京都市立学校・幼稚園
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

夢の式を行いました。

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 本日は所謂1/2成人式に当たる「夢の式」を挙行いたしました。
 本校は1st,2nd,3rdの3津のステージからなる小中一貫校です。今年度
より、その3ステージを子どもたちに意識させる取組を進めてまいりまし
た。今年度の締めに当たり、4年生の子どもたちが2ndステージに進むに
際しての決意を、自らの夢と関連付けながら大きな声で発表してくれま
した。
 立派に成長した姿を見て,こころからうれしく思います。保護者の皆
様ご来賓の皆様、ご参列いただきましてありがとうございました。

 次のような式辞を述べさせていただきました。

式  辞

 厳しい冬を耐えて後、春の訪れを待ちわびたかの
ように、小鳥はさえずり、鴨川に遊ぶ水鳥の姿も、
楽しそうに目に映ります。

本日、多数のご来賓並びに保護者の皆様方にご
臨席を賜り、東山開睛館初の「夢の式」が、このように盛大に開催できま
したこと、心よりお慶びと感謝を申し上げます。

ただ今、九十五名の四年生が「誓いの言葉」を力
強く述べました。そして、それを受けて三年生が決意を込めたメッセージ
伝えてくれました。
 四年生の皆様、ファーストステージの修了、誠におめでとうございます。
皆様はこのファーストステージで、多くを学ばれました。その学ばれたこ
との多くは、これからの長い人生で必ず役に立つ、皆様にとってかけがえ
のない、人間としての基礎基本であります。
 皆様は間もなく思春期と呼ばれる成長の段階に入って行かれます。今ま
で、大人の言うことを素直に聞けていたのに、自分というものを意識し出
し、自分と他人とは違うのだということを主張し始めます。
 授業の様子を見ていても、そのことはよくわかります。二週間前に皆様
に「基本形を大切にしよう」とお話しましたね。人間には、どうしても必
要となる基礎的基本的なものがあります。いくら立派な家を建てても、基
礎基本がしっかりしていなければ倒れてしまいます。だから皆さんには
「基本形」ということを言い続けてきました。
 気持ちの良いあいさつをすること、次の人のためにトイレのスリッパは
揃えておくこと、授業では背筋を伸ばして学ぼうとする姿勢を見せること、
何かしていただいたら「ありがとうございます」ということ。これらは
全て人間としての基本形です。
 そして、本日の式が「夢の式」というように、生まれてからこれまで
の十年間でもった夢を、ここで自分の人生のすすむ「めあて」言い換え
れば目標にしていただきたいと思います。
これからはじまるセカンドステージでは、その夢を実現するために、努力
してほしいのです。そして、その夢を実現することと、夢をかなえる時
に人のためにどう役立てるのかという「夢を志に高める」三年にしてい
ただきたいと切に願います。
パナソニックという会社を御存じでしょうか。冷蔵庫やパソコンなどの
電気製品を作って販売されている日本でも有数の会社です。その会社を
つくられた松下幸之助という方がおられます。もう亡くなりましたが、
この方は小学校を卒業すると自転車屋さんに丁稚奉公されました。やが
て電球を作る会社を自分で立ち上げられます。
安くて長持ちのする電球をつくって、日本中の夜を明るくしたい、そう
すればたくさんの人々が、夜も豊かな生活ができるに違いないと考え
られたのです。
この松下幸之助さんは、企業は金儲けにばかり走っているようにみら
れるが、企業はたくさんの社員を国からお預かりしている。だから給
料も払い、社員を幸せにしなければならない。けれど企業は金儲けの
ためにあるのではない、豊かな社会をつくり、この国に貢献するため
にあるのだとおっしゃっていました。
「お金持ちになりたい。」これも立派な夢です。
けれど、そのお金を何に使うのかによって人間の値打ちが決まるので
す。
 セカンドステージでは、皆さんお一人お一人が、人のためにどのよ
うに役立つのか、役立つことのできる人間になるために何をどのよう
に学ぶのか、そのことを考えていただきたいのです。それが皆さんの
夢と一つになった時に志が芽生えます。
 七年生はこの後の「志の式」でその志を語ってくれます。
 三年二年一年生の皆さん。皆さんは四年生のお兄さんやお姉さんに
いろんなことを教えてもらったりお世話をして頂いたりしてきました
ね。その姿を見習って、いっぱいの夢をつくってくださいね。今日で
この学年は終わりますが、四月からもう一つ上の学年に進みます。新
しく入学してくる一年生の事も宜しくお願いします。

さて、お子たちの晴れ姿に感慨ひとしおの保護者の皆様、長くもあり
短くもあった四年間のファーストステージを終えられ、今日を迎えら
れましたこと、誠におめでとうございます。開校一年目、初めての入
学生がこの子たちです。この四年間でお子たちは随分成長され、間も
なく悩める思春期に入っていかれます。この時期はよくハンドルのな
い自動車に例えられます。エンジンはよく動くのですがコントロール
がじゅうぶんにできない。一見しっかりしているようで、強がりを言
ったり、人の話を聞こうとしなかったりします。大きな事故を起こさ
ないようにハンドルがつくまでの間、学校と家庭が手を結びあってが
っちりとガードレールの役割をしていきたいと思います。ご家庭では
一層、親子のコミュニケーション、心の絆を大切にされ、子どもたち
を温かく支えてくださいますようお願いいたします。 

結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともご多忙の中、多
数ご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが本日を
迎えられますのも、皆様方がそれぞれの立場からご支援くださいまし
た賜と、心より感謝申し上げます。今後も子どもたちを見守り、育て
ていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 
これから始まるセカンドステージの三年間、そしてその後続くサード
ステージの二年間、併せてこれからの五年間のご健闘を期待し、式辞
といたします。

   
平成二十七年三月十九日
        
東山開睛館 校長  初田幸隆

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