるのか。開睛での取組を共に考えてまいりたいと考えます。 |
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