京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

卒業式 おめでとう 1

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本日は平成25年度 第3回卒業式を挙行いたしました。大勢の御来賓ならび
に保護者の皆様方にはご臨席賜り誠にありがとうございました。おかげをも
ちましてたいへんよい卒業式になり感謝申し上げます。
 卒業生がそれぞれの道を力強く歩み,輝く未来を手に入れることをご祈念
いたします。


 校長より次のような式辞を述べさせていただきました。

式辞 
東山の峰峰を渡る風にもさわやかな命の息吹を感じ、寒風を耐えしのびし幾
多の命も、今まさに花開かんと欲しています。本日、多数のご来賓ならびに
保護者の皆様方にご臨席を賜り、東山開睛館第三回卒業式がかくも盛大に開
催できますこと、これに勝る喜びはございません。心より感謝致しますとと
もに、お慶び申し上げます。

ただ今、104名の卒業生に卒業証書を授与しました。本校開校と同時に中学
生として入学し、中学生の三年間を本校で過ごした、いわゆる東山開睛館と
してははじめて三年間の中学校課程を全うした皆様であります。本当にご卒
業おめでとうございます。

振り返れば、皆さまは今をさかのぼる三年前の平成二十三年四月に、白川
・新道・六原・清水・そして東山の各小学校から本校に入学されました。
五つの小学校を母校とし、また中学校としての引き継ぐべき伝統そのものが
存在しない中で、その礎を築いて来られたのも卒業生の皆様であるといえ
ます。
そのような稀有な経験を通して、卒業生の皆さんは何を学ばれたでしょうか。
実は皆さんの中学生生活の三年間は,あの東日本大震災の復興に向けた三年
間とまったく重なります。親族や家、そして故郷をなくされ,絶望のどん底
から這い上がるようにして生きてこられた人々の姿を思う時、私ども東山
開睛館の児童生徒や教職員がいかほどに真剣に生き抜いてきたかを,今更な
がらに振り返るのであります。
そのような時代の流れの中で,皆様は目を見張るような成長を遂げられ,
立派な大人に大きく近付かれました。本日の卒業を機に,今一度この三年間
のそれぞれの生き方を振り返っていただきたいと思います。
ともあれ皆様は,わが校が責任を持って世に送り出す第三期生です。その栄
えある皆様方に,大切にしていただきたい二つのことをお話し致します。
一つ目は礼節を持って相手を敬い,尊重して頂きたいということでありま
す。そしてそれを具体的な態度として現してください。簡単にいえば「ゆず
りあう」という気持ちを持って欲しいのです。時に人は他人を押しのけてで
も手に入れたいモノを手に入れようとします。人を人とも思わず,自分の思
いを押し通そうとします。「お先にどうぞ」といえる心のゆとりと他への思
いやりをみなが持てば,とても気持ちの良い関係が生まれます。そしてあな
た自身の人格が自ずと高まり,皆から好かれ尊敬される存在になるのです。
あの東日本大震災の時の数々の美談はこの「ゆずる」という精神から来て
います。日本人が大切にしてきた心ではないでしょうか。他を思いやるとい
うことにもつながる大切な「ゆずりあう」という精神を大切にしてください。
皆さんが思いやりを持って譲りあっていけば,無駄な争いごとの無い真に
穏やかな,和の社会ができるのではないでしょうか。

二つ目に大切にしていただきたいことは「あきらめない」ということで
あります。
 パナソニックの創始者、松下幸之助氏は「失敗はあきらめることからは
じまる。」とおっしゃっています。
 何事もあきらめずに懸命に取り組めば,目標に一歩ずつ近づくことが
できます。
 ソチ・オリンピックでメダルを逃した浅田真央選手は,ショートプロ
グラムで十六位と出遅れたにもかかわらず,フリープログラムで自己最
高得点を獲得し,六位まで順位を上げました。その演技が終わった後の
インタビューで彼女は,「メダルは逃したけれど,自分がやろうと思っ
ていたことがすべて出来て充分満足しています。」と話しておられまし
た。
 浅田選手は自分のゴールだけを見つめ,あきらめずに懸命に演技したの
です。おかけで彼女がめざしていたゴールに見事辿り着くことができまし
た。これがまさしくオンリーワンの勝者であり,たとえ金銀銅のメダルは
なくとも,「誇りという」最も尊いメダルを手にされたのだと思います。
正に人生における勝者ではありませんか。
 この「あきらめない」という強い思いは,皆さんの夢や志を実現される
時に無くてはならないモノであります。くじけそうになっても目標を見失
わずに突きすすむ強い思いを持ち続けてください。その思いが強ければ,
必ず夢や志は現実のモノとなるに違いありません。
 京セラの名誉会長であり、KDDIの創始者,そして日本航空の再建に
取り組まれた稲盛和夫氏は次のようにおっしゃっています。
 「長い人生の旅路では、失望や、困難、試練の時がなんどもある。しか
し、それは、自分の夢の実現をめざし、すべての力を奮い起こして誠実に
努力をする、またとない機会でもある。天は誠実な努力とひたむきな決意
を、決して無視はしない。」
 どうか強い気持ちを持って怖れず、あきらめず,ただひたすら夢や志の
実現に向かって進んでいただきたいと思います。
「ゆずり合う」ということ,そして「あきらめない」ということをこれか
らの長い人生で是非大切にしていただきたいと存じます。

 さて、子どもたちの晴れ姿に感慨ひとしおの保護者の皆様、長くもあり
短くもあった九年間の義務教育を終えられ、今日を迎えられましたこと、
誠におめでとうございます。こころよりお祝い申し上げます。小学校の
高学年から何かとご心配の多い学年であったと伺っています。その子ども
たちが本校の開校と同時に七年生として入学され、統合による様々な問題
をくぐり抜けながら、本日,立派な姿で巣立っていかれます。義務教育を
終えられましても、まだまだ発展途上の若者であり,これからもなお一層、
親子のコミュニケーション、心の絆を大切にされ、子どもたちをお支えい
ただきますようお願いいたします。
 そしてまた,開校以来、本校に対しましてご理解ご協力を賜りましたこ
と心より感謝いたしております。お子たちがご卒業されましても,引き続
き本校教育に対する御厚情を賜りますよう重ねてお願いを申しあげます。 

 結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともご多忙の中、多数ご
臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが逞しく巣立ってい
くことができますのも、皆様方がそれぞれのお立場からご支援くださいまし
た賜と、心より感謝申し上げます。これからも地域で生きていく卒業生を、
地域の、そしてみなの宝と思い、温かく見守り、励ましていただきますよう
よろしくお願い申し上げます。
 
 卒業生の皆さん。卒業は新しい旅立ちです。皆さんのこれからのご活躍と
ご多幸をご祈念申し上げ、式辞といたします。
  
平成二十六年三月十四日        
東山開睛館 校長  初田 幸隆

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