最新更新日:2024/04/26 | |
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学力観を変える
今回の学習指導要領の改訂では,「読み・書き・計算」などの基礎的・基本的な知識・技能の習得や,言語力の育成,さらには知識・技能を活用する学習活動の充実による思考力・判断力・表現力の育成を強調しています。
この間,学校等教育現場では,「習得」と「探究」をつなぐ「活用」の学習に関する授業改善が強調,クローズアップされてきました。 注意すべきは,「習得」「活用」「探究」はそれぞれが個別に存在,もしくは一方向に進行するのではなく,相乗的に関わり合い,絡み合いながら学力を形成して行くものであるということ。また,思考力・判断力・表現力のベースとして,全ての教科・領域等での言語の能力の育成が鍵であり,バランスのとれた学力観を学校現場で共有する必要があります。 図のように野球の練習を例にとって考えると,「習得」は素振りやキャッチボールといった基本練習に当たるといえます。このような練習ばかりでは面白くありません。その練習の成果をシートバッティングやシートノックで試してみる。これが「活用」に当たります。そしてさらに練習試合(「探究」)をすることで,自分自身の課題に気づき,今まで重要性を認識していなかった素振りの回数を自ら増やしてみようと考えるのです。 このように,単に知識や技能を習得するだけでなく,それらを活用する場面をつくりながら智恵に深め,さらに自分が設定したテーマを追究しながら問題解決能力を育むこと。これが東山開睛館の教育に求められていると考えています。 このような学力や,健康で逞しい体,そして豊かな心,すなわち「生きる力」を育むことが,OECDが必要と唱えるキーコンピテンシーや,内閣府の「人間力」,経済産業省の「社会人基礎力」の育成にもつながり,これらはいずれも,近未来の社会を生き抜くために必要な資質能力と考えています。これらの育成はキャリア教育の理念にも繋がっています。 |
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